2008-8-2 09:38
最近よく脳裏をかすめる言葉だ。
いや、脳裏どころか口走る事すらある。
本家の意味を簡単に言うと、「第三者が儲かる」なのだが、私は、良かれと思っている事を行動した時、全く関係無い第三者に負担がかかる、かからないを考える時に使う。
更に、規模の大きな何かが起こる時、誰が一番利益を得るかを探してしまう。
皮肉に歪んだ目にならないように心がけているが、情報社会では、判断力をしっかり持っていないと、一方の言い分だけで間違った判断をしかねない。
しかも、情報の発信源は至る所にあり、曖昧にぼやけてしまうため、責任の所存がはっきりしない。つまり無責任な情報が氾濫しているのだ。
もちろん、情報の氾濫から気付かされる事も多いので、多彩な情報量を否定はしない。
何だか、深いような出ばやしだが、その実あんまり大した事を言ってる訳では無かったり。。。
さて、何故に「風吹けば。。。」が口走る程に脳を占領しているのかというと、ナチュアのショップで「フェアトレード商品」を扱うか検討しているからだ。
フェアトレードとは、発展途上国や都市のスラム街で暮らす人々に、仕事の機会を提供し、公正な価格で取引して、自らの力で暮らしの向上をする事を支援する貿易のパートナーシップ。
今までの資金を提供して支援するという国際支援ではなく、持続可能な経済発展と貧困解消に重要な役割を果たすのが目的だ。
その「フェアトレード商品」が、着々とブランドとして知名度を上げている。
もともと商品を売り、資金源を確保しなければ成り立たない仕組みなので、売れる事は喜ばしい。
だがしかし、ここでしっかり状況を把握しなければ、ブランドだけが一人歩きし始める事も否めない。ここで「風吹けば。。。」である。
言葉はよろしくないが、「第三者の便乗」の危険だ。
何をしてフェアトレード商品とするかの認証機関もあるが、基準は各々。
そしてまた、商品を生産するために資源を適切に使う事が出来るのか。
ニュージーランド滞在中に、森林伐採の映像を見た。
お世話になっていた家は、自然を愛し、経済発展国日本を場合によっては非難する人たちだった事もあり、伐採された森林が日本へ輸出されている事の話しを始める。ニュージーランド経済については、また機会があれば書きたいと思うが、彼等は「森林が伐採されるのは悲しい事だが、それを売って資金調達するしかない」と呟いた。この当時、NZ$は1$=50円前後。
森林伐採は、木を育てていくために必要な事であったりもするが、何事にも限度を超えてはいけない。
フェアトレードに限った事では無いが、お金が動く事柄には過剰な反応が資源崩壊に繋がる事もある。
いつか、ナチュアデアエルデが環境や支援的な思いで設立した事を書きたいと思うが、今はこのフェアトレードを模索中なのである。
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