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ワイルド・スピード MEGA MAX

ジャスティン・リン監督

シリーズ。。。何作目だろ。
1作は主要メンバーが出てない作品があるので公式にはシリーズと言われているが、自分的に認めたくないものがあるのでとりあえずシリーズ最新作と紹介。

そもそもこのシリーズはストリートレースから始まった。
あれよあれよと車の強奪という罪を重ね、ついにロサンゼルスにいられなくなった主人公達。彼らがブラジルリオデジャネイロで新たな車窃盗の話で集まるのだが、そこには仲間の裏切りの罠が!

最終的に、そこを仕切っている大物の麻薬資金を全強奪計画がなされるので、かつての仲間達が終結!力を合わせて巨大な力と戦うのだが、途中
「これって戦争映画かい?」
と思うくらいマシンガンの炸裂やドンパチ合戦が結構な時間に渡って行われるので、映画館で鑑賞しているにも関わらず、大笑いしてしまった。

いやぁ。。。マナーは知ってるが、人間の感情で抑えられない衝動は抑えられない。
自宅で観てたら机や床をバンバン叩いて笑っていたかも知れない。
もう、カーアクションとか言う範囲を超越した戦争シーンなんですもの!

勿論、カーアクションのシーンもクライマックスに向けあるのだが、戦争シーンが強烈過ぎてしばし爆笑から立ち直れなかった。

ストーリー展開は読めてしまうのだが、やはりカーチェイスシーンは映像しかり、音響しかりで十分楽しめた。

エンドロール最後まで映画を観た人は「えッ?」っと思うシーンがあっただろう。
既に決まっている続編2作品への伏線なのだが、非情にがっかりした。
シリーズは続いて欲しいと思うものの、どうせなら本作がラストに相応しかったのではないだろうか。
。。。今思い出してもやはり「ふぅ。。。」とため息をついてしまう。
物事には潮時ってのがあるのでは?

以前は本シリーズもブルーレイBOKが出たらお買い上げしようかしら?なんて思っていたが、まだまだ続くし興味が薄くなってしまった。
だからと言って本作が駄作なのでは決して無い!
むしろ相当面白いので、既に上映は終了していると思うが、是非大音量で鑑賞して欲しいのである。

トランスフォーマー ダークサイド・ムーン

マイケル・ベイ監督

ロボ映画である。
シリーズも3作目。

自分はシリーズを観続けているため、ロボの性格やストーリー、展開なんてのも疑問無く観れるのだが、本作品から観始めた人はどうなんだろう?
なんてな事がふと過ぎったが、ま、そんな事より自分は大満足の作品。

ストーリーは、前作で紆余曲折はありながらも人類と共存していた善トランスフォーマーのロボ達だったが、人類が秘密裏に動いていた計画により悪トランスフォーマーの地球侵略が勃発!その煽りを受けるかのように人類との信頼関係が崩壊。
ついに悪トランスフォーマー達の攻撃が始まる!

正直ストーリー展開は目新しいものでも無いのだが、その映像迫力とメカ具合がたまらない!
今回初の3Dと言う事で、自分も3Dで観たのだが、本当に観て良かった!
ロボ同士の戦いで弾け飛ぶパーツ!
ロボの内臓部分の機械具合が剥きだしに!
スピード感、ボスロボのうねうね感、突き刺さるサーベル!
実は随分前の鑑賞になるが、思いだすだけでも大興奮である。

そもそも自分は中学生の頃に自動車整備士になりたかった。
先生や親を含め満場一致の大反対で思春期の淡い夢と散ったのだが、メカニックになり油まみれの機械弄りは今も憧れる。
パソコンのキーをパシパシやって設計を考えるインテリより、泥臭い技術。
勝手な妄想を膨らませてしったが、現実は油塗れの手は汚れが落ちる事もなく、ただ寡黙に同じ動作を繰り返しているのかも知れない。

なので、車がロボに変形する本作品は自分にとって夢のような作品。
DVDかブルーレイを入手した暁には、スローで変形シーンなんかを再生してみようかと思う。

ちなみに、本ロボ作品には愛らしいバンブルビーなんてキャラクターもいるし、女性にも是非観てもらいたい作品である。
戦争物やロボアクションは女性に避けられがちだが、本作品は
「君は俺が守る!」
的なお姫様要素も微妙に備わっているので、女性も感情移入しやすいかも。
自分はそんな目線で鑑賞する事は無く、むしろ主人公の立位置かバンブルビーとなって変形しているのだが。

さて、この興奮冷めやらぬままスクリーンを出るとお土産コーナー。
遥か昔は観た映画のパンフレットは必ずお買い上げしていたのだが、ただかさ張るだけで見返す事もないと気づいた時に止めてしまった。
しかし今回は少しだけ欲しい気持ちに傾きショップに足を踏み入れる。
トランスフォーマーグッズがパラパラ。
すると自分のハートを射止めるグッズがポツン。

はうぅうううッ!!!
初恋のように胸をキュンと鳴らす。
(実際初恋は幼稚園の時なのでキュンと鳴った記憶すらないが)

それがバンブルビーシャープペンシル!
黄色いシャープな憎いやつ!
バンブルビーがシャープペンの頭についているのだが、これがゴム製なので壊れる心配皆無!
しかもプッシュするのはその頭では無く横に別途スライド式のプッシュ場所がある。
んふ。
そいつを眺めて今日もウットリな1日を過ごすのであった。

パイレーツオブカリビアン 生命の泉

ロブ・マーシャル監督

有名なジョニーデップ主演の海賊シリーズ。
今回、3D上映と言う事もあり期待満点で参戦ッ!

前作まで出演していたオーランド・ブルームやキーラ・ナイトレイがいなくなり、ベネロペクルスが新たにジョニーデップ扮するジャック・スパロウの元恋人?役で登場。
まぁ、前作のエンディングを考えればオーランドやキーラを登場させるのも何だかなぁな感じなのでそれはそれで。

ベネロペさんは注目している女優でも無いので「代表作は?!」と考えてみても特に思い出せないのだが、存在感のある女優である。

さて、前作で愛するブラックパール号を失ったジャック。
そのため陸地の町にて人々の群れに紛れて生活していたのだが、ジャックと名乗る偽者が宝探しの乗組員募集を声高にした事から新しい航海の旅が始まる。

まぁ国を揚げて不死伝説のある泉を目指すのだが、そもそも本シリーズは登場人物が多すぎて、自分は既に把握出来ていない。
宿敵のオジサンなんだか、ジャックのお父さんなんだか見分けがついていないし。。
脇役にも設定が細かくされてるせいなんだろうケド。

なので戦いのシーンは、
「ジャック危ない!」「敵が後ろに!!!」
なんて一喜一憂するハラハラ感もなく、
「どうせジャックが逃げ切るんでしょ」
なんてな冷めた大人目線の自分がいる。

いつからだろう。。。
冒険映画に心ときめかなくなったのは。。。
ハリーポッターをシリーズ1作目で挫折したのもその辺の大人心によるものだろうか。
経済に関心を持つと、永遠のピーターパンにはなれないのだろうか。

すっかり映画の感想から羽目を外して自分の殻に閉じ篭ってしまったが、結局、あたり障りの無い映画である。
と言うのが言いえて妙かなぁ。

子供向けにしては上映時間が長いから、チビ共には集中力が持たない気がする。
そういう自分は座っているお尻が辛くなって終わり30分前くらいからモジモジ。

そもそも自分のお尻にはあんまりお肉がいない。
なので、長時間据わっていると骨盤?だか足の継ぎ目の骨なんだかが体の内側から肌を圧迫?してジリジリと痛くなってくる。
先日まで両足付け根部分の骨の当たり所が内出血のように薄く青黒くなっていた。

「はっ!!ま、まさか原因不明の病に?!!!!」
この場合は何科のドクターに診てもらうのだろう。。。

あ!
結局、映画の話になってない!!!

ま、まぁ、本作がシリーズで製作される限り見続けるんだろうなぁ。。
永遠に可もなく不可もなくなディズニーマジックに踊らされるのを再認識したのであった。

ブラックスワン

ダーレン・アロノフスキー監督

いやぁ。。。。面白かった!

てへッ。
第一声を感想から入ってみた。

そもそも、予告編を見た時からとても楽しみにしていた映画である。
アカデミー賞主演女優賞だからと言うよりもナタリーポートマンは好きだし、バレー業界のサスペンスなんて?!!

ストーリーは、主人公のナタリー扮するニナが母と二人三脚でストイックにバレーに人生をかけている中で、バレー団の現プリマが引退するという事から始まる。
当然全員がプリマを目指す。
バレーは芸術だと言われながらも、究極を求めている汗臭いアスリートと同じで最後は精神的に強い者だけが頂点に立てるのだろう。
技術や才能があっても精神力が満たないと、そのどれも発揮する事は出来ない。

※ちなみに、本作はプリマを目指すために日々鍛え上げるロッキーのような作品ではない。

前半の早い段階でニナがプリマに抜擢されるのだが、そこからの心理描写が恐ろしい!
完璧に踊れるニナが唯一持っていない自由奔放な感情、それを持ち人を魅了する新入りのリリー。そんなリリーをライバル視しながらも二人は友情らしき物を深める。
お互いその奥には嫉妬と言うこの世で一番醜くも原動力となる気持ちを潜ませる。

プリマとして踊るニナにとって、今回の監督が演じさせる白鳥と黒鳥の2面性が重く圧し掛かる。
完璧に白鳥は踊れても、自由で官能的な黒鳥が全く魅力的に表現出来ないのだ。
もともと完璧主義で生真面目なニナは、監督からの自分の中にある黒鳥を表現しろと言う言葉に精神的に追い詰められ、幻聴や幻想を見始める。

その幻想が、爪が鳥のような生え方をしてきたり、背中に羽が生えてきたりという急にグロい映像になる。
何気に何度か目をそむけてしまったシーンもあるくらいだ。
これがR指定の原因かなぁ。

精神バランスを崩していく中で最高のクライマックスの舞台へと進むのだが、全編通して言葉の少ないナタリーだが、表情や立ち居振る舞いの表現で物凄く観客を引き込む。
レオンの時もそうだが、存在感だけで何かを表現出来る数少ない女優さんなんだろう。

劇中何度となく流れる「白鳥の湖」。
これだけシーンによって全く違った感じに聞こえるのも珍しい。
もはや効果音では済まないだろう。
作品自体の作り方が素晴らしいとこうまで印象が変わるかねぇ。

観終わった後に本作は心理スリラー作品だと知った。
サスペンスかと思っていたケド、スリラーなのねぇ。。。。

本作は崩れ行くナタリーの精神状態が描写されているが、実際、どこの部分から精神崩壊の序章が始まったのか?
これは人それぞれに感想が違う気がする。
圧倒的にプリマになって以降と言う人が多い気もするが、自分的にはそれまでストイックにバレーを続けてきた中のどこかで既に始まっていたのでは無いかと思う。

決して弱い人間が心の闇に囚われてしまう訳ではないと改めて思った作品である。

さて、本作はバレーの踊るシーンの代役がガヤガヤと口を出してきているらしい。
アカデミー賞を受賞した作品だから声高に自分が代役していたと言いたいのか知らないが、バレーを経験した人や日頃から鑑賞している人達ではなく、自分のような素人からすれば、ナタリーが半年そこらで踊れるようになるとは思っていないし、彼女の演技があるからこそ踊りのシーンに感情移入しているのだ。
素人の自分は、何が凄くてどの演技がプロじゃないと出来ないなんて知らないんだもの。
後からガヤガヤ言うのはとても残念。

そうは言っても、本作はナタリーの代表作の1本になるだろう。

GANTZ:PERFECT ANSWER

佐藤信介監督

またしても鑑賞感想書き散らかしを忘れていた。。。
気を取り直して!
今更ガンツ話をば。

本作品は漫画が原作だが自分は原作を読んでいない。
原作を読んでる方々にとっては賛否両論あるようだが、自分のような原作素人には1本の作品としてノーマルな気持ちで楽しめた。

まず、理由もわからないまま主人公達がガンツという人?球体?組織?に支配され、地球外生命体の星人と戦うというのが大まかなストーリーだが、前提に主人公達は現実世界で事故や自殺などでまず死んでいる。
前編では事故にしろ自殺にしろ自ら命を絶ったかのようだったが、後編ではそれはガンツにより選ばれし者達が命を支配されていた事が明らかにされる。

戦いはリミット時間が設定され、戦闘相手の情報が提供された後に現実世界の異空間で行われるが、実際に戦った形跡は現実世界にも反映され、爆破された建物などは謎の現象として報道される。

戦いぶりはポイント制で評価され、獲得ポイントにより「戦いから開放される」「戦いの中で死んだ仲間を生き返らせる」なんてな選択が可能となる。
これにより主人公達が目標とするものが定められ無理な設定を感じず受け入れられるのだが、根本的に敵とされる星人が人類に攻撃したわけでも無く、地球乗っ取り計画が描かれているわけでも無いので戦う理由が不明瞭。
そこがいまいち主人公達に肩入れ出来ない

「戦いに理由はない。人間だもの」
なんてな割り切りもどうかとは思うが、映画は突っ込み出したらキリが無いので先へ進む。

前編で、劇中ずっと一緒に戦ってきた松山ケンイチさん扮する加藤が戦いに敗れてしまった事から、本作ではポイント獲得して加藤を生き返らせると言うところから始まる。しかし星人がその加藤の容姿で登場したり、戦闘相手が主人公のガールフレンドになったりと今までの星人と違う状況についには仲間同士の戦いにまで発展!

異空間での戦いであったはずなのに現実世界とリンクして市民を巻き込み始め、走行中の電車内での戦闘シーンは壮絶のものとなるが、この展開はガンツに起こった異変が原因。

色んな状況や謎が散らばり、どのように収拾するのかワクワクしたが、
「むむぅ。。。そうなるのかぁ。。。」
と言う結末に物悲しくなってしまった。
突っ込みどころと謎の解決はさて置き、まぁ一応の完結。

原作を読んでみようかと言う気持ちにはならなかったが、これはこれでなかなか面白い作品だったのではないだろうか。

全編戦闘シーンなので劇場で観るのが良いと言いたいところだが、そろそろ上映終了だったかなぁ。。。

ツーリスト

フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督

何気に本作品は大地震の前、初日封切に観に行った。
その後色々あり今に至る。

さて、本作はジョーニーデップとアンジーの初競演作という事で、個人的にとても心待ちにしていた作品である。
だって二人共好きなんだもの。

とは言え、アンジーの作品はそんなに熱中して観ていない。
記憶にあるのは、17歳のカルテを筆頭に、ボーンコレクター、60セカンズ、Mr,&Mrs.スミス、ウォンテッド、ソルトくらいだと思う。
しかし、彼女のプライベートでの生き方や考え方には共感出来る事も多いので注目している。

と、まぁ余談はさておき、本作品は内容よりもベネチアの美しさに翻弄される。
水道路だなんて!!!
異国ムード満点!!
水の音って何だか心が落ち着くんだよなぁ。。。
母なる大地って感じかしら。
いや、大地ってもはや陸だし!

そんな一人上手で浮かれてみたが、とにかく住んでみたいなぁ、なんて映画とは全く関係ない事に心を奪われた。

要所要所にジョニー映画にありがちなお惚けシーンも笑えるし、クールなアンジーがスマートな佇まいでハードなアクションを演じる所がプライオリティーの高いクライマックスへの見所だろう。
でへへ。
なんだかITベンチャーのプレゼンテーションみたいにカタカナ英語を並べてみたり。

ストーリーは、行方不明のマフィアの会計担当?だった男が、FBIにびっちりマークされた恋人と、数年ぶりに満を持して堕ち合う連絡を取った所から始まる。

男は、マフィアのドンをも出し抜き大金を横取りしたのでマフィアに追われている。
しかしその大金はマフィアのアジトの金庫の中。
そのキーコードを知るのは男のみ。
つまり、男を生け捕りにしてコードは吐かせ大金を取り出そう大会!がメインイベント。

FBI、マフィアに見張られている中二人が堕ち合うのは至難の業で、姿の無い男からの指令がアンジーに飛ぶ。
偶然その指令に巻き込まれたのがジョニー。
双方に勘違いされたジョニーは危険な目に合うのだが、それを鮮やかに救うアンジー。
方や水上ボート?、方や街中という追いかけっこは大興奮!
とにかくベネチアに行って自分も水上ボート?をブイブイ言わせたい衝動に駆られた。

ちなみに、以前ニュージーランド滞在中に自家用ボートを持っているオイちゃんにクルージングに連れて行ってもらい、少しだけ舵をとった事がある。
勿論、自分は無免許なので舵をとったと言っても、オイちゃんが支えながら舵を握らせてもらっただけの話だが。
船舶免許。。。いつか取ればベネチアで運転出来るかしら。

そんな妄想を抱いている内に映画終了。
面白いか面白くないか?
まぁ賛否両論だろうなぁ。
アンジーの必要があった?
ジョニーの必要があった?
何となく客寄せパンダになってない?
そう言い始めるとキリが無いので皆まで言わないが、

ベネチアの異国情緒に触れたい!
アンジーラ〜ブッ!
ジョニー、ゾッコンラ〜ブッ!!!
と、言う人にはお勧めかしら。

てか、もう上映終了してるし。
興味が湧いた方はDVDで鑑賞よろし。

ナルニア国物語 第3章:アスラン王と魔法の島

マイケル・アプテッド監督

※震災前に鑑賞
シリーズ3作目のアドベンチャー映画。

本作の原作、ナルニア国物語は、愛すべきロックバンド「OASIS」のVo.リアムが、好きな本だか何かで紹介していた事があり、ロンドン留学中に原作本をお買い上げした思い出のストーリーである。

とは言え、1作目を観た時に何だかお子様向けの話だなぁ。。。
と、がっかりし、2作目は観たような観てないような。。。
あげく「ライラの羅針盤」とストーリーがごっちゃになっているという失態。

なので本作は観ようかどうしようか迷っていた。
が、別の映画鑑賞時に予告で観る限り
「素晴らしい映像!飛び出す3D!」
を魅せつけられ、友人のお誘いもあり観に行く事に。

早速上映初日にチケットを予約し館内に入る。
。。。少なッ!!!

まぁ、初日とは言えレイトショーもレイトショーの22時スタートだったからお子様の姿は一切無いとは思っていたが、花の金曜日、しかも封切初日!
こんなもんかねぇ。。。

そもそもいつも来るこの映画館は空いている。
レイトショー的な時間に観たりするせいもあるが
。。。しかし10人もいないって!!!

まぁ、とりあえず一番後ろの真ん中席を友人と陣取りスクリーンを凝視。
眼鏡の上に3Dメガネをかけて一人ターミネーター気分に酔う。

末っ子のルーシー大きくなったなぁ。。。
第1章では可愛いチビだったのに、すっかりお姉さん。
なんて思いながら話は進む。

長男、長女がアメリカ滞在、次男エドモンド、次女ルーシーが従兄弟の家に預けられているという所からストーリーは始まる。
原作自体が古いという事もあり、里子的なシュチュエーションを現代のチビッコはピンと来るのかしら?
なんてどうでもいい心配。

で、その従兄弟ユースチスが絵に描いたような意地悪っ子。
というか典型的なイギリス人顔!
そして意地悪で屁理屈が多い役に彼はピッタリ!
勿論、良い意味で!

そんなユースチスを巻き込んでナルニア国に三度連れ戻されるというのが本作で、光を奪われたナルニア国に光を取り戻す旅に出ているカスピアン王子との再会。
と言う事で航海のシーンが多く、どうしてもパイレーツオブカリビアンをイメージしてしまう。
パイレーツが上映される前は、「船と言えばタイタニック!」というイメージが定着しつつあったが、払拭され、今や航海と言えば海賊映画の代名詞「パイレーツオブカリビアン」と言っても過言では無い。

そんな戯言はさておき。
光を取り戻すための勇者の剣を1本、1本と見つけ出して行くのだが、今回の脅威は恐怖や不安を現実にする邪悪な霧。

「本物の勇者とは、心の勇気を振り絞る!!」

なんだか遠い目。
勇者=勇気
澄んだ瞳で信じていた時代があったなぁ。。。。
なんだろう?この大人になって心が濁った感。
純真無垢でいれた頃の自分に戻りたいのだろうか。

正直、ストーリーは古き良き時代の正義を描き出しているので情報の溢れた現代社会とシンクロしない。
しかし、友情であり勇気であり希望なんてのを全面に突き出されると、何かを信じてみたくなる。
子供向けに思える本作も、何となくな日々を過ごしている自分達に何かしら忘れていた物を思い出すきっかけになるのかも知れない。

海の映像はとても綺麗でアスランは実在するかのようなリアルさ。
時間が空いたなぁ。。。
なんてな時にぼんやり観るには良い作品だと思う。
。。。正規値段だと高いと感じてしまうケド。。。

とりあえず本作の感想の締め括りは、
「あれ?カスピアン王子ってこんなにカッコ良かったっけ?!!!!」
映画上映後、友人と向き合って出た第一声が全てを表すのであった。

ウォールストリート

オリバー・ストーン監督

むむぅ。。。
唸り声を上げてしまう程良い映画だった。

流石、オリバー!
社会派ヒューマンの巨匠ッ!

一人、知った風な口をききながら悦に酔う。

今回も前回に続いて一人映画鑑賞会。
おや?友を無くしたかい?
。。。違うもん!違うもんッ!!!!

そもそも本作品は、ウォール街という資本の闇に包まれた金融物語が背景にある。
「映画は娯楽です!」
なんて陽気な心持ちの人を誘うには気が引ける。

どちらかと言うと、金融マンや渋いオジサマ、数字が得意なサラリーマンが一人で劇場に足を運ぶと言う男性向きという勝手なイメージがあった事もあり、自分も一人で足を運んだ。
何でも格好から入る性質は自分の宝物である。

さて、金融物語と書き散らかしてみたものの、全編通してマネーが飛び交う金融話!って感じのものではない。
ウォール街というモンスタープレイスで一旗揚げよう!
なんてな心意気を持った若者と、住み慣れたウォール街に裏切られ、経済犯罪の刑期を終えたカリスマ投資家、そして心意気若者の恋人であり、カリスマ投資家の娘のすれ違った親子関係も描かれた話である。

証券場や、市場株の売買シーンなんかで金融用語は飛び交う事もあるが、基本的に金融以外のビジネスマンが見ても楽しめるストーリーである。
というより、ド派手なアクションシーンがある訳でも無く、始終落ち着いた大人な作品だ。
これこそがオリバーの手腕、醍醐味ではないかと思う。

さて、開始早々自分の目には不覚にも涙が潤んだ。
多分、本作品で涙した人はいないと思われる。
ヒューマンと言えども感動作では無いからだ。

どちらかと言うと、
「社会の中で何を考え何を赦し、何を認めて生きていくのか?」
的な感慨深い作品だと思っている。

そんな作品で何に共鳴したのか?
自分でも良くわからないのだが、自分が信じてきたモノを時代の流れとともに変化せざるを得ない状況、それがいつも正しい道ではなく不本意な幕引き、そんな感情に触れたところに涙したのかも知れない。

喪失感。。。とでも言うのだろうか。
ただし喪失は絶望とは全く違うので、そこからまた次の一歩へと進む希望を持つ、
そんな気持ちは、年を重ねるごとに難しい事になっていくのかも知れない。

なんてな放心状態に出だしから襲われていたので、中盤に差し掛かるまで現実社会と映画の世界をシンクロさせて観ていた。

本作は、青年のサクセスストーリーでも無いしドキュメンタリーでも無いのだが、何か物思いにふけるのに一人で鑑賞するには持って来いの映画だと思う。

観終わった後、何だか大人なダンディーさんの話を聞きたくなった。
そして自分は大人な時間を過ごす場所を持っていない事に気付く。
むむむぅ。。。探索開始ッ!!
既に上げていた重い腰をトンッ!と押し出してくれる1本の映画であった。

グリーン・ホーネット

ミシェル・ゴンドリー監督

ようやく本編の感想である。
※グリーン・ホーネットへの道〜その1、その2〜(つぶやき2011参照)

既に鑑賞済みの人には、
「あぁ!そこから!」
と思うのだろうが、自分の本作はキャメロンディアスが主人公が経営する新聞社の秘書面接に来るシーンから始まる。

ストーリーは、父親の事故死?により突然新聞社を継ぐ事になった主人公が助手?パートナー?右腕?のカンフーの達人カトーと共に大活躍!

という感じらしいのだが、思わぬ途中入館の自分にとっては既に主人公が新聞社の社長というところからストーリーは始まる。

見始めたばかりで感情移入出来ないままスクリーンを見つめ、
「キャメロンディアス老けたなぁ。。。目じりの皺が。。。3D映像のアップって修正入れられないものなのかしら?」
なんてな事に気をとられていた。

しかし直ぐにカトーに釘付けになる。
「イケメン!!」
という感じでは無いのだが、どうも自分はこの手の顔に弱いらしい。
子犬顔というかつぶらな瞳というか。。。
そしてスーツでビシッ!としている彼にホンノリ甘酸っぱい恋心を抱いてみたり。

周 杰倫(ジェイ・チョウ)
台湾出身の作曲家、歌手、俳優。
中華圏で絶大な人気を誇り、ジェットリーやジャッキーチェーンも彼の才能を絶賛しているらしい。
早速Wikiった。

彼のカンフーアクションシーンは無茶苦茶カッコイイ!!
映像が絶賛されるミシェル監督の3D映像も凄いのだが、演じるジェイは男子でも惚れ惚れするアクションを展開しているのでは?!!!

ストーリーに話を戻すが、秘書面接のシーンから彼等のコミカルな会話やテンポに笑いが生まれる。
海外映画にありがちな、比喩表現やポンポンと心地良い相手の揚げ足取りリズムはとても好きだ。
日本人脚本家の衛藤 凛さん(スローダンス、のだめカンタービレ等)のような表現と言えばわかりやすいだろうか。

そんな軽快な会話満載もさる事ながら、心待ちにしていた改造車、ブラックビューティーが登場ッ!

やったぁあああ!!
自分が入館する前はまだ登場していなかったのね!!

中盤から見始めた自分にとってはストーリー展開が速いが、グリーンホーネットという悪だか正義だかのヒーロー2人組が、マフィアの縄張りに抗争を仕掛け裏社会を叩きのめして行き、それを主人公の新聞社が報道するという流れ。

その抗争に行く際に使用するのがブラックビューティーというカトーが改造した最強車である。
ミサイルやマシンガン装備は勿論、防弾効果も抜群だし、中には主人公ブリット・リード発案の秘密装備もしてある。

ちなみにこの主人公ブリットは、父が亡くなる前まではGO!GO!遊び人だけだっただけで経営も知らず武道も出来ない、つまりはチャラ男のヒーロー要素ゼロ。
そのため、素手で戦えるカトーがブリットのために催眠ガス銃なんかの武器を作ったりしている。

そう、ここでまたカトーの絶賛大会になるが、彼は武道の達人であり、武器や改造等の理系知識も豊富!
既に淡い恋心が油絵並に濃くなっている自分のラブフィルター目線から言わせてもらうと「完璧!」なのである。
ただ1つ弱みはあるケド。。。ぷぷ、可愛い。

そもそも昔から自分は主人公より、その助手や影の存在である方を好む傾向にある。
忍者好きというのもこういう趣味から来ているのだろうか。

そんなカトーとブリットのマフィア抗争シーンは、派手なだけではなくコメディー要素も沢山ある。
マフィアのボスがクールになりきれない天然要素のためお互い様攻防。
クライマックスは笑えるしボンボン火が炸裂するし大興奮ッ!

最初から観れなかったのが無茶苦茶悔やまれるが、DVD出たらお買い上げしようかしら。
でも3D映像だし。。。
2Dもあるケド、本作は3Dで観た方が絶対面白いし。
。。。早く3Dテレビ安くならないかなぁ。。。

余談だが、ブラックビューティー登場シーンでCoolioのGangster Paradiseが流れる。
おぉッ!!懐かしい!
このCD持ってるんだよねぇ!!!
無茶苦茶久しぶりのCoolio!
また引っ張り出してi-Podにでも落とそうかしら!

もう上映されている映画館は少ないだろうけれども、本作は絶賛!お勧め作品である。

ガンツ

久しぶりの映画である。

1月のTOIEC試験のために禁映画、禁娯楽を爆発しない程度に抑えていたので舞い上がり気味に参戦ッ!

しかも、自宅で加入しているケーブルテレビさんから千円映画鑑賞券なんてのが贈られて着たもんだから手当たり次第!!!
なんて密かな企みもある。

で、肝心の内容。
知る人ぞ知るなんだろうけど、本作品は漫画の実写版らしい。
そしてニノとマツケンが主演らしい。
そんな軽はずみな情報のみで足を運んだので「はうッ!!!」なシーンに思わずビクビクであった。

これから観よう!
なんて人のためにお知らせしておくが、本作品は2部作である。
。。。自分、それすら知らなかったもの。
ただし、続きは4月の公開なので「暫し待たれよ!」なくらいで謎が解ける模様。

まぁ謎と言っても、何気に本作品で完結!
こういう世界があるのねんッ!
と、シンプルに世界観を飲み込める方にはあえて謎に思う事も無いのだが、エンディング、そしてエンドロール後の予告で
「はうッ?!!この後一体何が起こったんじゃい?!!」
と、思う事になり、それが気になったら次の作品を観れば良いのかも。

そもそも大まかなストーリーは、不慮の事故なり自殺なり何なりで生死を彷徨っている途中、もしくは死後の世界?の異空間で起こる宇宙人退治の話なのだが、
「誰が?」
「どのように?」
「何故彼等を使って?」
「これはゲームなの?」
と、何の説明もなく進んでいく。

ただし、いつもの迷探偵ぶりを発揮したくなるような謎解きではなく、ただひたすら抗えない状況に置かれる主人公達の戦う様を見守る。
当然主人公達も自分達が何故こんな状況におかれるのか、どんな力がこんな事にさせるのかはさっぱりわかっていない。

「こんな状況」とか「こんな事」なんて連想ゲームの一番ダメなヒントみたいになってしまったが、つまりは異空間にいながらも、宇宙人?との戦いは現実世界の場所で人類がいない彼等だけの状況で戦いを繰り広げるのだが、破壊された建物や建築物は、現実世界でも「不可解な損傷」として爪あとを残す。

そして戦わざるえない状況に追い込まれる主人公や、次から次へと参加させられる死者もどきの人々の戦いは、時間制限やポイント制といったある種のゲーム感覚で行われる。
但し、対戦中は本気で戦わなければやられてしまったら、二度と異空間でも現実世界でも生き返れないような状況になる様子。
この辺りは実は定かでは無いのだが。

とにかくヒーロー物のような、スペースファンタジーが繰り広げられる。
聞くところによると、漫画もまだ続いている様子。
て事は、次の作品は無理矢理なエンディングなのかしら?
。。。それとも、まさかのシリーズ化?!
それだけは簡便して欲しい。

殺伐としているわけでもなく、筋肉マッチョのアクション映画でも無いが、
「映画は娯楽です!」
をモットーにしている人は足を運んで見るのもよろし。

一応忠告しておくが、最初の10分くらいのシーンはグロい。。。
その後はアクションシーンでバシバシなのだが、そのシーンだけはかなり強烈に印象に残る。
により、初デートにはお勧めしない。。。
そのシーンさえ無ければ女子でもそこそこ楽しめると思うのだが。。

まぁ結局観終わった後に、不平不満は無いのだが、
「やはり洋画がいいね」
と言うのが素直な感想だったりしたのであった。

ソルト

フィリップ・ノイス監督

アンジーこと、アンジョリーナジョリー扮するCIA捜査員がロシアのスパイかつ大統領暗殺計画の実行員容疑の上、CIAの追っ手から逃走してスッタモンダの大アクション!

いやぁ〜ッ、久しぶりにスピード感溢れるアクションシーンに大満足!
内容をかいつまんでもネタばれになるので書き散らかさないが、アンジーはアクション似合うなぁと改めて思う。

とは言え、チェンジリング等のヒューマン映画に出演した彼女を観てはいないが。

ガンガン、バシバシのアクションシーンに翻弄するだけではなく、英才教育の重さに感慨深くなってみたり。

昔、アインシュタインが「実験(調査?)のため100人の子供を用意して下さい」的な発言をしたという話を読んだような。
それを人権の侵害と非難するか、しないのか。

切り裂きジャック、ジャック、ジャック・ザ・リッパーは臓器摘出の猟奇殺人を繰り返したが、それが解剖学、医学の進歩に役立つ行為だったやら、いないやら。

そう言えば昔「サル」という、人体実験?治験のビデオを観たなぁ。。。
無茶苦茶怖かった。。。

今回の「ソルト」とはあんまり関係ないが、気になった方は一見をば。
サル フェイズ スリー ―最終段階― [DVD]

ちなみに久しぶりにスカッとしたアクションを観たい方は本作もお勧め。
。。。って、もう公開終了したかしら。

インセプション

クリストファー・ノーラン監督

こちらの監督、ダークナイトの監督とは知っていたが、プレステージの監督でもあった。
なるほどねぇ。
なんとなく色味がそうかも。

さて、本作品は夢の中に入り込み潜在意識を操る的な内容のちっと小難しいような作品である。
とりあえずキッズ達には意味不明な事が多いだろう。

「夢の中に入り込み、アイデアをスパイする!」
なんてな事前曖昧情報を入れていたがために、期待を大きく外す事になってしまったのだが、映像や時折くすりと笑う部分もあったので駄作とは思わない。
しかし、当初思っていた内容とは大きく違っていたので事前情報入れなきゃ良かったなんて後悔してしまった。

そもそも、夢の中に入り込みアイデアをスパイする企業犯罪がテーマで、どのようなビジネス戦争に?!なんて思ってしまったのがいけないのだが、結局ディカプリオの心の闇を潜在意識を操る仕事を通して浮き彫りにしていく、なんて事が本来のテーマだったのかしら?!
なんて思ってしまった。

悪くは無いケド、せっかく夢の中に入り込んで潜在意識を!なんてな題材があるのだから、もっと面白いストーリーが出来たのではないのかなぁ?と素人意見。
夢の階層とか面白かったケド、軸のストーリーがしっかりしていればもっと面白い作品になったような。

そして相変わらず心の病を演じる役が続くディカプリオ。
深刻な表情や思い悩む表情は、セブンのブラッドピットに劣るなぁなんて比較してしまった。
ギルバートグレイプのディカプリオは最高に演技上手かったのに。

とりあえずシャッターアイランドと役柄が似てると思った人も少なくないはず。
方や奥さんを自殺に追いやったと苦しむディカプリオ、方や精神的に病んでしまった奥さんを殺害するディカプリオ。
幸せな家庭が築けない役。。。それほど合っているとは思わないが。

しかし、今回の掘り出し物はジョセフ・ゴードン=レヴィットでしょう!
もう既に俳優として話題がある人らしいが、自分は本作品で注目するに至った。
淡々とした演技なのに凄い存在感!
また彼の作品は観てみようと思う。

CGを使った部分も多いらしいが、基本的には街中で撮影したらしい本作品。
映像を観るだけでも十分に楽しめるのでは?!

ちなみに仕事帰りの疲れた頭で観るのはお勧めしない。
相当頭がドンヨリする作品なので。

ザ・ウォーカー

アレン・ヒューズ監督

後で知ったがこの監督、「フロム・ヘル」の監督だった。
なるほどぉ!
と、ちょっと知った被るが、こちらの作品映像も淡い茶色というか、内容的には重くて暗い感じだが、暗闇も冷たさよりも暖かい色で表現されていたように思う。
まぁ切り裂きジャックの時代のロンドンを舞台にしたサスペンス映画だが。

さて本題に戻りこの作品。
世界が崩壊した後の世界で、主人公が行く先もわからぬままただひたすら本をお届けに西に向う話。

ここ最近世界の終焉話が映画化されてたりする。
電気、ガス、水道というライフラインが機能しなくなり、食べ物すらままならない。
そんな世界で人はどうするか?!

はうぅううううッ。。。。
人が人を食べる状況にぃ!!!!
ゾンビでも無く人が生きるために人を。。。

と、言っても「弱肉強食によるサバイバルホラー!」
じゃないので、食べる人達もいればその他の動物で生き延びようとする人もいる。
勿論そんなグロテスクな映像描写はなく会話の中と食べた人に現れる症状なんてので表現されている。

ちなみにこの作品、人同士が食べあう事を強調した映画では無い。
そんな事実より信念とか権力の象徴とかそういう心の表現映画である。
たまたまこの映画の3日後、同じような世界崩壊後のストーリ映画を観たので、何となく共通する部分を強調してみた。

「ザ・ウォーカー」という邦題にはマーケティング力はあるが、
原題「The Book of Eli」の方が内容にしっくりくると思う。
そもそも何故歩くのかを描いたストーリーでは無く、あくまでも運んでいる本は何だったのか?!がテーマであり、ラストの皮肉な結末は原題あってこそだったのでは?!

なんて今更邦題にとやかく言ってもしょうがないか。

映像の色味は灰青み掛かったシーン、赤茶けたオレンジのようなシーン、どこを切り取っても一枚の写真のようで美しい。

のんびりした休日に一人で観る、そんな感じの映画と我思うのであった。

告白

中島哲也監督

というか、原作:湊かなえさん著者の映画化。

こちらの監督作品は他に見たことがないのでよくわからないが、とにかく原作が大ヒットした作品である。
。。。自分、まだ読んでませんけど。

内容は、娘を事故だか事件だかで亡くした教師の復習劇と言ってしまう程簡単なものではない。

まず、事件の真実を知った教師の独白からストーリーは始まる。
この出だしは淡々と過ぎていく無機質の世界が広がる。
とても印象深いのだが、そこで独白される事実には何の感情も起きない。
勿論これはいい意味での無感情。
役者である松たか子さんの演技に感情が釣られた感じかも知れない。

何故そんな結果になったのか?
何がそうさせたのか?
理由をこじつけようとすればいくらでも出てくるのだろうが、
全てが狭い世界の中で軽薄に行われる。

現実でも社会に出ても学校でも家庭でも窮屈な事は沢山ある。
その中で「命」という一番大事な物だけは、例え自分であっても奪ってはいけない。
そう思える映画かどうかは「映画」として観る以上難しい作品かも知れない。

多くの人が何かしらの感想を持っている作品だとは思うが、
とりあえず観終わった後に、ああでもない、こうでもない、なんて作品ではない。
かと言って虚無感に襲われる訳でもなく圧倒される訳でもなく。
ただ、観て良かったと思える作品ではある。

出だしから静に始まったのはとても良かったのだが、
途中の意味不明なミュージックビデオ的なシーンは必要だったのだろうか?
情と動がしっかり描かれてそうな作品だっただけにその部分だけが残念に思う。

何はともあれ、久しぶりに原作読んでみたいなぁと思う作品である。

ちなみに、命の重さを題材にした
「21グラム」監督:アレハンドロ=ゴンサレス・イニャリトゥ
という作品がある。
この作品はとても素晴らしいので、告白を鑑賞した方にちょっとお勧めしてみたり。

ウルフマン

ジョー・ジョンストン監督

この監督の他の映画は観た事がないが、とても光の演出が美しいなと思った。
と言っても自分は映画評論家でも映画オタクさんでもなく気になる映画を片っ端から観る人種である。
よって監督的も「ど素人に演出がどうこう言われたくない!!!」だろうな。。。

さて、内容。
兄の不審死の知らせを聞き故郷に呼び戻される主人公が、謎を追うなかで自らがウルフマン改め狼男になってしまう。
しかも偶然的なものではなく必然的?
過去の記憶が徐々に明らかになったその先に見たものは!!

てへ。
何だか急に映画予告みたいに書いてみた。
とにかく荒廃した実家のお城の砂交じりの石ホールのザラリとした音や、馬が石畳を闊歩するカツカツ音は心地よい。
個人的に中世時代のヨーロッパの衣装やインフラ、お城などは大好きなので内容もさることながら映像にうっとり。

勿論、ミステリー?ホラー?作品なので湖畔の水面にゆらゆらと浮かぶ月の影が。。。なんてな幻想的な映像ではなく、青暗い薄暗闇の中に灰色の雲を切り裂いて浮かび上がる月、鋭い牙、滴る赤い血。。。きゃぁああああッ!!!!
な感じなので、声こそは出さなかったが本当に劇場でビクッ自分を抱きしめた。

ちょっぴりグロテスクなシーンもあるので目をそむけてしまったが、主人公の哀愁、悲しみでいっぱいになるストーリーにちょっぴり涙である。

まぁ賛否両論は常にどの映画でもあるが、映像の美しさは必見なのでは?
変身シーンもリアルにミシミシ壮絶だし。

とりあえず始めてのデートにはお勧めしない1本である。

シャッターアイランド

マーティン・スコセッシ監督

巨匠スコセッシ監督作品!
なんて乱舞していたが、よくよく考えてみたらスコセッシ監督作品は「タクシードライバー」と「ディパーデット」しか見ていない。。。
もっと観ているイメージだったが。

満を持して観に行くとしょっぱなから「細部に渡りよく注意して謎を解け!」的な警告が発せられる。
って事は色んな台詞やシーンで不思議に思った事は「何故ならば」の解説が無いって事だな!と、心してかかる。

ストーリーは、アルカトラズしかりな脱獄不可能な孤島の刑務所、それも精神障害であると判断された犯罪者を収容する刑務所での失踪事件を捜査する主人公の物語。
普段なら主人公に一喜一憂して失踪の謎を解きにかかるのだが、如何せん映画の前に警告メッセージの呪縛がある。
なので、失踪の謎を解くことよりも映画の謎を解く事に神経が集中してしまい、とても残念な状態に陥る。

映像、音楽、雰囲気は2作品しか観てないとは言えスコセッシ監督がビシビシと感じられる。
(ちなみに2作品しかちゃんと全部観ていないと言う意味で他多数の作品も断片的に観て対内容を知っていたりする)
何となくタクシードライバー的な。。。と言うと共感を得る人もいるやも。

まぁ変てこな警告メッセージのせいで予備知識をほとんど入れていないにも関わらず状況が読めてしまい、最初に予想している事がシーンが進むに連れ確信に変わっていき、後は2パターンのオチのどっちだろう?なんて見方になってしまっていたので本当に残念でならない。
この警告メッセージは、推理映画とか娯楽映画としか観ていない人のための警告なのか、映画が好きでメジャーじゃない映画も観てるよ!的な人に対して「裏の裏のまたその裏を読んでね!でへへッ!」てな警告なのか。。。

正直、自分が弾き出した答えじゃなくて「普通はそう思うんだよねぇ〜ッ。。。でもね?!」的な裏読みをしなければいけない映画なのかもわからない。
つまり「謎」と言われているもののレベルがわからないでいる。
最後のどんでん返しと言われているものが「カッコーの巣の上で」や「 隣人は静に笑う」なんてなわかりやすかったり虚無に襲われるどんでん返し映画を知っている人だと、本作品のラストは特段驚きでもないし。
更に「そういう事じゃぁないんだよ!」的な事があるようにも思えないんだよなぁ。。

と言う事で本作品は自分が判断したとおりの結末だとしよう。

それにしてもディカプリオは演技上手いなぁ。
「タイタニック」の時の演技なんてそうでもない作品がいくつもあるが、「ギルバートグレープ」から上手いなぁと思っている自分としては久しぶりの本領発揮?!と思えて嬉しくなった。

外見はその当時と比べて魅力はなくなったがやはり演技に関しては一目を置く。
アイドル的な扱いを受けてしまったがために演技評価がされないのが残念。
彼はドンパチカッコイイ役をやるよりもヒューマン映画でじっくり見せる演技の方が輝くと思われ。
バスケットボールダイアリーズ」もそこそこな印象あるし。

おや?映画の感想よりディカプリオの話に。。。
レビューには賛否両論あるようだが、音楽とか静けさとか娯楽的な映画を観る気分じゃない人にはお勧めかと思われ。

今回は、全員集中して観ているせいか劇場内も静まり返り仕事帰りでレイトショーを観た連れの友人は開始直後に心地よい睡眠へと誘われていた。
勿論つまらないからでは無い。
環境が最高に睡眠に適したからである。

映像はなかなかお好みな感じだったが、まぁ一回観ればよいかな。

アリスインワンダーランド

ティムバートン監督

言わずとしれたルイスキャロル作の「不思議の国のアリス」「鏡の国のアリス」をオリジナルストーリーで映画かした作品である。

小さい頃に読んだ不思議の国のアリスの絵本が大好きで何度も読み返した記憶がある。
大人になって誰からともなく続編「鏡の国のアリス」の存在と、「原作を読んだ方がいいよ」との助言により、英文原作をロンドン滞在中に本屋さんでゲットした。

3冊のハードカバーに専用ケースが入った本でとても気に入っているのだが、未だに中身を読むに至っていない。
「いつか英語がわかるようになったら!」
的な思いでただの素敵な本棚のインテリアと化している。
しかしそろそろ読み始めても良いのかも?!
やはりこの原作は言葉遊びが面白いので。

さて、本作品は3D作品と言うふれこみにも関わらず我等は飛び出さないバージョンで映画をみた。しかも自分、眼鏡を忘れましたケド。

映像の評判を良く聞くので眼鏡無しでぼんやり鑑賞は残念な話。
まぁ原色が多いから色彩判断でそこそこ見れたケド。

ストーリーはハラハラもドキドキもしないケド、時折クスリと微笑むシーンがしばしば。それぞれのキャラがはっきりしているのでサイドストーリーが沢山作れるのでは?!なんて思ってみたり。

本作品は映像を楽しむにつきるという感じだろうか。
ティム監督作品は大抵そんな感じの作品が多いのだけれど。

とりあえず映画を観終わった後、しばらく友人と共にチェシャ猫よろしく首を傾げるのが流行ったのは言うまでもない。


のだめカンタービレ 最終楽章 後編

川村泰祐監督

有名な漫画原作の映画化ものである。
と物知り風な体で語り始めたが原作漫画を読んでないしドラマもスペシャル版と連ドラを少々、アニメにいたっては最近始まったケーブルテレビの再放送を3話見たのみ。
と言う事は、ほぼピュアな気持ちで本作品を見れたという事だ。

まぁだから何?ってな話だが。

前後編からなる類の映画はあまり好きではない。
何故なら待ち遠しいのがイヤイヤ!だらかだ。
ここ数十年で便利な世の中になったがための弊害である
「待てない世代」
に自分も足を踏み入れたのかも知れない。

さておき、本作品のような音楽をテーマにした作品は是非とも劇場で観たい。
自宅に最高級なオーディオセットを積んであればそうも思わないだろうが、やはり音響システムの少しでも良いところで観たいのだ。

で、前編を劇場で観るに至ったのだが、これがとてもよかった!
なので今回の後編を心待ちにしてついにの鑑賞!
早々と結論から言うと、面白かったケド。。。な感じ。

前編がオーケストラの演奏シーンが満載だったのに対し、後編はピアノが主体。
個人的にはピアノ音の方が好きなのでそこそこ楽しめたのだが、前編のように圧倒されるシーンが無かった。

ピアノレッスン(ジェーン・カンピオン監督)のようにピアノ音を題材にした作品は無音の空間に響き渡るピアノ重低音だったり、情景を表す効果音的な役割として聞かせるピアノ音だと深く心に残ったりするものだが、リストの超絶技巧練習曲とまでは言わないまでも心情を表しているでもない今回の作品中のピアノはあまり心に響かなかった。

かなり強引な展開で進むラストで、惹き付けるはずであるのだめちゃんピアノもいまいちだったのでちょっぴり残念。
ただし観終わった後、一緒に観に行った友人とピアノ連弾をやりたい気持ちが逸った。小学校から中学校途中までしかピアノ習ってなかったくせにだ。

友人は音大を出ているので初見はお手のものだが、自分は一生懸命譜面を読まなければ弾けない。
家にはおもちゃのキーボードしかないし。。。
ピアノ。。。機会があったらまた弾きたいものである。

そして、のだめ作品に出会うことによって実生活にささやかな影響が!
以前から会社でも自宅でもパソコンのキーボードを叩いている時ピアノを弾くかのように叩いていたのだが、最近は終了に誘う「Enter」キーを小指で叩いた後、のだめちゃんのように高々と腕を振り上げてしまう。。。妙な癖がついたものだ。

ハート・ロッカー

キャスリン・ビグロー監督

彼の作品は「ストレンジ・デイズ」を観たと思われる。
この映画に出てるジュリエットルイスが大好きなので観たはずだが、
内容を全く思い出せないので観た気になっているだけかも。

さておき、本年度アカデミー賞受賞作品として巷を賑わせた本作品。
実は友人とNINEを観るかこれを観るか迷ったあげくにこちらに足を運んだ。
ちなみに前回書き散らかしたシャーロックホームズと同じ日に2本観てたりもする。
てへ!1000円割引チケットが手元にあったもので。

内容は、ぼんやりブログを書き散らかしてる今現在も異国の地で行われている戦争の爆弾処理班の話。
ここ数年戦争映画なるものには目もくれなかったのだが、本作品は戦争地においての人間同士の殺し合いがドンパチ!なんてな作品ではなく、淡々と爆弾の処理をこなしていく。

勿論!爆弾処理なんて簡単に出来る作業ではなく常に死と隣合わせ。
何故か???
処理時に何らかのトラップに掛かるって事もあるが一番の注意点が現地人。
起爆装置を持った実行犯と街中の野次馬との区別が全くわからないため、
爆弾に近寄った瞬間ドカン!なんてやられると一溜りもない。

そのため実際に処理する担当者、その周りでおかしな動作をしている人がいないかを見張る人、それがチームとなって任務終了までの期間もくもくと作業していく。

実は、この映画の背景にある戦争知識に乏しいため
誰が何のために爆弾を?
そしてその爆弾を何のためにアメリカ人が処理を?
といった基礎的なことが全くわかっていない。

言葉は悪いが
「平和ぼけ日本、危機管理ゼロまっしぐら!」
なんてな思いで荷物を置き去りにして席を立つ人を冷めた目で見つめていた自分が、世界で起こっている「戦争」をテレビの中の悲しい出来事としてしか把握していない。
そして今も何故いつまでも戦争が終わらない?
むしろ終わらせる交渉は常に決裂?
と、ぼんやりした知識でキョトンとしている。

戦争ビジネス。。。なんてな言葉も耳にするが、人間に欲望と頭脳がある限り争いは尽きず進化し続ける兵器で自滅へと向う。
そんな悲観的な考えしか浮かばない。

ともあれ本作品は、
主人公が任務のもとに爆弾処理をしているのか?
己の達成感のために処理しているのか?
なんてなシェイクスピア的に描こうとした作品なのか?
限りなくフィクションに近いノンフィクションを描いただけなのか?
そもそもメッセージなんてのがある作品なのか?
様々な「?」で一杯になる。

大抵の戦争映画は観終わった後に気持ちが重くなったり考えさせられたりするのだが、本作品にいたってはただ「観た」というだけの感想につきる。

もしかして、現実社会の日常にはドラマティックな事はそうそう起こらないが、
そういった戦場での非現実的ではあれど淡々とした日常を撮りたかったのだろうか!

胸を締めつける事もハラハラする事もなく無味無臭の映画。
カテゴリーも違うし比較する映画でも無いのだが、
「バクダッドカフェ」のような心地よい気だるさを感じさせる淡々とした日常を描いた作品もあるんだけどなぁ。。。

とりあえず1日に2本も観たのでお腹一杯の一日であった。

シャーロック・ホームズ

ガイ・リッチー監督

言わずと知れた元マドンナのダーリン。
彼の作品はスナッチしか観ていないが大好きな作品の1本でもある。
そんなスナッチを彷彿とさせるユーモラスな作りで登場する人々がとても愛らしい。

そもそもシャーロック・ホームズはとても有名なミステリー小説だ。
と言えども自分は1作品しか読んだ事が無いと思われる。

いや、今遠い記憶を辿って探してみたもののホームズシリーズではなく「岩窟王」改め「モンテ・クリスト伯」だった。てへ。
しかも小学生の時に学校の図書館から借りて読んだため当時の自分に理解できたのかは定かで無い。

しかし有名なホームズ。
とりあえず謎を解く探偵というのは知っているので、この作品にもすんなりと入る事が出来た。

ストーリーもさることながら、やはりこの時代18世紀〜19世紀にかけての背景が大好きだ。
馬車が石畳を闊歩しご婦人方の素敵なドレス、ホームズの部屋に溢れる骨董品のような日用雑貨。
癖のあるイギリス英語を聞きながらうっとりである。

肝心のストーリーは、謎の女性連続殺人を追う事から始まるのだが、
儀式や魔術が半信半疑ながらも信じられていた時代に、神と同等の権力を得ようとする人間の卑しさをずば抜けた洞察力で見事に解決していくホームズ。
そしてどうしても巻き込まれてしまう助手のワトソン。
この関係がとても心地よい。

男の友情!
と言うギラ熱いものではなく、フットワークの軽いカジュアル感もない長年の信頼関係の蓄積とでも言おうか良く伝わってくるように描かれていた。

ちなみに開始そうそう2人のメインキャスト、ホームズのロバートダウニーJr、ワトソンのジュードロウが出てくるのだが、次のシーンになったと同時にジュードロウがホームズだと勘違いした。
何故だろう。。。自分の中でのイメージホームズがジュードロウだからかなぁ。。。
ロバートダウにーJrのような髭面イメージが無いせいだろうか。
とりあえずしばしの混乱はあれど、役の立ち位置が定着すると共に間違えることは無くなった。

探偵なのに銃を使うという事もあり、かなりど派手な爆破シーンは見ごたえたっぷり!
随所にCGを使っていて世界観として陰気な時代のロンドンを彷彿させるが最高の娯楽映画に仕上がっているのではないだろうか。

今回は声を出して笑うシーンはなかったものの、何だかニヤリな瞬間が多かったように思う。
129分という長丁場だったが、うるさいプロモーションミュージックが流れるでもなく、床の軋む音、塔の階段を駆け下りる砂交じりの乾いた靴音、何だか音の溢れる街から外れた路地で小休憩した、そんな感じの心地よい時間であった。

そういえば!
自分、ロンドン留学中に「ベーカー通り221B」の彼の家に遊びに行きましたからぁッ!
うけけ!今更ちょっと自慢。

Dr.パルナサスの鏡

テリー・ギリアム監督作

故ヒース・レジャーの代役でジョニーデップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルが完成させた事で有名な本作、実のところ内容もあらすじも知らないまま映画館へと足を運んだ。

さてさて、肝心の内容。
ストーリーを全く知らないせいなのか、お子様向けのように序盤の説明的な部分が無いせいなのか、さっぱり内容に着いて行けずキョトン。。。
改めて映画を観る時の自分は、主人公もしくはヒーローと呼ばれる何かに感情移入をし、ああでもないこうでもないと監督の思うツボ君にハラハラさせられているんだと思ったが、この作品にいたっては誰に自分を当てはめようかが定まらない。

良い意味で先の展開が読めないし、誰が何をどう?という思いが散らばっていて定められない。しかしこれがこのストーリーの醍醐味なのかも知れない。

似ている雰囲気というと「チャーリーとチョコレート工場」をイメージしたが、不思議なチョコレート工場の製造工程を見学する!という目的がまず明確である作品と、Dr.パルナサスの鏡の定まらない目的ではやはり全然別ものか。。。
映像の感じは似ている!ってだけだ。

ちなみにこのテリー・ギリアム監督は、大好きなモンティパイソン作品に監督として関わっていた。
それを知って成る程ぉな映像である。

肝心のヒース、ジョニー、ジュード、コリンが演じるトニー。
人によっては違和感があるのかも知れないが、上手い具合に代役を務めている。
というか結構ヒース出演部分は撮影してたんだなぁと単純に思った。
ヒースに関しては、バットマン作品の「ダークナイト」を観た時にあまりのキレタジョーカー役で怖いのと気持ち悪いのとであまり良い印象を持っていなかった。
しかしこの作品に関しては別!
改めてのイケメンっぷりに心は躍るばかりである。
本当に女心と秋の空だ。
そしてそのイケメンっぷりをもう観る事が出来なくなった事に悲しみでいっぱいになる。

さて、相変わらず確信にせまらずの映画紹介だが、皮肉たっぷりなイマジネーション、数々の選択、素直に楽しもう!と油断した気持ちで観るとさっぱりわからない内容に置いていかれ、映像的には親子揃って!なドリーミーな映像だが、確実にお子様には理解不能な本作品。
テリー・ギリアム監督の他作品(モンティパイソン、12モンキーズ、ブラザーズグリム等)を踏まえて興味のある人にはお勧めである。

のだめカンタービレ最終楽章 前編

竹内英樹監督の音楽コメディー?映画である。

ドラマやマンガで有名な作品の映画化であるが、よくよく考えてみると、自分はマンガどころかドラマもスペシャルでしか見たことが無い。
うっかり見逃してしまったのと、
スペシャルを見てしまったために連ドラのハラハラドキドキ感を味わえない!
との理由で、今更ドラマを見直す気分になれないのだ。

さて、今回の観客状況。
若い女人が多いだろうなぁ。。。
と思っていたのだが、意外と中年のおじ様もパラパラ。
ふむぅ。。。これは、クラシック好きなおじ様かしら?
本作品はクラシック音楽にこだわり、ピアノやオーケストラの吹き替えを最高峰の管弦楽団やピアニストが行っている。
なので通なおじ様達も楽しめるのかしら。
勝手な妄想だけど。

内容がどうこうよりも、まず台詞のセンスが気になった。
早速調べてみると「衛藤 凛」さん!
やはりッ!衛藤 凛さんの脚本は、ドラマ「スローダンス」の時からとても好きである。言葉が生きてるとでも言いましょうか。
悶々していた脚本家の謎が解け心が躍る。

いつものように全く予備知識も無いまま映画館に足を運んだのだが、
この映画どうやら2時間あるらしい。
これを長いと感じる人もいるようだが、自分は全編十分に楽しんでいたのであっという間に感じた。
主人公のだめちゃんの喜怒哀楽が、CGを使ってものすごく分かりやすく表現されているし、やはりオーケストラのシーンもとてもよい。
もちろん本物の演奏会と比べてはいけないのだが、テレビで見るよりは音響設備の良い劇場で観る事をお勧めする!
個人的にはのだめちゃんのピアノのシーンがとても好きだ。
そもそも日本映画は滅多に観ないが本作品は観て良かったと思う。

ただ、最近のドラマ→映画のマーケティング戦略には頭を抱える。
本作のように音の重圧がとても重要な作品や、アクションBangBangな迫力を伝えたい作品ならまだしも、続きは映画で!なんて戦略は哀しみでいっぱいになる。
まぁそういう映画はテレビ放映まで待つ。

後編は春まで待てしなければいけないケド、映画終了後に流れる予告編を観る限り音楽満載の期待を裏切らない仕上がりになっているようだ。
春は観たい映画が目白押し!
忙しいなぁ。。。

ミスト

スティーブンキング原作 フランクダラボン監督

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おすすめ度の平均: 3.5
4 鬱映画代表格
5 真の恐怖は人の心の弱さと傲慢さ
5 沖縄戦
3 真に恐ろしきは人か?
4 元ネタはキングさん


「映画」カテゴリーでは、映画館に足を運んだ作品を紹介しようと思っていたが、衝撃的な作品や今まで観た作品なんかも書き散らかしてみようかと気まぐれ風が吹いた。

さて本作品、上映されたのは昨年のGW?
当時、映画予告で「観たいなぁ」なんて思っていたのをすっかり忘れていたのだが、つい最近、素敵なケーブルテレビで放送されるに至り視聴。

開始そうそう謎のミスト(霧)により主人公達はスーパーマーケットに閉じ込められるのだが、決して長閑でも愉快でもない小さな村の人間関係がわらわらと流れている内にミストの中から得体の知れない物体現る!

えぇえええええええッ!!!!!これって、
「パニックムービー巨大生物現る!」
的なSFホラーかい?!!!!
1年前とはいえヘタをすればB級と言われかねない巨大シリーズの映画を劇場で観ようとしていたとは!
ショックを隠しきれず、すかさず友人にメール。
「サスペンスかミステリー系の映画だと思っていたのに、巨大生物シリーズみたい。。。」
友人からは残念メールの返信と共に「観るのやめちゃえば?」のご意見を頂戴した。

しかし観始めたからには、この主人公達がどうなるのか?また、主人公と因縁のある人物達や陰険な人々がどのような最後を遂げるのか?とりあえず気になるので観続ける事を選択。

所々の映像にキャアキャア言いながら、要所要所に先程の友人に経過報告メール。
何故だろう。。。
一人で見るのが気持ち悪かったのと、友人にも乗りかかった船的な共有感を味わって欲しかったのだろうか?
受信する友人も、観てないキャアキャア映画を描写されクッタリしていた。

ちなみにこの映画は録画していたので、
「まぁツマラナクなったら最終的にどうなるかだけ早送りで観るべ」
なんて監督はじめ製作者に失礼な態度で挑もうとしていた。

しかし!これが何と巨大生物パニックムービーでは無いのである!
もしもその類の映画であれば、分かりやすい騒ぎ役と主人公の奮闘なんてなアクションシーン満載なはずだが、この作品は人間心理の変化の描写が細かく、何故そうなっていくのかや人間が一番怖い生物だと気付かされるのである。
大部分の背景や心理が全て台詞で説明されているのがちょっぴり気になったケド。

気付いたら夢中である。
大嫌いな生物のワラワラシーンがあるので目をそむける事も少なくなかったが、しかしそこを耐え忍ぶと、この映画の宣伝広告にあるように
「映画史上かつてない、震撼のラスト15分」
が待っている。
これはかなり衝撃的なラストなので、各々で思うところ有り!になるだろう。

あまり調子に乗って書き散らかすと、これから観ようとする方々の出鼻を挫くので多くは語らないが、
「とりあえず何かしらのショックは受ける」
これだけは覚悟して見るべし!
間違ってもハッピークリスマスの夜に恋人と!なんて映画ではないので一人でひっそりと虚無感に襲われるのをお勧めする。

ちなみに、この作品を書き散らかすにあたり改めて「ミスト」を検索して調べ原作がスティーブンキングだと知った。
多分、公開当時もキングの作品だから観たいと思ったのだろう。
「あぁナルほどね」ようやく落とし所を見つけた。
彼の作品を原作でいくつか読んだ事があるが、SFがかっていても常に人間心理が深いところで描かれている作品が多いし。

そしてこの映画のラストは、監督であるフランク・ダラボンが付け足している。
なかなか原作を映像化するのは難しいが、この作品に関してはキング自身が「このラストを思いついていたら書いていただろう」と言うくらい賞賛している。

まだミストの公式サイトに監督インタビュー動画があるので、興味のある方は一度サイトを訪問するのもよろしいかと思われる。
どのような思いで原作を読み、映像化するかなんて事を語っているし、監督自身が好きな日本映画なんてのを話しているのを見てると、こっちまで楽しくなってくるような、そんな明るいダラボン監督がいるのである。

イングロリアス・バスターズ

タラちゃん事、クエンティン・タランティーノ監督

今回、映画レビューを書くのをためらった。
悩んだあげく、映画サイトのユーザーレビューを散歩し、「そうなんだよぉ。。。」とようやく自分の落としどころを見つけたので書き散らかすことにした。

さて、今回の映画、友人3人で観に行こうと団結し、ぼんやり日程調整と、お安めチケットの到着を待てしていたら当初の予定地ではあえなく上映終了!
あわあわと上映してる劇場を探し、最終的に「上野」の劇場で鑑賞することに決定。

上野。。。夜の盛り場に踊り出る事はあっても、なかなか日曜の昼間に出かけることはない。
ましてや上野の映画館なんて、10年くらい前に1度来たくらい。
ちょっぴり心配だったので劇場の感想レビューなんてのを参考にしてみた。
とりあえず何年か前に館内の改築があったらしく、座席に難は無い様子。

当日。
座席は自由席だが、最近の経験から、
「自分達が選ぶ映画はあんまり人気が無い」
なんてなジンクスが確立されていたので、そこそこの時間に入場。
パラパラと人はいるものの、ゆっくぅりと座席を確保。
忘れずに持参したメガネを装着し、開始までの時間を過ごす。

パラパラ、パラパラ。。。ぬ?
予想以上に人が入場してくる。
しかも、上野という場所柄か年齢層が高い!
いつもなら青年らしき人々数名と鑑賞しているはずなのに、「満員御礼!」と言わないまでも6割くらいの人で埋め尽くされた。

更に驚く光景に、こんだけの人数がいたら自分達のように「きゃっきゃ!」と始まる前の会話が弾んでいそうなものが、シーン。。。。
まるで空席のような静まりである。
勿論、お一人様の鑑賞が大勢!ではなく、数人で寄り合って来ているのに!

「場所が変われば人も変わる。」
なるほどねぇ。なんて納得していると、いよいよの上映開始!

ふぅ。。。。映画のレビューとブログの違いを見せ付けるかのような前置きの長さ!
我ながら天晴れだな。

映画の感想に話を戻すと。。。。
長いッ!!とてつもなく長い!!!
キルビル手法のチャプター方式でシーン展開をしている映画なのだが、チャプター3まで行ったときに、横にいた友人が「いくつまであるんだろうね?」と耳打ちしてきたので、「20章」と即答。
なぜだかその時「ロード〜第二十章」なんて言葉が頭に浮かんだ。
今調べたら、ロードは第十三章までだった。

実際は20章までは無いのだが、チャプター2で既に飽きていた。
欠伸が止まらず、かけていたメガネは外した。
何故か?
チャプター1はほとんどフランス語、チャプター2でようやく英語、3と4でフランス語、ドイツ語、5ではフランス語、英語、イタリア語、と、4カ国の言語が使われている。それがとても疲れるのだ。

そもそも自分は英語映画を観る事が多く、専門的な会話とかでは無い限り字幕は見ない。字幕はジョークが伝わりにくいからだ。
どうしても日本の習慣に置き換えて言葉をあてはめる事になるため、面白みが半減してしまう事にも成りかねないのである。

で、今回の映画は英語以外の会話の時に、日本語と英語の字幕が二段になって表示される。
せっかくの映像が見づらいし、タランティーノ監督らしく台詞が多いので画面が大変なことになっている。
しかもこの監督の粋な台詞を使った会話やジョークが好きな身としては、言葉の壁が厚いこの作品では字幕に頼らざるを得ない状況にコッテリ疲れた。

映画は観るもので読むものでは無い!を心に秘めて鑑賞していた日々に、突然の長台詞を読まなければいけない映画、そしてあらすじも知らずに観に行ってしまったために、丁寧に時間をかけてクライマックスへの序曲を奏でる本作品は、とっても退屈だった。

この作品のプロモーションに「上映開始4日間限定、最初の60分観てつまらなかったら全額返金!」なんてのがあったが、もしこの対象期間に映画を観ていたら60分で席を立っていたかも知れない。
今まで映画で席を立ったことは無いが、全額返金ならば。。。

まぁしかし、上映60分で席を立ってしまったら、この映画は本当につまらなかったという感想で終わっていただろう。
それだけクライマックスが豪快、かつチャプター1,2で紡ぎあげた序曲が大爆発するのだ。

ただ、如何せんグロテスク。
ヒットラー暗殺を目的とする映画と言うのはテレビの予告などを見ていて何となく知っていたが、カテゴリーするなら、この作品は戦争映画なのだ。
タランティーノ監督の作品である「ナチュラルボーンキラーズ」「フロム・ダスク・ティル・ドーン」「キルビル」なんてのを観た人には想像出来ると思うが、ドンパチドンパチが激しい。
そして「キルビル」くらいからハンニバル的傾向に目覚めたのか、刃物を主流とする痛み映像が現れる。

まぁ、そこはタランティーノ監督。
「ソウシリーズ」のように痛みや苦痛を「これでもか!」てな執拗な描写はせず、サックリ取り込んでいるのだが、観ていられなかった。
目を瞑ったシーンはたくさんある。

この作品は、1976年「地獄のバスターズ」というイタリア映画のリメイク?らしいが、ナチスを続ける者も潰す者も狂気の沙汰、そんな感じなのだろうか。。。

これほど不快感もなく、爽快感もなく、何の感情も湧かず実りの無い映画も珍しい。
言葉を選びながら言うと「見る価値ゼロ」かなぁ。
それよりも「タランティーノ監督大丈夫かなぁ」と心配になる始末。
今回の作品は、音楽も配役も盛り込み過ぎたために観客が置いてきぼりになる、そんな印象と、2時間30分の上映時間でも足りないくらいの思いが中途半端な切れ味として無理矢理まとめたように感じた。
この映画の評価は見方によって色々分かれるだろう。

さて、この映画が終わって気になったのは、年齢層高めの他の観客の感想。
自分の親、いやそれ以上の方々も観に来ていたが、グロテスク&ドンパチやっほー!なこの映画、どんな感想を持たれたのだろうか。
第二次世界大戦、そして戦争はこの映画どころではなく、もっと過酷な現実ばかりだった、そう思うのだろうか。

またまたTHIS IS IT

2度目の鑑賞である。

前回、この「マイケルジャクソンTHIS IS IT」映画を前から2列目壁側の危うくポールポジションな席で鑑賞した。

という事情と、「もう一度観たい!」との熱い気持ちで、2連荘とは知りつつも昨日レイトショーに参上。
今度こそは正面から観たい!を合言葉に、やはり前回も一緒に壁側で鑑賞した友人とリベンジ。
しかも、今回は初めて参上する映画館「ユナイテッドとしまえん」に小旅行。
この映画は、マイケルジャクソンの最後のツアーリハーサルをドキュメンタリー映画に仕上げているので、絶対に大スクリーンで音響設備の良い映画館で観たいのだ。

仕事を終え、友人と合流しいざ豊島園駅!
を、降りると小雨&強風!
はうぅううううッ!!!!!さ、寒いぃいいい!!!
今日は何かしらの前兆なのか冬日である。
そもそも豊島園近辺は寒いイメージがあったのでヌクヌク着込んでいたが、足元がレギンスにハイソックスと言う手薄な服装だったので寒さに震えた。

さて、この映画館、比較的新しく出来た映画館なのでロビーも閑散としているが広々とキレイ。上映1時間前に到着したのだが、チケット売場には2組しか並んでおらず、「やはり都心を離れるって素敵」なんて喜んでいたのだが、実はこの映画館、今時驚きの?全席自由席なのだ!!
すっかり指定席に慣れっこだった私達は、驚きと共に席が離れようが何しようが絶対正面は死守しよう!と、新たな絆を生んだ。

近くの中華屋レストランで餃子定食(1,000円)を食べ終え、いよいよ上映10分前。
自由席なので早目に並ぶつもりが10分前。てへ。
エレベーターを上ると入り口前から長蛇の列。
しかし流れは速くスムーズに会場入りすると、大スクリーンに広々としたシートが半円を描くようにずらりん!
そしてお目当ての正面シートを2つゲット!!
あれよあれよと言う間にほぼ満席!前列、サイドもほぼ埋め尽くされた。
事前にチェックした映画館レビューでは、このユナイテッドとしま、大抵空いているという事だったので、こんなに千客万来は初めてなのでは?!

失礼な発言は程ほどにし、上映開始。
あぁ。。。やはり、やはり!隅っこで見たマイケルと正面から観るマイケルは違う!
前回気付いてなかったシーンにもマイケルはいる。

ツアーオーディションを受けるダンサー達のインタビューやオーディション風景。
皆、マイケルのツアーダンサーになって一旗上げよう!なんて気持ちではなく、マイケルと踊りたくて来ている。
リハーサルが続くにつれ、皆の気持ちがマイケルと踊りたいという思いから、マイケルが思い描く最高のステージを自分達も一緒に創りたい!
そんな思いへと変化したように思う。
これが、一体になるという事ではないだろうか。

終盤、ツアー監督が「Church!」と叫ぶシーンがある。
正に、本領発揮ではないリハーサルですらその場にいる人々に感動を与えるマイケル。このリハーサルシーンはとても好きである。
ステージ下で魅入るダンサー達。ダンスをしながら歌うマイケル。
胸が熱くなる。

。。。やはり今回も泣いてしまった。
しかも前回より多くの涙が頬をつたう。
ハンカチを握り締めていたが、拭う気にもならず流しっ放し。
なんなんだろうなぁ、この涙は。
涙に理由はいらないが、もしかしてこれが愛?!きゃッ!

さて、今回。
驚くべく事実が発覚した。
前回3人で観に行ったため、間にもう1人の友人が座っていたので知らなかったが、今回も一緒に行った友人がまさかの序盤、「え?!ここ?!」と言うところで泣き始めた。
もし何かの企画で「マイケル映画で泣いたシーン」のランキングを決めても、確実に最下位、むしろ誰もいないのではないか?!というシーンである。
一瞬、先に泣かれてしてやられた!という気持ちよりも笑いが込み上げてしまった。

もともとこの友人、一緒に映画を観ても他の観客と違うところで良く笑う。
笑いのツボがユルイなぁ、なんて思っていたが、違う。
ユルイのではない。変なのだ!

帰りの電車ではもちろんずっとその事で友人を茶化した。
そして前回は感動の歌の余韻が続いたが、今回はまさかのその歌がずっと心を占領したのである。

最後に。
前回共々、確かにマイケルのメッセージは受け取った。
自分も同じ気持ちでナチュアデアエルデを設立している。
まだまだ思うところまで進めていないが、信念を曲げなければ思いを形に出来る。
そう信じて進みたい。
始めよう!自分達が出来る事。 THIS IS IT

THIS IS IT

この夏、ファン待望、いや、ファンだけではなく多くの人々が楽しみにしていた、世界のスーパースターマイケルジャクソン最後のツアーのリハーサル映像を編集し、1本のドキュメンタリー映画にした作品である。

仕上げたのはケニー・オルテガ。
日本での知名度は低いかも知れないが、全米大ヒットのミュージカル映画「ハイスクール・ミュージカル」の監督でもある。
このミュージカル映画は観ていないが、ケニー・オルテガがフットルースのリメイク版の監督をすると言うニュースを聞いた時は「なぬ?!」と、注目していた。

さて、この映画の初日28日(水)。
自分達はワイルドスピードを観に行ったのだが、上映時間間近になっても「空席あり」の表示がされていたので、何気に注目度は低いのかしら?なんて勘違いもした。

しかし今日は1日の映画の日!そして日曜日!
普通より混むだろうなぁくらいの勢いで映画館に参上すると、チケットを買うのに長蛇の列が!!!
事前に映画館の近くに住む友人に前のりでチケットゲットをお願いしていたのだが、販売開始前に行ったにも関わらず取れた席は前から2列目!!
きゃああ!!!
この映画館はネットで指定席予約が出来る映画館だから皆さん事前にお買い上げしちゃったのかなぁ。。。

今回はレディーさん3人で観に行ったのだが、3人共絶対近くの席がいい!
なんて1人じゃ何も出来ない子達ではないので、バラバラでも良いんですケド。。。と、言ったところで2列目しか空いてない事実は変わらなかったそうだ。
次回上映も前列しか空いてないと言う事と、どうしても朝一の上映で見なければならないというタイムスケジュールもあったので2列目でもチケットを取れただけで感謝。そのくらい満席御礼である。

内容は、リハーサルドキュメントと言ってしまえばそれまでなのかも知れないが、ほぼ完成されたパフォーマンスに見えても、リハーサル中に更に次の最高ステージへと一つ一つ作り上げていくマイケル、それに答えるダンサー、バンド、関わっている全てのバックステージの人々。
ドキュメント映画にはありがちなナレーションも無く、1つ1つのパフォーマンスがまるで今、目の前で起こっていることのように完成されていく。
スクリーンの中にいる彼等だけではなく、観客である自分もその瞬間、同じ時を過ごしているかのような錯覚を感じる。

この映画の感想をどう表現したら良いのか、自分の気持ちを言葉に出来ない。
とりあえず開始そうそう驚きのため開いた口が塞がらなかった。
日頃から気付いたらテレビを見ながら口が開いていることがあるケド、今回は口が開いている事に自覚があるケド塞がらなかった。
そして3人のレディーさんの頬を伝う涙。
この涙が何なのか。
故人を惜しむ涙では決して無い。
「感動」と口にすれば物足りない。
「魂が震えた」流行のキャッチコピーが安く響く。
「涙は心の汗」
今までちゃかして使っていたこの言葉が一番しっくりくるのかも知れない。
心が熱くなる。

マイケルとの共演が最高な事だと語る一流のダンサー、プレーヤー達。
彼等や私達オーディエンスを含め、マイケルも同じ気持ちで1曲1曲を愛しんでいるからこそ、その一瞬一瞬の最高ステージを創造したのではないだろうか。
マイケルファンじゃなくても、絶対に劇場にて鑑賞することをお勧めする!

今回は前列の壁側だったので映像を横からみる事になってしまった。
なのでもう1度観に行こうと目論んでいる。
連日超満員。。。だったら2度、3度観に行ったらダメかなぁ。。。

ワイルド・スピード MAX

ジャスティン・リン監督のカーアクション、シリーズ第。。。何弾だろう。。

ワイルド・スピードと名乗る映画は過去に2、3と出ているが続編とは思えない程キャストが揃ってないと友人がぼやいているので今回のMAXを正式なワイルドスピード2と勝手に認定!

内容は、一応前作の続編という事もあり、凄腕ドライバーでありそれを武器?に強奪を繰り返す主人公のドミニク通称ドムと、こちらも凄腕ドライバーだが犯罪組織の潜入操作として潜り込んでいた刑事、いや1作目では刑事だったが今回はFBI(2と呼ばれる映画は彼がメインのストーリーだったらしいのでその時に転職にでもなったのかしら?)のブライアンが巻き込まれるストリートカーレースの話である。

ストーリーは1を観て無くてもわかるようになっているので、今回初めてワイルドを観る人も心配なしだろう。
相変わらず色々とチューンナップされた車の数々がスピードレースに登場。
キュイーンとうなるハイスピードチューンナップ音には痺れ鳥肌モノ!
一般道でのスピードレースはもう無茶苦茶である。
だって一般道を通行止めにせずにレース開催するものだから、もちろん一般車が走っているところにビュンビュン飛ばした輩達が走行するのだ。

はうぅううッと胸を締め付けられるシーンもあるが、本編ほとんどがカーアクションシーンなので車とスピード映画好きにはたまらないかも。

しかし、何気にストーリーの波がバーっと来てサワサワと穏やかになってまたバーとして。。。ってのを作品の中で2度、3度と繰り返されると正直飽きると言うか時間が長く感じられる。
あんなにワイルド・スピードを楽しみにしていた友人ですら途中で欠伸をする始末。
そんだけ中だるみというかクライマックスが長いというか。

ただ、こういう映画って難しいのかなぁと思う。
レースアクションシーンに力を入れるとストーリがすかすかに見えるし、ストーリーを重視すると迫力にかける。
人気シリーズになればなるほど観客の期待と作りての思いに溝が出来る。
難しいものだ。

さておき、今回は少しばかり長いと感じる瞬間がポロポロとあったが、やはり観て良かったと思える作品であった。

ちなみに主人公ドムの恋人レティ役のミシェル・ロドリゲスを見る度にバイオハザードのクライマックスがちらついてしょうがない。
それだけインパクトのある俳優さんなんだろうなぁ。

さて、明日はマイケルジャクソン THIS IS ITを観る予定だ。
楽しみ、楽しみ。

トランスポーター3

オリビエ・メガトン監督、脚本・製作:リュック・ベッソン

カーアクション映画の第3弾である。
このシリーズは、ジェイソン・ステイサム演じる主人公フランク・マーティンが依頼されたモノを3つのルールで指定された場所にトランスポートするという話。

で、今回は前2作と違い依頼を断ったにも関わらず「車から20メートル離れると爆破する」と言う超ハイテクブレスレットをつけられてしまったために、命をかけてトランスポートしなければならないのだ。

相変わらずネタばれもせず、感想だけを書き散らかすが、
映像はまさしく「よッ!リュック・ベッソン!」的手法満載で前2作を観ている方々も安心して観れるだろう。
やはりスピード感のある映像は素人を心の底から唸らせる。

し・か・し!だ。
カーアクションはハラハラドキドキのスリル感がたまらないが、ことヒューマンアクションシーンになると、スピードがありすぎて何が何やら、凄いんだけど何が凄いのかもわからず、とりあえず「ジェイソンの背中のムキムキ筋肉が素敵!」くらいしか判別出来ない。
好みの問題だと思うが、少しくらいジョン・ウー監督を見習ってみたら。。。なんて。

とにかく、最強アウディーが渋くカッコイイ。
車音もキュイーン!!!と冴え渡る。
あ、ちなみに今回とても驚く事があった。
何と、この映画の封切前に2週に渡りテレビで前作を放送したにも関わらず、都内の大型映画館で上映していないのだ!
一緒に観に行こうと話した友人と場所と時間を確認したが、明らかに恐ろしい音響設備の映画館しか見当たらない。
しかし、カーアクションで音響が残念なんて場所で観たくもない。
と言う結論に至り、平日遅い時間ではあるが遠征してまで劇場に足を運んだ。

いざ出陣!して館内に歩を進めたが同士の少ないことと言ったら。。。
何故だぁ〜!!!
まさかの人気が無いのか?!この映画?!
リュック・ベッソンですぞ?
まぁ寂しい映画館には慣れっこなので良いケド。

いつものように脱線したが、途中「こ、このシーンは必要なのけ?」と思えるシーンがあったが最終的にも必要なシーンだった。
ただ、そんなに長くしなくても。。。

今回、主人公と同じような絶体絶命な危機に遭遇した時、とっても貴重な対処法を知る事が出来た。
考えてみると「あ、そうだよなぁ」と思うが、そこに気付く応用脳が自分に無いのが忌々しい限りだ。

総論。
個人的にジェイソン・ステイサムが好きな方じゃない。
ごめんよぉ〜ッ。。。好みの問題なのさ。
ハスキーを通り越した酒焼けのようなシャガレ声とモコモコ胸毛がどうしても私の心を閉ざしてしまう。
しかし!モコモコ胸毛が「熊たんみたい!」と胸ときめかす女人もいるので悲しまないでくれい!

。。。最終的にジェイソンの慰めになってしまったが、スピード感のある映画ですっきりしたい方にお勧めである。

あぁ、そういえばアウディでも2足走行出来るのねぇ!!!
そのシーンだけでも要チェック!!なのだ。

ターミネーター4

マックG監督、シリーズ4作目である。

マックG監督と言えばチャーリーズエンジェルシリーズを手がけた監督で、私も好きな作品が多い。

さて今回、時代はついに未来のロボット戦争真っ盛りである。
今までのシリーズは現代にロボット現る!ハラハラドキドキの逃げアクションだったが、メインはこのシリーズのキーマンであるジョンコナーがロボットと激戦中の時代。
ロボットが、ミサイル、マシンガン攻撃で派手にやってくれている。

ロボバイクのスピード感や、戦闘シーンは大迫力で映画館で観るべしぃ!な感じなのだが、いかんせん自分は主人公ジョンコナー演じるクリスチャン・ベイルがお好みではない。
あぁ。。。ゴメンよぉ。。演技がどうこうな問題ではなく、自分が描くジョンコナーのイメージにどうしても合わせる事が出来ないんだよぉ!!!
しかも、このシリーズでは1作目のカイル・リース役のマイケール・ビーンが好きだったしぃ。。。

個人的な趣向はさておき、結論から言うと観終わった後に「む?なんじゃら?」と小首を傾げてしまった。
今回、ジョンコナーがメインと言うより、記憶喪失の謎の男マーカス・ライトがメイン?的な話の様子だったのだが、この男の存在がややこしい。
何気に今も理解出来ていない。
現代と未来にリンクしている設定がいまいちわからないのだ。
見逃したり聞き逃したりしている事が多いのかも知れない。

しかし、この手の時空を超えるストーリーの設定は何でもありと言えば何でもありだし、無理やりにでもルールづけしておかないとエンドレスストーリーになるんだろうなぁ。。。なんて漠然と思った。
言ってしまえば、1作目の時代に未来から1度しか来れないと言うルールじゃなかった場合、1度目は失敗しても2度、3度とやり直せばいつかロボットが勝利する日が来るのでは?!なんて意地悪な事を考えてみたり。
逆に未来のジョンコナーがロボットを開発する前の過去に戻って開発阻止したり?!
あぁ、つまらない妄想してしまった。

とりあえず、今回のシリーズではまだまだ続きを作れる要素満載なのでなんともな感じだが、アクションシーン満載なので、劇場で観ることをお勧めする。

トランスフォーマー リベンジ

あぁ。。。激寒かった。。。
と、言うのは映画の内容の事では無い。

劇場にて、よこはまコスモワールド「マイナス30度体験館」もびっくり!な激冷房直撃の罰ゲーム?に遭遇したからだ。
上映時間は2時間30分くらい、その前に劇場予告を10分くらい観たので大体2時間40分、築地のマグロ並に冷風を浴びせかけられた。
後20分直撃されていたら、友人共々、見事な冷凍保存になっていたかも知れない。

もしかして生命の危機的状況だったのかも知れないが、後半からクライマックスに向けてMr.睡魔ぁが目の前を何度か泳いで過ぎ去った。
決して退屈した訳ではない!
むしろ劇場では度々笑いも起こる程Go!Go!アメリカ映画にありがちなユーモアが到るところに散りばまっている。

会話のテンポ、内容から大体想像はつく笑いなのだがやはり面白い。
人間?もしくは日本人?の好む笑いって、先が読めるパターンの安心感がある方が末永く愛されるのかも知れない。
だからと言って、そもそものネタがつまらないと安心感は生まれないのだが。

感想が横道に外れっぱなしなので軌道修正すると、ロボトランスフォームシーンは前作を凌ぐ迫力で、細部にわたりアップに寄った画像がスピーディーに流れる。
ただ、実際トランスフォームにこれだけ時間かかるのであれば、トランスフォーム中に敵が乱射して志半ばで撃破されるような気も無きにしも非ず。

とにかくロボがミサイルランチャーを繰り返すので、始終ドッカンドッカンしている。
CGであろうが何であろうが、基本的に純真無垢な気持ちで映画を観るのでハラハラドキドキ、時にはびくついたり。
カメラで映画を観る自分を隠し撮りしたら、その素直さに微笑ましくなるかも知れない。

結果、「ロボ、ミサイルガンガン!」くらいの紹介にしかならないのは、全て体を芯から冷やしてくれた劇場のお陰だ。
最初から最後まで「寒い、寒い」を小声で繰り返していたし、劇場から一歩出た瞬間の生暖かい外気に触れた喜びを月にいるであろうウサギに伝えたいくらいだったのだから。

とにかく、公開から1ヶ月?経っていてもうすぐ終わり?かも知れないので、まだ観てない人は是非劇場で観ることをお勧めするのである。

DRAGONBALL EVOLUTION

久しぶりの映画である。

思えば、今年初の映画鑑賞かも知れない。
それにふさわしい映画である。

まず、DRAGONBALLの映画化決定を耳にした時は「絶対つまらないだろうなぁ」なんて軽々しく想像。
しかしテレビで宣伝を見た時、素直に「あれ?ちょっと見てみたい」なんて何気に心が揺れた。
そんな思いを胸に秘めていた矢先、常々映画参戦を共にする友人から、
「ちょっと気になる映画があるんだけど。。。」
と、まさかのカミングアウト!

その映画こそDRAGONBALL EVOLUTION。
おぉ、友よ。。。。ブルータスお前もか!の瞬間。

と言う事で、類友を改めて噛み締めながらも劇場に足を運ぶ。
私は映画の時間だけをさらりと確かめただけだが、珍しく友人は映画のレビューをチラ見したらしく、誰からの評価も得ていない、所謂、駄作疑惑に惑わされていた。
「人は、人!」
良からぬ先入観でせっかくの映画を台無しにしては悲しいので友人に言い聞かせる。

さて、劇場にて。
いまだ惑わされている友人の第一声。
「思ったより混んでる!」
あえて安くなるレイトショーと言う事と、評判の悪さからガラガラ鑑賞を想像していたらしい友人は浮き足立つ。
確かに、予想外に大きめの劇場で上映されるている事に驚きはあったものの、この三連休、結局はどこにも行かない人々は多い。
そして圧倒的に男子率が高い。
中高生の男子団体が所々に出没している。
最近の男子は本当にお洒落さんだなぁ。。。と、こっそり目の保養。

いよいよ上映開始。
悟空の鍛えシーンから始まるが、何気にジャッキーチェーンの「酔拳」を思い起こさせる。
まぁDRAGONBALLは、もともと武道の達人を決める天下一武道会の話だったし、むしろ酔拳にインスピレーションを得たのかも知れない。
DRAGONBALLにそんなに詳しくないので妄想だが。

所々で「ん?」と耳を欹てる瞬間が発生。
何やら「キー」「キー」言っている。
何だい?字幕を読む。
はうっ!!「気」のことらしい!!!
発音が「Key」と同じで変に伸ばすから、気孔の「気」だとは夢にも思わなかった。

「気」とは、己の集中力から出る神秘的なものだと思っていた私にとって、拍子抜けの発音にとても残念な気持ちでいっぱいになる。
いつか自分にも「気」が出せて、戦いの即戦力になるのでは?!と夢見ていたものが急に安っぽく遠ざかった。

肝心の内容。
正直、「このシーンいるかい?」と思うところがいくつかあり、逆に「DRAGONBALL集まるの早っ!」と、一番内容詰めても良さそうな所がアッサリと描かれる。
いや、描かれると言うより台詞で状況説明して終わっている。
そもそも壮大なDRAGONBALLのストーリーを1時間30分にも満たない映画に仕上げたのが問題だろう。

た・だ・し!
他の駄作レビューとは違い、私と友人はとっても楽しんだ。
漫画のDRAGONBALLの映画化と思うから不満がたくさん出るのであって、設定を真似した別のアクション映画だと思うと、結構楽しめる。
所々の展開の速さにB級映画まっしぐら感が否めないが、もともとB級映画は嫌いじゃない。

スパイダーマン、ハンコック、スーパーマン等のアメコミ映画を楽しめる人には、このDRAGONBALLも、その類だと思って見れると思われる。
失笑に近い笑いもあり、先の読める展開だが、波動のボンボン対決はありきたりなCGだとしても単純な自分にはカッコよく見えた。

とりあえず最終的に友人と大爆笑したシーンもあり、心して観ると日々の鬱憤も晴れて悩みなんてどうでもいいや!と思えるかも知れない。

漫画のDRAGONBALLは途中から心が離れて読んでないが、天下一武道会あたりのDRAGONBALLを読みたくなったのである。

バクステール

ジェローム・ボワヴァン監督 フランス映画

昔、私の中でブルテリア犬が大ブレイクした事がある。
あの細面の面構え、つぶらな瞳に大きな耳。よく「不細工犬」の称号を頂いているあの犬だ。

ある休日。
友人と、ビデオ鑑賞会なんてのを不定期に開催していた私の目に1本のビデオが飛び込む。
表パッケージ全面にブルテリアがこちらを見て伏せている。

おぉおおお!!!
手にとった映画「バクステール」。
裏面のあらすじも上の空に、これをレンタルする事を勝手に確定。
そういえば昔から色んな友人達と映画鑑賞会を開催したが、常に「フューチャリング・私」だった気がする。
少なからず映画に関してはBOSSyだったのかも知れない

肝心のあらすじ。
これは相当暗い。「The・フランス!」と言っても過言ではない程落ち着いて暗い。

映画の主人公はバクステールというブルテリア犬。
彼目線でストーリーは進む。
つまり、彼が出会う人々を彼の心の声がず〜っとナレーションしている。
しかしその心の声が皮肉に満ちている。ブラックユーモアと言うべきなのか。。。

感動の動物映画!とは、全く違う。
むしろバクステール自身が、気にいらない飼い主を殺してしまい、次々と引き取り先を点々とする。そしてその引き取り先の住人をやはり淡々と内なる声で皮肉る。

ここまで書いたが、実は残念なことにこの映画の最後を思い出せない。
ずっと前に見た映画で、最近ふとした事で思い出したので書いてみた。
ちなみに何故、この映画が印象的に残っているのかと言うと、その当時一緒に見た友人とバクステールごっこが流行ったからだ。
内なる声の真似で「僕は。。。」と低音、無機質に喋るだけの2人しかわからない物真似だったが、しばらく私達に一大旋風を巻き起こした。

改めてバクステールをネット検索すると、監督は何とあの有名な「ピアノレッスン」を作ったジェローム・ボワヴァン監督だった。
内容などは全く異なるが、静に淡々とした独特の雰囲気はバクステールにも通じるものがあるかも。。。なんて思うのである。

デスレース

ポール・W・S・アンダーソン監督 アメリカ映画

ギリギリ観てきましぃ!!
11月下旬の公開にもかかわらず、最寄の映画館での最終上映が18時からという、何とも仕事人には優しくない時間帯だったため、いつ行こうかとモジモジしていた。
ついに重い腰を上げ上映時間を再度検索してみると、何と?!
ほとんどの映画館では19日で終了!!
なぁにぃいい!!!
急いで最終上映時間を確認すると、20時30分とある。
ぬほほほぉ〜っ。何とか間に合いそうな時間だ。

と言う事で、久しぶりの劇場観賞。
最初に感想を言うと、「面白かったあああ!!」である。
以前、趣味でレースをやっている知り合いにサーキットに連れて行ってもらい、助手席でレース堪能!という素敵な休日を過ごしたのだが、その時のことを思い出した。
やはり車はマニュアルに限る!
コーナリングでギアをガシガシやる姿は目茶目茶かっこいい!!
ガガッツ、ガコガコ、ヴォオオオオ〜っ。。。。
とりあえずギアチェンジからアクセルを踏みちぎり加速する様を文字で表現してみた。そして表現力の乏しさに改めて気づく。

さて、肝心の設定内容はちょっと笑えない。
2012年、アメリカの経済不況により街には失業者が溢れ、犯罪の増加と共に刑務所の収容キャパが超えたため、民間に刑務所運営を委託する事になった時代が描かれている。
監督は、何も今日の世界経済大暴落を予測して作った訳でも無いだろうに、ちょっと皮肉なはじまり。

民間に委託すると言うことは、当然営利目的の運営となる。
すぐに刺激が薄れてしまう人々から、どのようにして利益を出すか?!
という事を考えた結果、エンターテイメントとしての刑務所が建設され、囚人達には自由と引き換えに、収容所内に作られている専用のコースでデスレースという過酷なレースをさせ、その模様をテレビ中継にしてその視聴権を販売するのだ。

レースで勝つためには何でもあり!
にしてしまうと、野蛮な殺戮映画になってしまいそうだが、この映画にはルールがある。そのルールがあるためにレースが非常に面白くなっている。
ルールは簡単で、コース内にマンホールの蓋のようなものが設置されていて、それには武器や楯などのマークがある。
一番最初にそれを踏んだ(通過した?)車が、その蓋の機能を使えるようになる。
すなわち電源ONになるのだ。

先頭を走るのが有利か?!
違うのだ。
マシンガン機能を先頭で装備出来ても、後ろの車に乱射する事は出来ない。
各自の車にはメカニックチームがついており、基本的にどんな装備をつけても良いようだった。
しかし、あくまでもルール通り、その装備が使えるのは機能電源をONにしてからの話。
イメージ的にはマリオカート?のような感じかも知れない。

車自体はマシンガン装備していたりするので、普通のスポーツカーのようなかっこ良さとは違うのだが、レースシーンは迫力満点のチェイスレースだ。
ブォンブォンのエンジン音に、マシンガン乱射、爆破の連続に、映画館で観て本当に良かったと思った。

ちなみに、人が自己の利益のために人を殺したり、レース中に死んでいくレーサー達の死に様映像はグロい。
ホラーや戦争モノが苦手な人には映像はお勧め出来ない。
1時間30分という映画にしては、悲しみあり驚きあり笑いありの映画で、観終わった後は結構すっきりした感じになるのではないかと思う。

ところで、この映画は「デスレース2000」という映画のリメイク版らしい。
帰ってネット検索した時に初めて知ったのだが。

設定内容が違っているようなので、機会があれば観てみたいと思う。

今回の映画館は、初めて行った新宿三丁目の映画館だった。
上映終了に近いせいか、観客15名程のアットホームな人数で観賞。
私と友人は、油断していたシーンで突然の驚きに「うわっ!」と、声を上げてしまったが、周りはシーン。。。
えぇえええええ?!
皆驚かないの?!なんで?なんで?
な思いが多々見受けられた。
う〜む。。。皆はあんまり映画にのめり込まないのかなぁ。。。
上映中にお喋り解禁!とまでは言わないが、一喜一憂で声を上げるのも駄目なのかなぁ。。。

ファニーゲーム

ミヒャエル・ハネケ監督作品 1997年オーストラリア

この映画は、自分が見た映画の中で最も後味が悪く、二度と見たくない作品である。
上映当初も賛否両論で問題作となっている。
内容は、暴力を理不尽に進めていく不愉快なゲームが淡々と進んで行くのだが、その屁理屈的理由、人の親切心を上げ足に取る会話が観ているこちらも気分が悪くなる。

監督の「現実の世界において、暴力は見世物では無く、不快な思いを抱くものであるというハリウッド映画等の娯楽的暴力に対するアンチテーゼである」と聞くと、確かに暴力は理不尽で不快な事が多い。
その意識を植え付けられるのであれば、この映画は役割を果たすのであろう。

さて、そんな映画を何故紹介するのか?
なんと、この映画リメイクされていたのだ!
監督自身のリメイクで、日本では今月20日に封切となる。
この記事を雑誌で見かけ、記憶の彼方に追いやっていたこの映画が心に戻ってきた。
そしてやはり心が不快になった。
とりあえず、「こういう映画もあります」と言う事でご紹介をば。

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5 現実は座ってこの映画を見ているあなたに過ぎない。
3 虚構は現実と同じくらい現実だ
1 これは一体・・
5 不愉快で悪趣味で健全的
4 後味悪いけど…


DVD新旧お勧め

サイドバーにて映画をいくつかお勧めしてみた。

最近の映画に関しては、映画カテゴリーでコメントしたヤツを紹介しているが、旧作品は、思いつくままにピックアップしてみた。

それを改めて見返すと、何て心が壊れた作品が多いんだろう。。。
心温まる作品(ギルバートグレープ)もあるが、そのほとんどが虚無感に襲われる。
「ベティーブルー」「カッコーの巣の上で」は有名な作品で、前者は深い悲しみでいっぱいになる愛?の話、後者はどこに心を置けばいいのかわからなくなり、殻に閉じ篭りそうになるような映画。

もう一作品「聖者の眠る街」。
私が大好きなマットディロンが主演しているから観た映画だ。
アメリカのホームレス事情を描いた作品で、一般社会で平凡に暮らしていた青年がある日ホームレスに、という事から始まるのだが、観終わった後はやるせない気持ちになる。そして後半からずっと涙が止まらなかった。

たまたまピックアップした映画が「過去に何かあったっけ?」と思いたくなるようなチョイスでびっくりしたが、どの作品もいまだに好きな映画だ。
泣きたくなったり、心が落ち込んだり何だか心がぽっかりしているなんて時に、どっぷりその状況に浸りたい!と言う人にお勧め。
間違っても、幸せ絶好調!な時は共感出来ないので避けるべし!

イーグル・アイ

どうした、スピルバーグ?!な映画である。

とある男女が、突然見知らぬ電話で指令を出され、従わざる得ない状況になるため、確実に任務遂行する話。
何が凄いって、その指令方法が凄い!
たまたま乗り合わせた電車の隣の男の携帯電話や、電光掲示板、ありとあらゆる電波ジャックで指令を適格に下す。
ちょっと「ぷぷっ」と噴出す指令方法もあるが、実際これをやられたら人間社会は完全に麻痺だなぁ。。。とシミジミ。

肝心な内容。
とっても古臭い。
何故今、そんなオチ?!と疑わずにはいられない。
結局、カーアクションで車をバンバンぶつけ、爆破ドンドンしたかっただけなんじゃないかと思える。
相変わらず、誰にも何にも感情移入出来ず。

んーっ。。。自分が今求めてるのはヒューマンな映画なのだろうか。
心に潤いが欲しい季節である。

ウォンテッド

銃バンバン!のアクション映画である。

平凡な主人公が、ある日、とあるきっかけで秘密暗殺組織に入り、過酷なスナイパー訓練を受け。。。というあらすじ。
映画館で気付いたのだが、R指定の映画。
R指定するだけあって、とにかく銃でガンガン人を撃ちまくる。
しかも撃ったシーンは、映像がマトリックス的なスロー再生になるから更にグロい。
銃を撃つシーンをカッコ良く演出しているため、銃保有率の高い国では若者に見せるには危険では?と思うほどである。
悪と戦って、という程感情移入のある暗殺ではないため、ただひたすらに撃っている印象しかない。

しかし、カーアクションシーンは度迫力!
車がベコベコになるまで撃ちあいがあるのだが、音の迫力もさることながら、ときおり混ざるお笑いシーンには、まんまと笑ってしまった。

ストーリーは冴えないが、アクション映像は弾丸の飛び方からカーチェースのシーンまで見所満載だと思う。
が、しかし、やはりグロい部分と、悪かも分かりかねる人間に向かっての銃乱射にはひいてしまった。
「アサシン」や「レオン」で描かれる暗殺者達には、人間の心の痛みが描かれているが、この映画の暗殺者達には心の描写が感じられなかった。
観たいと思うのであれば、劇場鑑賞をお勧めするが、作品自体はお勧めではない。

しかし、アンジェリーナ老けたなぁ。。。

ジュリエット・ルイス

大好きな女優であり、ロックバンドのヴォーカルである。
ロック。。。と、言うかハードロック、と言うかパンクバンドと言うか。。。
今回は、彼女の出演映画のご紹介

彼女を始めて観たのは「トゥルー・ブルース」。
バイオレンスラブストーリーかつ、彼女が演じる主人公の境遇はハードで重い。
殺人罪で投獄された10代の彼女が語る、壮絶な生い立ち、悲しみでいっぱいになる経緯。
観終わった後にハッピーにはなれないが、お好みによりお勧め。
ちなみにジュリエットの相手役としてブラットピットが出演。
この頃、そして続く「カリフォルニア」で2人は競演するのだが、公私共に相性は抜群?な時だったようだ。
ゴシップ話で2人がプライベートでも恋人だったらしいので。

ちなみに「カリフォルニア」も、ハッピーGOGOな映画ではない。
連続殺人犯のブラッドピットと、彼に服従するジュリエット、連続殺人犯研究中のデヴィッド・ドゥカヴニー(Xファイルで有名な)、その恋人で写真家のミシェル・フォーブス(24-TWENTY FOUR-の。ちなみに24は見てないので、どんな役かは知らない)の4人がカリフォルニアに向かって旅をする。
ロードムービーの枠に入るのかは微妙だが、この映画でもジュリエットは悲しい役を見事に演じきっている。
そして、私はこの時のブラットピットの演技が一番好きだ。
小奇麗なジェントルマンとはかけ離れた、むさ苦しくガサツな男を演じているが、それが見事なのだ。
これ以降、クールやスマートな役を演じ始めたブラットも良いが、やはり私の中でブラットピットと言えば、この作品なのである。

更にもう一作品「ギルバートグレイプ」
肥満、過食症で家から出なくなった母親、知的障害を伴う弟、その家族を養う主人公ジョニーデップ。そこに旅の途中で町に足止めされることになったジュリエット。
2人の恋愛とジョニー家の複雑な家族問題が包まったヒューマンラブストーリー?な映画。
ちなみに、この知的障害の弟を演じるのはレオナルドディカプリオ。
最初にパッケージを見た時、ディカプリオは女の子かと思った。
それくらいあどけなくて可愛い。
そして、この作品でディカプリオはアカデミー賞助演男優賞にノミネートされた。
本当に、この時のディカプリオの演技は素晴らしい。
この映画は、心が痛くなったりする場面もあるが、心の温まる1本。

以上、ジュリエット・ルイスにまつわる映画3本をご紹介したが、1990〜1993年の映画である。
がっつりアクションの映画を見飽きた時にお勧めである。

ストリート・レーサー

カーアクションのロシア映画である。

予告で観てから、絶対観たいと思った映画だが、すっかり忘れて公開ギリギリに足を運ぶ。
早く着きすぎたのか、私と友人が1番乗り。
10分経過。。。1人到着。
更に5分経過。。。1人、2人到着。
以上。
?!えぇえええっ?!!!
130人収容の映画館@池袋に、何と私と友人、他男性3名!
確かにカーアクション映画なので、女性が少ないとしても、総勢5名って。。。

何はともあれ、上映開始。
と、共にロシア語満載。。。あぁ。。。さっぱり何言ってるのかわからない。
当然字幕はある。だが、耳に入り込んでくるロシア語が。。。
新鮮と言えば新鮮なんだが。
車意外の人物シーンになると、常にしゃべってる人の顔面アップ。
会話のキャッチボールの度にカメラがターンする。
あぁ。。。欧米映画に見慣れているせいか、その斬新?古い?カット割に違和感。
スペインやイタリア系のメロドラマな雰囲気をかもし出している。

しかも、主人公とガールフレンドのシーンになると、必ずスロー映像になりテーマソングがまったりと流れる。
その、テーマソングがくどいくらい映画の間流れる。
最初の2〜3回はうんざり気味だったが、あまりにも流れるので、いつしか心待ちになり、そのテーマソングがかかると、「きたっ!」とまるでパブロフの犬状態。
恐ろしいサブリミナル効果が勃発。

肝心のストーリーは、無謀な若者の夜の街中カーレースに、組織絡みの犯罪、ラブストーリーが織り交ざったベタベタな内容。
しかし!カーアクションシーンは見もの!
本物の都市の公道で撮影され、何やらCGを使っていないのが売りらしく迫力満点!
いやぁ。。。やはりプロのドライバーは凄い。
軽快なドリフト、バッグで猛スピードドライビング、細い道を片輪走行、飛行機の下を右往左往とすり抜ける、カーアクションシーンは最高にクールである。

登場する車もフェラーリ、BMW、ベンツ、戦車から、ZやRX-7、そしてセリカ等の日本車が満載に登場する。
ど派手な塗装が施されているため気付かない車種が多かったが、MR2、インプレッサもガッツリ登場している。

正直、お勧め!と、までは言わないが、カーアクションを観たい人には、面白いくらい車がぶつかり合い、「車って丈夫ね」と再確認するのには良い映画かも知れない。ちなみに私はそれなりに楽しんだ。
カーアクションはOKとして、それ以外に主人公用のサブリミナルテーマソングと、必要以上に登場するヘリコプターにご満悦なのだ。

どうやら、ロシアでは記録的大ヒットだったため、続編の製作が決定しているらしい。
。。。しかし、日本では劇場公開無いんだろうなぁ。。。
いかんせん動員数がついてこない。。。

スカイクロウ The Sky Crawlers

またやってしまった。。。
ビバ!眼鏡を忘れて陽気な劇場参戦!
あぁ。。。この映画は映像が綺麗という噂を聞いたような聞かないような。。。

心は折れたものの、劇場に「本編を見る前に予習」的な冊子があったので、今回は何の情報もない素朴な観客ではなく、事前情報を入手する事に成功。
と言っても、その冊子には主人公達の関係図と映画の世界がどんな状況にあるかという簡単なものだったが。

この映画はアニメーションで、押井守監督(世界で評価の高い監督らしい)。
正直、この監督の作品は今回が初めて。
「イノセンス」の宣伝を見たとき、犬の絵が可愛くて観たいと思ったが、思っただけで終わっていたような気がする。

さて、早速結論から言うと、2時間が長かった。
監督のファンの方、この映画のファンの方は、「なにぃ!!」と言うかも知れないが、正直何も伝わって来なかった。
オチが目新しい訳でも無かったし。。。

たんたん、たんたん、たんたん。。。
ストーリーは、ひたすらたんたんと進む。
主人公達のように、観客にも虚無を感じさせようとしているのか、感情の起伏がほとんど無く、ただゆっくりと時間が流れる。
その時間が心地よい訳でもなく、映画というよりは、グラフィックアートの世界を見せられてるイメージかも知れない。

実際には眼鏡が無かったので、噂の映像の美しさなどは見えてない。
なので今回はストーリーに重点を置いて見たのだが、そのせいか声優の力なさが際立って見えた。
無感情を表現するのと、棒読みは違うのでは?
意味ありげな言葉のキャッチボールをさせるなら、ちゃんとプロの声優さんを起用すればいいのに。。。と、素人ながらに思う。
肝心のストーリーも、「平和だとこうなる」という世界観に共感出来ず。
人間をこういう角度で蔑みたいのかなぁ。。。と、更に違和感。

確かに人間は、私利私欲のために過ちも犯す。
しかし、その先に勝ち得る何かがあってこその欲望だと思う。
なので、この映画の「平和を感じるため」という設定にまず入り込めなかったのかもしれない。

映画を観る時は誰かしらに感情移入し、ハラハラとしていたい自分としては、誰にも感情移入する事が出来ないこの映画はやはり苦手だ。

しかし、犬が可愛いのはずるいよなぁ。。。
ストーリーと関係ないのにシーンが多い。


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ハンコック

ウィルスミスの嫌われ者ヒーロー映画である。

ウィル。。。「メン・イン・ブラック」以来の彼の映画。。と、思いきや、最近「アイ アム レジェンド」観たっけ。

それはさておき、映画の感想。
個人的な思いとして、これから観に行く人たちのために、ネタばれを避けたコメントを心がけているので、あからさまな発言はしない。

93分のストーリーの中で、前半・後半とストーリーがガラリと変わる。
その後半が、とある他の映画の展開と似ていると感じてしまい、正直ゲンナリした。
そして、この展開がプラス効果になるならまだしも、マイナスに突っ走り、結果的に何を映画にしたかったのかがぶれている。

そもそもの嫌われ者のヒーローという設定は面白いと思ったが、何故そうなのかの設定が薄く、ウィルのキャラクターと理由設定が噛合っておらず、感情移入がしづらい。
段々と色んな事が明らかになって行くが、監督自身が登場人物を大切に表現してる感は無く、むしろ似てると感じた他の映画に触発されて自分も作ってみました。的な印象を受けた。
もしかしたら、爆破シーン、スピード感の映像を撮りたかったのか?!

設定が面白そうだっただけに、残念なストーリーだった。
が、しかし、要所要所に込められる笑いは面白かった。
実際、映画館でも友人と大笑いしたし、他のお客さんも笑っていたし。
このストーリーで、だらだら2時間近くもなくて良かったと言うのが本音である。

ダークナイト

バットマン映画である。
一言で言うと、長いっ!!
もう、それはそれは恐ろしいくらい長い。
なんせ2時間32分。
その昔、タイタニックを2回映画館で観た事があるが、3時間15分の長編映画にも関わらず、その長さを全く感じさせなかった。

それはさておき、ダークナイト。
久しぶりにイライラする映画だった。
普段、映画に対して乱暴な言葉を吐き捨てる事は無いが、上映途中で思わず「バカじゃないの」と言ってしまった。。。もう、いい大人なのに。。。映画館で言ってしまった。
映像や、敵のジョーカー役ヒース・レジャーの怪演もさる事ながら、その一人一人のキャラクターは良いのだが、ストーリーが雑過ぎる。

そもそも、恐ろしいくらい警察がマヌケっぷりを披露する。
全ての展開は、ジョーカーの思い通りに進むのだが、その言動にここまで軽率に右往左往されると、ドン引きである。
いくつかの事件が積み重なっていく中で、警察があまりにも学ばない。
仕掛けられる罠は、それはそれは豪快なものだが、普通に考えたら仕掛けている段階で気付かないなんて事は、まず無い。

コミックの実写版だと言われても、スーパーマンのように、元々現実離れした設定ならどんな理不尽な事も受け入れて見る事が出来るが、中途半端に生身の人間を救世主にしたてあげ、人間の深層心理を描いている割には、敵に対して都合の良過ぎる展開。あげく真実は政治力でいくらでも歪められるという、何とも後味の悪い事になっている。

次回作の決定の噂?もあるが、個人的には娯楽に徹し、下手にメッセージ色を出さないで欲しいと願う。
台詞も、ある種の哲学的な表現であったり、心理学的な発言があるが、後半のお腹一杯状態に、ふんだんに巻き散らかされるとグッタリである。
言いたい事は、クライマックスから最後にかけてあると思うが、予想外にイライラさせられた後に謎かけのような展開は、理解不能に陥るだけであった。

怪演のヒースレジャーに追悼の意を込めつつ、これからご覧になる方は、比較的気分が楽な時、そして次の日が仕事では無い日を選んで観るのをお勧めする。

スピードレーサー

原作の「マッハGoGoGo」を観たことが無い。
なので、何の先入観も無く観にいった。


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ゲド戦記

先日、テレビでようやく観る事が出来た「ゲド戦記」である。
公開した当時、連れ立って映画を観る友達が、ドイツへのワーキングホリデーに行っていた事もあり、見逃していた映画である。
その友人が、テレビのゲド戦記をビデオに撮っていたので、早速鑑賞会。


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インディージョーンズ クリスタルスカルの王国

19年ぶりの続編となるインディさんである。
映画を観に行くと、必ずというほど予告編を見せ付けられ、
サブリミナル効果でとても心待ちにしていた。


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Narnia Plince Caspian

「ナルニア物語カスピアン王子の角笛」を観た。
まず本編とは別に、大失態事件が発生!
....メガネを忘れたのだ。
私は、普段の生活は裸眼でできるが、実際は、遠くの物は霞んで見える乱視が入っているので、目を細め、渋い顔をしなければ見えない。
そんな感じなので、映画館のスクリーンは遠く、出鼻をくじかれた。


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戦国自衛隊

本日の晴天につられ、衣替えで出してきた夏物衣料の洗濯に取り掛かった。
もちろんハンドウォッシュで軽快に。
冬服と違い、夏物は薄いし袖も短いしジャブジャブ洗っていると、七部袖の上着と思って一生懸命洗っていた白い衣料が実はサルマタだった事に気づく。
えぇっ?!
白いし、この夏に着ようと念入りにに洗っていた物がサルマタだったのだ。
しかし次の瞬間懐かしさが込み上げて来る。

ここでタイトルの戦国時代の話をする前にまずお詫びを。
私は過去に1度性別を偽った事がある。これはどうしても、どうしても偽ってでも参加したい事があったからである。
それが戦国自衛隊のエキストラだ。
この情報を何気なくネットで見かけた時には感激で泣きそうになった。ちなみに正しくは戦国自衛隊1549の方である。




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クローバーフィールド

ようやく観に行って来ましたっ!
公開から早1ヶ月?くらい経っているにも関わらず、
謎は謎のままとして何の情報も得ずいざ出陣。
アクション?SF?感動?ヒーロー?映画予告上映を観ながら悶々。
そして始まって数分?数10分?一緒に参戦した友達と顔を見合わせ
「これってホラー?」
そう思えるくらい怖かった...(TωT)



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