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スタンプラリー 〜韓国編 マイナスの世界から その12〜

すっかりご無沙汰の韓国旅行記の続き。

前回、「粥」を食べに歩を進めていた。
お店は観光雑誌に載ってる日本人には有名店?の「明洞栄養粥専門店」である。

この店は地下にあり、階段横には訪れた人々のおびただしいメッセージが書かれている。運良く?次に席が開けば入れるという事でしばし階段で待機。
しばらくして日本語はそんなにわからないようだが、日本人観光客の対応には慣れているような店長さん?が、片言ながらに私達を席に案内した。

粥はアワビ粥!と心に決めていたので、メニューをチラリと見るだけにしようと思ったが、心躍るメニューが多く少しだけ気持ちが揺れた。
しかしながら、やはり当初の思い通りにアワビ粥を注文。
更に海鮮チヂミを友人とシェアで注文。
先に出てきたのは海鮮チヂミでこいつがまた憎い程に美味しい!
きゃ!やっぱりチヂミは韓国!
単なるお調子者発言に聞こえるが、美味しい物は美味しい。
長い物には巻かれる前に絡まるのだ!

で、メインのアワビ粥!
ん〜ッ。。。なんでしょうねぇ。
そもそもお粥は、鍋料理の時に雑炊のつもりがご飯が多くてお粥状になった時くらいしか食べない。
病気の時はお粥を作る体力すらない。
により、朝からお粥なんてとっても体に優しく、かつアワビ粥なんて贅沢感がいっぱいのものを食べれる喜びで胸がいっぱいである。

しっかりしたダシ?の味にコリっとしたMr.アワビ!
そしてナイスなボリューム!
多分、韓国ではどこのお店でもお粥は美味しい気がする。

そんなアワビ粥と海鮮チヂミを堪能してから、近くの「カトリック明洞大教会」に向う。
途中、ようやく探していたインスタントカメラを捕獲!
現地調達しようと言ったものの、コンビニにもどこにも売ってないためにかなり探すはめになった念願のインスタントカメラだ。

ちょっとした急な坂を上り、繁華街にドン!とそびえ立つ教会。
とりあえず記念写真なんかを撮るが、見事な逆光。
この教会に向うには、夕方くらいの陽が沈みがちな時間帯が良いのかも知れない。

早速中に入ろうとドアを少し開けると、ミサのまっ最中!
しかし開けてしまったものは引き下がれず、中に入る。
ちなみに私には決まった宗教は無い。
だが教会や礼拝堂、ミサの雰囲気は好きである。
こう言うと真剣に礼拝されている方には失礼かも知れないが。。。

海外でいくつかの教会を巡ったが、観光名所になるような大聖堂には大きなテレビがいくつか設置され、中央で行われているミサを後ろの人にも見えるように配慮されている所がいくつかある。
個人的にはちょっと残念。
宗教に携わって無いくせに、ハイテク技術を取り入れて欲しくないという、単なるワガママ妄想。

韓国語のミサをしばらく聞いてからそっと教会を後にする。
さて腹ごしらえも済ませ、景福宮の略式守門将交代儀式を見に移動するのであった。

スタンプラリー 〜韓国編 マイナスの世界から その11〜

ようやく初日の夜を迎える。

初夢は31日の夜から1日の朝にかけて見るものではなく、1日の夜から2日の朝にかけて見る夢と言うプチ情報を事前に調べていたので心置きなく眠りにつく。
これが初夢本番の眠りに入るのであれば、富士さん、鷹、ナスビを思う準備があるので大変なのだが。

さて、翌朝。
朝シャワーを順番待ちしている間、テレビでも見るかと電源ON。
近っ!ってくらいのテレビとベッドの距離感なのでゴロリと見ようとリモコンを手にして愕然!
日本のリモコンは、もちろん数字と日本語が書かれているが、ここ韓国ではハングル文字のみなのである。
つまり数字やアルファベットの表示があると、なんとなくな感じで操作に到れるが、たくさんのボタンwithハングル。
ヘタに触って有料チャンネルにも気付けないというギリギリのライン。

により、リモコンは諦めテレビブラウザに付いてる←→ボタンで操作する。
わかってはいたが全部韓国語でさっぱりわからない。
しかも元旦なのに、こちらは2月の旧正月に重きを置いているためか、おめでたい番組らしきものも無い。
まぁ正直日本の正月番組も出演者達だけが楽しんでいて、視聴者置いてけぼり番組がほとんどだが。

適当にプチプチ押してると、何やら聞き覚え&見覚えある映像。。。
お、おぉおおお?!!紅白である。
まさか、昨夜放送されていた日本の紅白を早朝に見るとは?!
ジブリスペシャル?の歌が次々と披露され、それにともないジブリ映像が流れる。
そういえば紅白はもう何年も見ていない。
紅白って、こんなに映像を駆使した番組だったっけなぁ?
なんて思いながら見ていた。

余談はさておき、いよいよ韓国の街に繰り出す。
朝食はお粥と決めていたので、前夜に候補に挙げていた明洞のお店2箇所を目指す。
もちろん友人が持ってきた韓国情報誌だけが頼り。

という事は、雑誌に掲載されている情報は日本人の観光スポット。
2箇所の店に目をつけていた1箇所目。
入り口付近で日本人のオジサンが「並んでる」と、情報を提供してくれた。
まぁ、そうだようなぁ。。。観光スポットなんだもの。
う〜む。。。どうするべきか。。。
行列はいやああああ!!!
と言う事もないが、いかんせん腹へりん。

とりあえずもう1箇所の店に行く事にし、「明洞栄養粥専門店(ミョンドンヨンヤンチュクチョンムンジョム)」に歩を進める。

街の至る所に「粥」の文字。
朝マック並に一般的な食べ物なんだろうなぁ。
相変わらずハングル看板に翻弄されながら、日本で見かけるスナックの看板的なものに矢印で「こちら」的なものを見かけ、今回はすんなりと店を見つけることが出来た。

。。。あぁ。。。余談が長すぎて、また先に話が進まない。。。
2泊3日の韓国旅行話で今年が終わるのでは?!とのまさかの結末。
書き散らかしかけのロンドンスタンプラリーも後少しで帰国話なのに。。。

スタンプラリー 〜韓国編 マイナスの世界から その10〜

ようやくホテル最寄駅に到着。

ぼんやり歩いていると、前に日本人のオジサンが携帯で奥様と話ながら歩いている。
これから年超えのパーティーでもするのかコンビニで食料調達するなんてな会話が小耳に入る。

年末だという事がジワジワと滲んでくる。
なんせ本日、私達が訪れた韓国の場所で一度も年末気分を味わっていないのだ。
もう少しで2008年が終わろうとしている。
走馬灯のように感慨深い記憶が。。。甦らない程のマイナス気温。
とにかく寒い。

とりあえず、数年前のバリ島でいつの間にか年が明けていたという失態だけは避けようと、この瞬間だけ携帯の電源を入れ時計を追った。
「明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」
案の定ホテルに帰りつかず、道端ではあったが友人と年始の挨拶を交わす。

年越し蕎麦は無いケド、ホテル前のコンビニで食料を調達する事にする。
どうやら前を歩いていたオジサンも同じコンビニに向っていたようだが、歩みが速く見失った。

さて、コンビニに入ってビックリ!
韓国語版日本のお菓子がワラワラと。
しかも円高御礼の激安特価!
暖かいコーヒーが飲みたかった私は、UCCの缶コーヒーと、お馴染みスタバのカフェをお買い上げ。
手元にレシートが無いので確実では無いが、スタバカフェは70円くらいだった。

きのこの山には、なんとケロロ軍曹のシールがオマケに付いている!
と言う事で、帰国前のスーパーでもお土産としてちゃっかりお買い上げした。
ちなみにきのこの山の中は↓こんなだった。

日本でもそんなにきのこの山を食べてないので味の違いはわからないが、一先ずホテルにてチョコとコーヒーを満喫したのである。

スタンプラリー 〜韓国編 マイナスの世界から その9〜

ほどよく買物をし、帰路である。

ミリオレから真っ直ぐの東大門駅を目指す。
相変わらずのマイナス空気に射されながらも、何かしらのお買い上げで気分は盛り上がっている。

トボトボ歩いていると、ぼんやりと東大門現る!

あぁ、ちなみに私はデジカメなるデジタルなカメラを持っていないので、旅行の際は常に使い捨てカメラを持参。
そうそう!使い捨てカメラと言われるが、実際はリサイクル・リユースされているのでゴミの大量販売じゃないんですよ。

なんてなプチ情報も挟んだが、今回はウォン安という事もあり現地調達!を目論んで日本から持っていかなかった。
しかしながら、こんなに韓国ブログを書き散らかしているが、実際はまだ到着して半日も経っていない。
という事は、使い捨てカメラもまだ手中に納めていない。
イコール携帯カメラで撮影するしか方法は無い。

と言う訳で、こんなおぼろげ東大門が激写されるに到った。
言い訳100%だが、仕事用で使っている某携帯会社のカメラはあんまり画像がよろしくない。
プライベートで使っているSHARP製の携帯はすこぶるキレイな画像なのに。
それを加味して今回のおぼろ東大門はさらりと流して欲しい。

ちなみに何故会社用携帯で写真を撮ったか?
それは、プライベート携帯の電源をオンにしていると、遥か海を渡って日本からのメールがお届けされるからだ。
何の他愛も無い「よぉ!」的なカジュアルメールが、私の格安プランだと恐ろしい金額で届けられることになる。
その辺、締めるとこは締める!
をモットーにしてるやらしてないやらで生きている自分としては、許されない行為なのだ。

マイナス世界の中での手袋外し激写は辛かった。
しかもこんなぼんやり写真。
更に、東大門は大通りに沿ってさり気無く存在しており「The名所!」には見えない。今でも本物の東大門かは疑惑である。

あぁ。。。また数百メートル歩いただけで話が長い。。。
たった2泊3日の小旅行を書き散らかすだけなのに。
シリーズ9回目にして、まだ半日も終わっていない。

今後書き散らかし予定のニュージーランド1年、バリ島1ヶ月、その他の国の話は一体どうなるのだろう。
なんとか老後までには書き終わりたい。
そう願わずにはいられないのである。

スタンプラリー 〜韓国編 マイナスの世界から その8〜

お目当てのブーツ捕獲に成功した。

そうなると購買欲はあっという間に過ぎ去って行く。
しかしウインドーショッピングは楽しいもので、ウロウロとフロアを徘徊。

ぷらりぷらりとしていると、目の前にベルト屋さん。
友人は一目で気に入ったアメカジ風なトマト柄のベルトを手に取ると、店員さんと長さについて話はじめ、奥の鏡に合わせに行ってしまった。

ふんふん♪と私もベルトをチラ見していたら、なんと!
これまた一目惚れのベルトを発見!

写真画像があると言う事は、今まさに手元にあるという事である。

ここ数年、何気にアゲハ蝶の形が好きだ。
全く買う気配も無かったまさかのベルトだったが、アゲハ蝶がいたからしょうがない。登山家が「そこに山があるから。。。」と言うのと同じくらいのしょうがなさ。
自分サイズにベルトを切ってもらっている友人を横目に、鏡の前で蝶ベルトを合わせてウットリ。
このベルトは切り取るタイプのベルトでは無かったのでそのままお買い上げ。
意気揚々である。

続いて帽子屋さん。
ここには色んなニット帽が所狭しと飾られている。
私は日本から帽子を被っていたので、冷やかし半分で手当たり次第に帽子を被る。
すっかりお買物モードオンの友人は、真剣に帽子を見立て始める。

すると、店員のお兄さん(30代後半)が現れ、口上手く色んな帽子を友人に被せ始めた。
しかしながら、その持って来る帽子のセンスが良い。
全く購買欲が無かった私ですら心が逸り始めようとしていた。
が、しかし帽子は既に何個か家にもあるし、と言う事で着せ替え人形と化した友人に茶々を入れるに止まった。
結局友人は、可愛いヌクヌク帽子を手に入れた。

その後もウロウロとウインドーショッピングを繰り返し、友人共々お気に入りを捕獲しデパートを後にしたのである。



そういえば、マイナス気温の中、デパートの外で唯一お正月らしい物を発見したので激写!
携帯写メールぼやけ編としてとりあえずアップしてみた。
旧正月がおめでたいとされる韓国では、1月1日は普通の日と同じのようなので、どこからも「Happy ner year」の歓声は聞こえなかった。

スタンプラリー 〜韓国編 マイナスの世界から その7〜

マイナス気温の中、ひたすらいくつかの橋を過ぎる。

この場において
「きゃぁ!キレイなライトアップ!さっきの橋より、こっちのが好きぃ!!!」
なんてはしゃぐ気はサラサラ無い。
ひたすら寒いのだ。

寒いchilly?いや、凍えるfrozenである。
もしも雪なんて舞散っていたら、確実にまつ毛は凍っていただろう。

そんなロングウォーク(バックマン・ブックス〈4〉死のロングウォーク
を開催し、ようやく明る気なビルに到着!

そう、ここが目指した「ミリオレ」ファッションビルである。
とりあえず急いで中を目指す。
到着した喜びを噛み締める前に、とりあえず体を暖めたいのだ。

雪山の山男が、見回り警備を終えダルマストーブに向うがごとくデパートの中に入る。そう、そこは楽園。
冷たくなった手袋を脱ぎ捨て、真っ赤になった指先を揉みながら忍び込む。

デパートは地元民だか、観光客だかでごった返している。
このビルは、地下6階から地上20階、そのうちショッピングフロアは地下2階から地上7階。
ワンフロアには所狭しと店舗が並び、「丸井+アメ横=値段交渉あり」と言ったところだろうか。

とりあえず1階の洋服売り場をうろつく。
日本の洋服とそんなに変わらないデザインのギャルギャル洋服、中高年向けのような洋服、入り混じって配置。
気になって結局買わなかったが、パーカーの内側にモコモコがついている上着はとても暖かそう。
やはり冬マイナスの国だからだろうか、お洒落な服も防寒服になっているようだ。
極度の寒がりな私にとって、韓国アパレルは魅力的。

とにかく山のような洋服を見るも、私はブーツを履き替えたかったので靴屋に向う。
履いて来たブーツは、底部分が異常に重く、置いてあるだけで友人が大きく躓くという凶器的な一品だった。
そんな重いブーツは、日々の筋肉強化トレーニングになっていたかも知れない。

所狭しと並ぶブーツはとても安い。
ウォン安も手伝っての値段に小躍りしながらウロウロ。
そんな大量のブーツの中からお目当ての品、現る!
グレーの膝丈ブーツだが、中にモコモコが入っていてとっても暖かい。
試し履きをし、即買い。
久しぶりのお買物にテンション急上昇の瞬間だ。

もちろん筋トレブーツはその場で履き替え、モコモコヌクヌクブーツで身軽さんに変身。
まだまだショッピングは続くのである。

スタンプラリー 〜韓国編 マイナスの世界から その6〜

さて、お腹を満たして初日の旅はまだまだ続く。

到着日にも関わらず、2泊3日のため1日1日が貴重なので、クイギョンチを出て23:30まで営業しているファッションビル「ミリオレ」に向う。

地図を見てみると、どうやら銅閣駅から2駅とちょっとの所なので
「歩いて行けるでしょう!」
と、一致団結、観光名所でもある清渓川(チョンゲチョン)沿いを歩いて行くことにする。
この川沿いには22の橋があり、夜はライトアップされているという散歩コースにも紹介されているところだ。

ちなみに私と友人にとって、歩くことは全く苦ではない。
今後ブログにアップする予定のニュージーランド旅行では、壮絶なロングウォークエピソードが控えている。

街中から川に出てしまえば、後はその川を沿って行けばよい。
名物の橋は、数百メートルおきに登場し、一つ一つが全く異なる形をしている。
最初は「この橋なんて名前だろうね」なんて話していたのだが、歩いていくうちに段々と周りの風景が怪しくなってきた。

川沿いに並ぶ店は全てシャッターが下り、はげかけたポスターやゴミ袋が風に巻かれてスス、スス、と動く。そして全く人気が無い。
?!まるでゴーストタウン?!!
まさにバイオハザードに出てくるような荒廃した街の一角のよう。
長い川沿いながら、前後左右には人気は全くなく私と友人2人。

平和ぼけの日本人が危険地帯に?!
という危険を感じるより、もぬけの殻、映画「28日後」や「「アイアムレジェンド」の中に迷い込んだ感じだ。
映画で描かれる人がいなくなった世界は本当なんだなぁ、なんてちょっと感心。

有名な川沿い散歩コースで、夜のライトアップに関わらず人がいないのはこの寒さのせい?なんて思ってはみたものの、流石に不安が募る。
完全防備はしているものの指先は冷たくなり、外気にさらされている顔面は感覚すら失われてくる。
友人はついにホッカイロを手の甲に貼り付けるという暴挙にも出たが、サイズがミニだったせいか全く効果を示さないとの残念なお知らせも飛び出した。

心が折れそうになるのを押さえ、ひたすら目的地を目指していると、何やら川の方に気配を感じる。
慌てて道の上から川を見下ろすと、なんと川沿いに歩道が?!
そう、散歩コースは私達が歩いているシャッター街ではなく、下に下りたまさに川と隣り合わせの歩道のことだったらしい!
そこには前後から行きかう人々がパラパラ。
あぁ。。。なんだ皆下を歩いているから誰もいなかったんだ!
安堵と共に拍子抜けである。

早速下へ!
と思ったが、丁度私達がいた橋付近には下に行く階段も無く、やはりシャッター街を歩くはめに。
しかし上下ながら人の気配があるというのは心を落ち着かせる。
ちょっとだけ勇気を振り絞りまだまだ歩き続けるのであった。

スタンプラリー 〜韓国編 マイナスの世界から その5〜

そのお店「クイギョンチ」。

友人の情報誌には「日本語不可」と書いてある。
恐る恐る外にある階段を上り、店のドアを開け、一望。
日本人なんだか地元人なんだかさっぱり見分けはつかないのでキョロキョロしていると、オーナーらしき人が手招きし、奥へ促す。

「いらっしゃいませ」とは言わないまでも、何かしらの片言日本語を口にしていた。
とりあえず言葉は通じなくても店には入れるものだ。

ああ、ちなみにここでお知らせしておくが、案の定メニューはハングル文字で書かれている。しかし多少の観光客意識があるのか小さく英語も表記されているので、何となく料理のイメージは出来る。

今までいくつかの国を旅行して来たが、ほぼ英語圏。
つまり日常生活に困ることは無かったので自惚れていたが、母国語が英語じゃない場合、そして英語万歳!大国じゃない場合、とにかく色んなことが不便になる。
ハングルやアラビア文字に至っては、文字から言葉の推理をすることすら不可能なのだ。

自分にとってまさかのハングル文字メニューであったが、英語表記でフォローアップしながら、とりあえずチーズと書いてあるメニューをオーダー。
なんせ今回は「チーズフォンデュー」がお目当てなのだから。
もう一つ予断だが、店員さんには英語も通じない。

ある程度のあたりを付け、オーダーを済ませてキョロキョロするとほぼ満席状態。見渡す限りのアジア系に、
「そういえばまだ日本人観光客と会ってないね?やはり日本語不可だからかねぇ。」
なんて言った側から、両隣より日本語が聞こえる。

なんだこの思い込みは?!
なんて苦笑いしているところに店員さんが付属?のレタスやキムチ、スープ、サラダetc...をバシバシ机に置いて行く。
これ等はオーダーした訳でもなく、お肉にセットとなっているようなのだが品数の多さに友人は舞い上がった。

いよいよお肉さんの入場!更にチーズフォンデューのチーズセット(アロマオイルポットみたいな台の上にアルミホイル皿に入った固形チーズ)が現れ、有無を言わせず店員さんは友人にチーズをかき混ぜるようにジェスチャー指示。
これが本日の給仕係任命の瞬間である。

びろんとした豚肉を鉄板の上に敷き、その上に天井から吊るされているバーナー的役割の筒をセット。
焼き上がり待機の後、店員さんが専用のハサミでお肉さんをバシバシ一口大に切り上げ、いよいよお口とふれ合いの瞬間!

美味しいっ!!!きゃー!!

一口目はまずシンプルお肉さんを召し上がってみたが、辛みそ?なのか味付けがしっかりしていてとても美味しい!
ご飯が何杯でも食べれそうな勢いだ。
そうそう、ご飯の器はお茶碗ではなくアルミの器。により手に持つと激熱!
後に知るのだが、韓国でやってはいけないことシリーズに
「ご飯茶碗は手に持って食べるのはマナー違反」
とがっつり記されている。

付属のレタスonキムチonお肉さんonネギなんてカブリ付きロールをメリメリ食べる。
そして本日のメインイベント「チーズフォンデュ」。
調理補助=友人のチーズをたっぷりお肉に絡ませて頬張る。
うひょひょいっ!これもまた美味しい!
初めてのお肉チーズフォンデュに舌鼓をポンポン。
これは何気に自宅でも出来るかも知れない。
と言う事で、最近友人宅に現れたホットプレートで是非やってみよう!
と二人で心に誓う。
(帰国後まもなく1ヶ月の今現在、チーズフォンデュパーティーは開催されていない)

ロースとタンも追加でオーダーしたが、やはりベロンとしたお肉さんが登場するので、タンは少し複雑な気持ちにはなる。牛のベロン。。。
とにかくお肉は店員さんが面倒を見てくれ、食べやすく、そしてお肉縄張りも完全に仕切ってくれるので鉄板上の戦争は勃発しない。

一つだけ難を言えば、とにかくお肉さんの焼き上がりが早いので、店員さんに追い込みをかけられる。つまりお肉の椀子蕎麦状態に陥る。
この点だけ注意すれば、お値段も安いしお肉も美味しいし大満足である。

スタンプラリー 〜韓国編 マイナスの世界から その4〜

さて、いよいよ街に繰り出す。

お腹も空いてきたことだし事前に調べていた焼豚チーズフォンデュのお店「クイギョンチ」に出陣!この店は、友人が持参した韓国遊びマップなる本に掲載されていたお店。改めてネット検索すると、日本では結構有名のようだ。

さて、前回友人のお手柄により発覚した「乗り換え路線のある駅での軍歌的音楽」を頼りに電車移動を開始。
パスモやスイカ的なチャージするICカードを購入すると、交通費が割安になるようなのだが、いくらチャージすればベターなのか?残金の返金は?などを考えると毎回切符を買うことで落ち着いた。

我等6号線部隊は、これから先何度も「東廟駅」が乗り換え駅となる。
この駅で1号線に乗り換えるのだが1号線は分かってもホームがわからない。
「〇〇方面は→、〇〇方面は←」と円柱に大きく表示してあるものの、その駅名が探せない。本に載っている路線図を手に、完全に観光客迷子丸出しで円柱の漢字を見ては路線図を見ていると、早足で歩いてきたお兄さんが韓国語で救いの手を差し伸べる。

おぉ!救世主!なのだが韓国語である。当然だ。
路線図を指指すと「こっち」という感じで後ろのホームを指差し、鮮やかに去っていった。その後ろ姿に「Thank You」と伝えるも、しまった!ここは韓国!
「カムサハムニダ」だ!
通りすがりに親切に教えてくれたお兄さんに、感謝の気持ちと申し訳ない気持ちになる。
自分が英語圏ではない国に行く場合、挨拶と御礼の言葉だけは覚えるようにしている。それが他国を訪問する最低限の礼儀だ!と自分的に位置づけているからだ。
なのに、出だしから大失態。

無事に電車を乗り換えつつ友人と、
「親切な人はいるよね!日本に来て困っている外人さんを見かけたら助けよう!って改めて思う」と話した。
そもそも日本に来ている外人さんが街中で困っている場合、道や場所がわからない事が多い。
言葉がわからなくても地図の場所名は日本語で書かれているので、ジェスチャーでわかあえたりもする。困った時はお互い様!の精神を心がけよう。

さて、目的地「鐘閣駅(131)」に到着。
ここから地図を片手に「さぁどこだ!」とばかりに周りをキョロキョロするも、看板は全部ハングル文字。
あぁ。。。。旅行前にそのことを全く意識していなかった。

英語圏やアルファベットの国であれば、ある程度の頭文字を覚えて看板を探しまわることが出来るが、ハングル文字は一文字も読めない。
しかも文字そのものの形を覚えることも出来ないでいる。
ちなみに漢字も書いてない。全てハングル文字だ。

まずは「ピアノ通り」というのを目指す。
ハングル文字に打ちのめされていた私達は、「ピアノ通り」すら期待せずに見過ごさないように歩く。

すると!通り一面真っ直ぐに数メートルに伸びる鍵盤が!!!
ま、まさしくピアノ通りである!
通り名を確認するまでもなく、通りのど真ん中は大きな鍵盤になっている!
白鍵部分に一段上がり、黒鍵部分は更にもう一段、と立体的になったピアノ鍵盤がず〜っと続いている。
皆その上を歩いているので、すかさず鍵盤に上って歩く。
う〜む。。。これは何かしらのアートオブジェなのだろうか。
全く無知で韓国参戦。

そして私達が目指したのは「DUNKIN’ DONUTS」の看板である。
ハングル文字操作断念の瞬間だ。
キョロキョロと辺りを見回し、ようやく友人がビルの2階にある目的地「クイギョンチ」を8軒したのであった。

スタンプラリー 〜韓国編 マイナスの世界から その3〜

さて、地下道から6番出口の地上に出る。

真っ暗&極寒。
韓国の1月の気温は最低マイナス14度にまでなると聞いていたので、防寒は完璧!
のはずだったが、やはり寒い生活ど素人!
頭は帽子+モコモコ耳あてをした漁師スタイルだったので、足元から首、頭までは完璧。
しかし肝心の顔が無防備だ!冷気が顔を殴りつける。

ぬおおおお。。。か、顔が痛い。。。
更に手には皮の手袋をしているのだが、指先が無茶苦茶冷た痛くなってくる。
顔は覆面レスラーのような覆面、もしくはマスクで少しは寒さを凌げる気がするが、指先はどうすれば良いのだろう。。。
手袋を二重?
最終日まで友人は言い続ける「指先用のカイロが欲しい!」

さて、大通り沿いにホテルはある予定なのでテクテク歩く。
通りの看板はもちろん全てハングル文字。
日本のようにアルファベットの看板なんて滅多に見かけない。
この辺だよねぇ。。。5分もあるかない内に不安が広がる。
まぁ初めて通る道は距離感を見失い遠く感じるものである。

「近くにコンビニがあるはず」
今回、ホテルの場所を下調べしてくれた友人が呟く。
キョロキョロとコンビニを探すと向いの右手側にガソリンスタンド、その中に「OK Mart」という備え付けのショップを見つける。
コンビニ?。。。じゃないよなぁ。。。
と、暫し歩を進めると「ミニストップ発見!」
やはり向い側にあり、その手前に我がブラウンホテルが聳え立った!

聳え立つとは言いすぎた。
実際はビジネスホテルの外装。
フロントに入ると日本語で迎えられる。
2泊3日の滞在で3人のフロントさんに出会ったが、全員日本語が上手。

さて、案内された部屋はセミダブルのベッドとシングルベッドがあり、必要であればエクストラベッドも置けそうな広さ。
ユニットバスだが、トイレとバスの距離が広く更にその間にもう一つベッドが置けそうなくらいだ。
面白いのが、ユニットバスとベッドルームの仕切り戸は横にガラガラと開閉するガラスドア。
なので、トイレ側にカーテンがついている。
つまり、トイレやお風呂に入るときは、カーテンを目隠し代わりにするという事だ。

日本でカーテン仕切りのトイレなど使用した事のない私達にとって、新鮮だったが危険もいっぱい!
そう、一度、何にも考えず素でトイレに入った友達が、危うくカーテンを閉め忘れるところだったのだ!
私もボンヤリ、「ガラスシルエットの向こうに友人が見えてるなぁ。。」なんて思ったが、すぐさま
「おいおいおい!!カーテンっ!」
「え?あ!」
慌てて友人がカーテンを閉める。
ふう〜。。。危うく見なくてもよい友人のプライベートを垣間見るところであった。
なんせ、ベッドにゴロゴロした足元がバス&トイレで、そのドア沿いにテレビがあるため、確実に視界に入るのだ。

部屋には備え付けの冷蔵庫があり、水とカップも置いてあるがポットは無い。
しかしトイレットペーパーが予備を含め十分な装備だ。
アジア圏でこのトイレットペーパーの量はすごい!単純に感動。
中国やバリ島では、節約使用しなければ厳しい気持ち程の量しか無いことが多い。
これは、女の子にとって何かと嬉しい悲鳴だった。

エコノミーホテルとしては、十分な設備と思うが、残念なことが1点。
ホテルのフロントに電話しようとしたのだが、肝心の番号がわからない!
(ちなみに電話もテレビのリモコンもハングル文字)
どんなホテルでも備え付けのホテル案内と聖書があるはず!
と、引き出しをガサガサしたが避難所のお知らせとホテルのメモ帳しか見当たらない。
案内がないにしても、フロントの番号くらいは事前に教えていて欲しいものだ。
友人は、到着そうそうフロントに足を運んだのであった。

スタンプラリー 〜韓国編 マイナスの世界から その2〜

電車に乗り込むと、液晶パネルからCMが流れている。

当然、全て韓国語&韓国文字なのでさっぱりわからないが、何やら化粧品のCM。
どこの国のCMを見ても思うのだが、言葉や文字がわからなくても何のCMかわかるのは、業界統一のイメージがあるのだろう。
いや、むしろ人間心理を分析した結果、この商品にはこの色、この雰囲気、というのが自ずと決まっていると言うことだな。

電車内で気になったのが、携帯電話。
韓国では、電車内でも携帯電話で通話しても良いらしく、あちこちから話声が聞こえる。日本だったら注意から喧嘩になったりするのに。。。
以前、山手線の車内でアジア系のおばちゃんが、かかってきた携帯に出て大声で話始めたところ、目の前に立っていた紳士?が、おばちゃんの肩を叩き、後ろに張ってあった「携帯禁止」のマークを指して注意していた。
ふと、海外旅行雑誌の日本版には、「その国の注意事項」に「電車内では携帯を使用しないこと」とか書いてあるのだろうか?と、気になった。
それぞれの国にそれぞれのマナーがあるものだ。

30分程で金浦空港に到着。
そこからは、ナンバリング・色分けされた電車を乗り継いでホテルに向う。
今回、友人がホテルまでの行き方をメモメモしてくれており、「5番電車で6番電車に乗り継いで6番出口」を合言葉に乗り場に向う。
乗り場は見つけやすいのだが、今度はどっちの方面に乗れば良いのかわからない。
もちろん、「何方面はこちら、何方面はこちら」と、大きく書いているのだが、如何せんその方面がわからない。

これは最終日まで苦労するのだが、基本的にハングル文字と漢字で書いてあるのだが、路線図からその漢字の駅名を探せない。
1人が路線図を見て、1人が方面の表示を見て、と、2人協力はすれども、見た漢字が何と読むのかわからない。
結局2人で地図を見て。。。
あぁ。。。言葉の壁ってこんなにも厚い。。。

空港から乗り換え予定の駅まで約1時間ほど電車に揺られる。
20個前後の駅を通過していく中で、ここにきて友人がナイスな閃きを炸裂させる!
時折、停車駅前で軍歌のようなマーチのような何かしらの音楽が鳴っていたのだが、友人曰く「この音楽ってもしかしたら、乗り継ぎのある駅になるとかかるのでは?」
おぉおおおおっ?!
私とした事が、全くの無防備でここ数十分間電車に揺られてしまった?!
いや、無防備というよりも、むしろいつもの海外渡航より何かしら緊張していた。
日韓の歴史と、昔ロンドンで学校の先生に気を使われた事が脳裏に過っていたからでもある。

それはともかく、ナイスな友人の閃きを参考に、路線図を見ながら耳を澄ます。
おぉ?!!
やはり、乗り換え線がある駅の到着前に音楽がチャラリラかかり、何番線と何番線の乗り換えとアナウンスが入る。
大手柄である。
これを頼りに、読みづらい駅の標識と路線図と音で自分達の場所を把握する。
そして、迷うことなく目的の駅に着いたのであった。

スタンプラリー 〜韓国編 マイナスの世界から その1〜

何気にスタンプラリーロンドン編が終わっていないのだが、最新韓国旅行記を忘れないうちに書き散らかす事を決意。

12月31日。
世の中は年の瀬で右往左往してたやら、してないやらな日。
私+友人で成田空港に参上。
年末年始で大賑わいの成田空港!!
では無く、閑散としている。
むしろ私達の乗る大韓航空の客しかいないのでは?!と思えるくらいの人手。

早速チェックインを済ませ待機。
と言っても、そんなに時間がある訳でもなく、毎回手荷物を預けない私達にとって、やや荷物が重く感じ始める事もあり、コンビニでおにぎりを買って出国手続きを済ませる。
予断だが、かつて私がニュージーランドに飛び立つ時、見送りに来てくれた友人に、一度やって見たかった「背を向けて下りエスカレーターに乗り親指を立てながら降りていく」を実行したエスカレーターに、今まさに!その友人と乗っている。時の経つのは早いものだ。

さて、日本から韓国は1時間40分前後?くらいで仁川国際空港に到着。
短時間飛行ながら機内食もバッチリ出た。
辛い鶏肉とご飯、量多めのタクアンにパイナップル。
タクアン多すぎ?!と、最初は思うのだが、いやいやいや、抜群の量である。
何故なら、流石韓国機内食!
鶏肉が辛いのだ。
激辛っ!とまでは言わないが、心地よいピリ辛に、ご飯とタクアンで優しく口の中を癒したくなる。

さて、仁川国際空港に到着したものの、私達は旅行とは言えどもツアー旅行ではなく、往復チケットとホテルを確保したのみ。
つまりホテルまでは自力で歩を進めなければならない。
で、まず仁川空港から金浦空港に空港鉄道 A’REXに乗るのだが、ハングル文字の下にアルファベットで書かれた標識に従って向う。
テクテク。。。テクテク。。テクテク。。。シ〜ン。。。
歩けば歩く程人がいなくなる。

何故だ?!
この広い空港に私達2人だけになってしまっている。
お店も閉まっているし、警備員や係員なんて誰もいない。
一緒に到着した旅行客ですら前後左右1人もいない。
ま、間違っているのか?!
キョロキョロと標識を見るが、確かに方向も合っている。
無人空間と化した広い空港内でようやく空港鉄道の改札に辿りつく。
しかし、側に窓口がある訳でもなく、発券機があるのみ。
ぬおぉぉぉぉっ?!!!
ハングル文字が液晶パネルに浮かび上がっている。
しかも誰も私達を追随する人はおらず、自動改札にも誰もいない。

心臓はバクバクしないが、心に不安が見え隠れする。
しかし良く見るとパネルには「日本語」切り替えの文字が!
そそくさと日本語でチケットを買う。
チケットと言っても、スイカやパスモのようなカードが出てくる。
それを自動改札にピッとして改札を通る。
最終的に下車した駅はカードを差し込む方式なので回収がそこで完了するのだが、紙に1枚1枚印字する切符より、リサイクル使用になっているのが素敵だ。

う〜む。。。本当に人が見当たらなく、まさにゴーストステーションである。
電光掲示板にはハングル文字と英語の交互に現在時刻と電車時間の表示があるが、電車自体がいない。
「もしかして、この駅使われて無い?!」
そう友人と顔を見合わせていた遠いホームの先に、ようやく人影を確認!
あぁ。。。良かった。
とりあえずこの駅が使われている事に安堵。

どなたか同じような経験をした人がいないだろうか?
新しい鉄道とは聞いていたが、全く誰もいないなんて。。。
入国審査から鉄道改札まではかなりの距離がある。
20分くらいは歩いたと思う。
その間、誰もいないのだ。
何故だ?!
空港送迎が無い旅人達はどのような経路で金浦空港に向うのだ?!

とりあえず最初の難関、「航空鉄道に乗る」指令はクリアしたのであった。



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