2008-8-14 23:51
バットマン映画である。
一言で言うと、長いっ!!
もう、それはそれは恐ろしいくらい長い。
なんせ2時間32分。
その昔、タイタニックを2回映画館で観た事があるが、3時間15分の長編映画にも関わらず、その長さを全く感じさせなかった。
それはさておき、ダークナイト。
久しぶりにイライラする映画だった。
普段、映画に対して乱暴な言葉を吐き捨てる事は無いが、上映途中で思わず「バカじゃないの」と言ってしまった。。。もう、いい大人なのに。。。映画館で言ってしまった。
映像や、敵のジョーカー役ヒース・レジャーの怪演もさる事ながら、その一人一人のキャラクターは良いのだが、ストーリーが雑過ぎる。
そもそも、恐ろしいくらい警察がマヌケっぷりを披露する。
全ての展開は、ジョーカーの思い通りに進むのだが、その言動にここまで軽率に右往左往されると、ドン引きである。
いくつかの事件が積み重なっていく中で、警察があまりにも学ばない。
仕掛けられる罠は、それはそれは豪快なものだが、普通に考えたら仕掛けている段階で気付かないなんて事は、まず無い。
コミックの実写版だと言われても、スーパーマンのように、元々現実離れした設定ならどんな理不尽な事も受け入れて見る事が出来るが、中途半端に生身の人間を救世主にしたてあげ、人間の深層心理を描いている割には、敵に対して都合の良過ぎる展開。あげく真実は政治力でいくらでも歪められるという、何とも後味の悪い事になっている。
次回作の決定の噂?もあるが、個人的には娯楽に徹し、下手にメッセージ色を出さないで欲しいと願う。
台詞も、ある種の哲学的な表現であったり、心理学的な発言があるが、後半のお腹一杯状態に、ふんだんに巻き散らかされるとグッタリである。
言いたい事は、クライマックスから最後にかけてあると思うが、予想外にイライラさせられた後に謎かけのような展開は、理解不能に陥るだけであった。
怪演のヒースレジャーに追悼の意を込めつつ、これからご覧になる方は、比較的気分が楽な時、そして次の日が仕事では無い日を選んで観るのをお勧めする。
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