2008-8-15 07:57
私は旅行でも長期滞在でも、海外に行く時は恐ろしく荷物が少ない。
むしろ、他の人のスーツケースに何がそんなに入っているのか聞きたい。
そしてこのロンドン滞在3ヶ月。
とりあえずスーツケースで行ったが、パイロットが使うような、一番小さなタイプの鞄。それで3ヶ月だ。
貧乏留学生だが、極力必要最低限の物を、最安値で現地調達するべく奮闘していた。
そんなお買物第一弾が、普段履く靴。
この頃、ロンドン影響を受けていた私は、Dr.マーチンの編み上げブーツを履いており、それしか持って行かなかった。
イヤ、正しくは履いていかなかったので、お風呂上りもブーツ、学校、お出かけにもブーツ。Every day with bootsの生活だ。
しかし3〜5月は、ロンドンのベストシーズンで、常に晴天の上、暑い。
そこでサンダルを買うべく、学校帰りに近くの店を探す。
以前書いたとおり、学校はボンドストリートの真ん中、つまり高級ブティック街にある。当然、そんなところで、ウィンドーに飾ってある1足何万円もする靴など買えない。
もちろん、そんな高級店には見向きもせず、スーパーマーケット「Tesco」に向かう。(昨年、日本にも上陸したスーパーチェーン店)
そこで、安い上に探していたもの以上にピッタリだったサンダルを購入。
日本円で1000円しなかったと記憶している。
そして、このサンダルが、自称サンダルに変わってしまう話である。
早速、次の日のに買ったばかりの緑のサンダルを履いていく。
ブーツとは違い、通気性に優れ快適!足早に教室に入った第一声、
「どうしたの、それ?」と、台湾人のトニー。
彼は、2歳下の男の子で、常に行動を共にしていた友人の1人。
そのトニーが、ニヤニヤしながら声をかけてきた。
続いて、私の2週間後に入学して来た日本人の真奈美が
「おはよう。。。それ履いて来たの?」と、おニューのサンダルに目をやる。
彼女の紹介はまたの機会にする。まずは今回の話。
得意気に買ったばかりのサンダルを見せるも、
「。。。トイレの下駄みたい。。。」
容赦無い真奈美の発言。はっきり物を言うのが彼女の持ち味。
それに同調してトニーも「それそれ!」と笑いながらサンダルを見る。
ちなみに、私達は常に英語で話す事を約束していたので会話が通じる。
そう言われて見ると、私が歓喜に溢れて履いて来たサンダルは、トイレの下駄にそっくりなのである。もしかしたら、本当にトイレ用の履物だったのかも知れない。
ボンドストリートを、カランカランと軽快に歩いている時でさえ、サンダルと信じて疑わなかった。しかも、このストリートは想像以上に音が響き渡る。
確かにカランカラン音のするサンダルは聞いた事は無い。
しかし、しかし!今更買いなおす余裕も無いし、むしろ本人は気に入っている。
それから3ヶ月、カランカランを響かせて学校に通ったのであった。
ホストマザーのマギーは可愛いって言ってくれたのに。。。お世辞?。。。まさかなぁ。。。
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