2008-8-26 18:59
ここ数日、涼しい日が続いているのでボンヤリしていたが、いよいよ8月も終わりである。
「子供達は夏休みの宿題に追われるね」
なんてな話題もチラホラ。
が、しかし、そこで「最近の小学生って宿題あるのかしら?」と言う、素朴な質問が浮上。
う〜む。。。自由研究の発表とかになってそう。。。なんて呟く。
そして、小学校時代の苦い冬休みの記憶が思い出された。
いつもの事ながら、休み中にさっぱり宿題を片付けないので、休みの終わりが近づくと大慌て。
そしてその年、一番頭を悩ませたのが「凧揚げ用の凧」である。
冬休み明けに、宿題の凧を皆で揚げる的なイベント付きのものだった。
竹ひご、凧糸、その他必要道具は揃っていたのだが、さっぱり作る気も起きず、母親に泣きついた。
それが正しい判断だったのかは、コメントを控えたい。
骨組みをモタモタと完成させつつ、いよいよ肝心の絵柄である。
ここで紹介するが、母は絵がとても上手い。
昔、デッサンノートに描かれた動物や人物画を見たが、本気度を感じた。
時間の経過と共に色づけされていく凧。当の本人は、気もそぞろに早々と就寝。
そんな母が、気を利かせて小学生レベルに仕上げるはずがなかった。
翌朝。
彼女は、夜遅くまで描き続けていたらしい。
それはそれは見事なニワトリが凧にあしらわれている。
彼女なりのアイデアだったのだろう、凧の足の部分が丁度ニワトリの尻尾、つまり尾長鳥になる感じの仕上がり。
そして、それが恐ろしいくらいリアルなのだ。
小学生相手に「描け!」と言っても描きたくないくらいのリアルニワトリの凧。
あぁ。。。夏休みの工作。。。自分でやってれば良かった。。。
今更、持って行きたくないとは流石に言えず、足取りも重く学校に向かった。
周りの皆は各々の力作を持っている。
いよいよ、運動場にて凧揚げイベントの開始。
各々の力作の中に、スーパー力作なニワトリ凧。
ひっそり紛れていたいのに、度迫力な画力のおかげで嫌でも目に付く。
先生には、「自分で作って来ない人もいる」的な嫌味を言われた。
嫌味と言うより、その通りなのだが。
そして大人になった今。
もし自分が母親の立場になったら、やはり母親と同じく、その時のベストパフォーマンスを叩き出し、子供に悲しい目で見られるだろう。
何事も本気が肝心。
それが嫌なら、自分の使命は自分でやり遂げよ!
やはり蛙の子は蛙なのだ。
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