2008-9-9 07:15
何故ホストファミリーになるか?
前回のマギーとの緩やかなお茶の時間に、あらためて考えさせられる事になる。
それまで、深く考えた事は無かったが、国際交流に関心のある家庭や、その国の事を学びに来た生徒達に、日々の生活習慣から国民性を感じてもらいたい、なんて理由かと漠然と感じていた。
が、しかしマギーの口からは、「収入源として」という言葉が漏れる。
もちろん、それだけでは無いのだろうが、一番そこが大きい理由のようだった。
マギー一家は、アランが地下鉄の運転手、マギーがパートタイムの仕事、ジェットが小学校?に通っているごく普通の一般家庭。
マギーによると、ホストファミリーになると、ちょっとした収入が得られる。
その中で食事の提供をやり繰りしたりするのだが、その食事は各ホストに任せられるため、噂では「毎食コーンフレークだけだった」なんてのも耳にしたが、実際に経験していないので事実かはわからない。
しかし、一番切り詰められるのは食費というのは確かだろう。
私達迎えられる側も不安がたくさんあるが、迎えるホスト側にも同じように不安や精神的ストレスが少なからず発生する。
私達がホストに対するクレームを仲介に出すと、そのホストの評価は下がり、次の生徒を紹介してもらえなくなる。
次の生徒が来ないと、生活に直結する収入源だったりする場合はかなり家計が苦しくなる。
なので来る限りを尽くしたいが、言葉が通じなかったり、週間の違いで思わぬ事態にもなりかねない。
日本人にありがちなのが、水を大切に使わないため、入浴に関しての注意が不便に感じられる事が多く「ケチなホスト」になりかねない。
ちなみに私は良いゲストだと言われていた。
日本の習慣から、食後はたまに食器洗いを手伝ったりしていたからだと思う。
「ゲストだから片付けはしなくていい」と言われたのだが、習慣上、そのままにするのが気が引けて落ち着かないのだ。
根っからの庶民魂なのだろう。
思い雰囲気では無く、ロンドンに生きる市民のリアル生活を少しずつ感じられ、また一つロンドンが好きになったのである。
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