2008-9-12 05:55
日垣隆さん・岡本郎さんの対談本
作家・ジャーナリストである日垣さんと、経営コンサルタント・税理士である岡本さんが、実体験や客観的思考で、税制を踏まえた経営のあり方や、渦中の経営者が陥り易い思考、現代社会ビジネスの落とし穴などを、各カテゴリー別に会話調で書かれている。
この本は、「こうあるべきだ!」や、「こうすると経営は上手くいく!」と言ったような、攻略本でも応援本でもない。
あくまでも、対談者達が見てきた経営者達の動向から、自分達ならこうする、と言った意見本に近い。
それを参考にするかは、読者次第だろう。
本の中で、「経営も時間」と書かれた部分がある。
前回の読書本紹介「残業ゼロの人生」でも書かれていたように、彼等も時間管理を重要視している。
やはり、人間はリミットがあれば、そこに力を集中させられる。
経営者に限った事ではない。
そうは言っても、日本社会の性質上、従業員が組織の中で個人ベースの時間管理をするのは難しい。
上司より先に帰社するのは気が引ける、営業成績を上げてないのに定時で帰社、なんて事は、周りが白い目で見ているような気がして良心の呵責に苛まれる。
そういった風土は今も色濃く残っている。
やはり、経営者、経営陣からの意識改革が無ければという事なのだろうか。
時間効率で経営が上手くいくとも思わないが、仕事がお金を稼ぐ手段である場合、1日を充実させる方法は、やはり仕事外の時間を増やす努力しかないだろう。
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