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仕事の上手い人

仕事が出来る人と上手い人というのは違う。

そもそも何をして「仕事が出来る!」と言うかは価値観だろう。
早々と昇級してエリートまっしぐら!が仕事が出来るかと言うと、中には人脈や運もあるので一概ではないし、見せ方の問題で縁の下の力持ち的存在の人もいる。

セールス営業など、成果が数値に表しやすい業種と違って、開発、製造、事務的業種は成果判断は見出しにくい。
が、しかしゴールは常に決まっており、開発、製造であれば目標とする製品にいかに近い物を予算内で開発できるかだろうし、事務処理は月次、決算と期限内に数字を固めなければならない。

さて、最近「この人仕事上手いなぁ」と思う人と仕事をしている。
ちなみに数字を固める業務だ。
会社の成績表とでも言うべく決算書は、見せる相手によりデザインできる。
だからと言って嘘偽りを並べ立てるというのではない。
それこそが経済事件のニュースとして報道される「粉飾決算」である。

見せる相手とは、銀行だったり株主だったり税務署だったり。
各々で注目する数字の場所が違うので、会計・税務ルールに沿っていればその処理によりデザインが出来るのである。
そしてその会計・税務ルールは、法律と同じで曖昧な判断が多々。

まぁそんな訳で数字をデザインする前に、実際発生した取引の状態を確認しなければならない。
これが契約書、請求書、領収書、その他の証拠書類であり、それを記録した帳簿類の確認である。

長々とひっぱている「仕事の上手い人」と言うのは、この作業において気付いた。
今まで何人かの税理士さん、会計士さんと仕事をしてきたが、業務を抱え込んで一人でこなそうとする方、出された帳簿類の中身をサラリと見て現場への信頼ベースで作業される方、手を動かす人間に適格な指示を出して最終チェックに持っていく方、様々な先生がいる。

日頃の業務管理をしっかりとルール付けして処理している会社は中身の確認作業は大変楽チンである。
おかしな数字はすぐに浮かび上がってくるから、その部分の帳票類を見直せば理由が判明するからだ。
しかし、管理体制の無い会社だと、この決算業務は全身の骨が折れる程の苦労がある。

今まさに、骨が半分以上折れる状況にある。
(ちなみに自社ナチュアデアエルデの事ではない)
その仕事において仕切ってくださっている先生?が、人を動かすのが上手いのだ。
人間は結局どこかで無意識な心理的判断をする。

上司から仕事を頼まれて、頼まれたとおりの仕事をするか、その上司の忙しさを判断し、こうやったら見やすいだろうなぁ、なんて思いやりを持って依頼した上司が押さえどころだけを確認するだけで完結するような仕事をするか。

結論は、「依頼された仕事をする」と同じだが、依頼した本人が確認しやすいに越したことは無い。
つまり依頼する側が、パフォーマンスの良い方に依頼することを選択するという判断もありだ。
仕事を良く依頼される人は、依頼する側が助かるという事がおおいに考えられる。

そこまで考えて仕事を振る人もいるが、無意識に仕事を振った結果、予想外の楽チンパフォーマンスが返って来る人もいる。
人柄。言ってしまえばそういう事になるのかも知れないが、何となくそんなムードにさせるムードメーカーなのかも知れない。

それが、私の思う仕事の上手い人である。
一人だけ楽してる場合も中にはあるのかも知れない。
しかし実際ハードな仕事でも、巻き込まれた人たちがその事に薄々感じながらも何とか手を貸したいと言う思いやりが生まれていれば損得勘定にはならない。

仕事は、自分のペースに持ち込んだ者勝ち!
今回改めて学ぶのであった。



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