2009-6-18 20:38
日本ではビニール傘は使い捨てになりがちである。
と言う事を踏まえて、デポジット制度の傘を駅構内で販売するのはどうだろう?
ちなみにデポジット制度とは、一定の金額を販売価格に上乗せするが、その製品の容器などを返却する事により上乗せされていた金額が戻ってくるという仕組みだ。
詳細については、関連書籍やネットで検索してみて欲しい。
さて、傘のデポジット制。
これについて想像してみる。
出かける時に雨が降っている場合、ほとんどの人は自宅にあるマイ傘を使い雨をしのぐ。当然だ。
しかし梅雨時期や夏場の急な夕立ちや残念な天気予報に従ってしまった場合、雨宿りもしくは傘お買い上げ、勇者な濡れ鼠を選択することになる。
何気に傘もけっこうなお値段である。
自宅玄関にビニール傘が幅をきかせているお宅も結構あると思われる。
そ・こ・で!
駅、スーパー、コンビニ、場所を問わずデポジット傘の販売開始!
現在、一般的なビニール傘は500円前後である。
なので、デポジット傘、いや、デポジットアンブレラを200円で販売。
100円が上乗せ価格で、デポジットアンブレラ販売店に返却すると100円が戻ってくる。もちろん販売店はどこでもよし。
残りの100円は売上として、販売員、修理代などの管理費とする。
では、肝心の傘の調達は?!
そう!そこがポイントで雨の日の傘忘れは1日3000本。
電車内での忘れ物は、それぞれの鉄道会社でまちまちだが一定期間保管され、引き取り手がない物に関しては売却されているのである。
膨大な数の忘れ物を未来永劫保管し続けられないのは当然。
と言う事で、この忘れ物傘達を転売するのではなくデポジットアンブレラにしてしまおう!
以前、ドイツに旅行した際、このデポジット制を実体験した。
缶、ビン、ペットボトルの飲料にデポジット料金が上乗せされて販売しているのである。どんな小さな町でも。
それによりリサイクル品回収率が高い。
10円、20円のデポジットなら。。。と、返却せずに捨ててしまう人ももちろんいるが、捨てられたデポジットリサイクル品をゴミ箱から回収し、それを収入にする人も存在するのである。
日本でも、読み終わった漫画や雑誌を駅のゴミ箱から回収し売っている人たちがいる。
人が捨てた物を拾って販売するなんて!
と、思われるかも知れないが、一度所有を放棄した物に関してその後拾った人がどう料理しようが法律には触れないらしい。
重要なのは「放棄」したと言う事であって、たまたま落とした物は放棄とは言わない。しかし、傘の忘れ物のように一定の保管期間が経過しても引き取りに来ないものは事実上の放棄という事になるような気がする。
落とした物が必要な人は、その日の行動範囲内を片っ端から探すはずだ。
傘を返却する人は少ないでしょぉ。。。
果たしてそうだろうか?
増殖するビニール傘はいつの間にか親元を離れるかのごとく消えている。
つまり雨が降るたびに傘は人から人へと右往左往しているのだろう。
余談だがドイツのデポジット制リサイクルには何気に問題がある。
回収率は高いが、それがイコールリサイクル率になるかと言うと首をひねる。
分別ゴミ箱は町の至る所にカラフルに設置されているが、いざ回収された後にごちゃまぜにされて焼却!なんて話を聞いた事がある。
先日の濡れ鼠レディーさんは、ずぶ濡れになりながら「どこでも傘!」を切望したのであった。
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