東京文京区本郷にある老舗の菓子屋さん。
知人の口コミで美味しいと評判の最中を捕獲すべく足を運んだ。
ともすれば通り過ぎそうな立居ながらも、ガラガラと昔ながらのガラス戸を開ける。
ケーキ屋さんと違い華やかさは無いが、ピシリとした和菓子屋さんならではの独特でいて心地良い空間が広がる。
最中の他に、羊羹やおまんじゅうもあり心が舞躍ったのだが、ここは初志貫徹!にて壺々最中を注文。
紫の小箱に入った憎いやつ。
うっとり眺めていると、
「お使い物ですか?」
と、店主。
お使い物、お使い物、お使い物。。。。その響きがしばし心を打ち鳴らす。
「あ、はい。お願いします。」
「お使い物」と聞かれた事が始めてで、まるで自分が江戸時代にでも迷い込んだような錯覚に自惚れうっかり返答。
今回は手土産では無く自分のためのお買物なのに。
日頃、環境に優しくをテーマに過剰包装を懸念しているのに、浮ついた心に惑わされ片棒を担いでしまった。
しかし、しかし、ちょっぴり冷静を取り戻したため、ノシだけはお断りした。
う〜む、微妙。まだまだ精進が足らないなぁ。。。
さて、肝心の最中。
百聞は一見に!により、どーん!!!
真っ白な薄皮を取り上げるとズシリとした重み。
大きさは手のひらサイズ。
早速一口。
もふりとカジると、びっしりぎっしりのこしあん!
きゃっ!きゃっ!贅沢、贅沢。
甘すぎないため、これだけのあんこが詰まっていてもペロリと平らげる。
上品な見栄えなのにボリュームのある内容!
これは夏の訪問などの手土産にお勧めである。
この最中をキビ団子代わりに先週末の個人的な野望にほくそ笑んだ。
次回、野望の全貌が明らかに!