いよいよ今回の旅のメインイベントである。
上田市真田町「真田山 長谷寺」へと車を走らせ、一番本堂に近いと思われる駐車場に止める。
この時点で1台も他の車が無い。
むむむぅ。。。混雑が予想されると思っていたのに。。。
やはりそうか、やはりそうなのかぁ!!!
混雑してないのはいいが、誰もいないとなると急に不安になる。
人間心理上、「人のフリ見て我がフリ直せ」の人がいないと急に怯えてしまう。
生憎の雨なので参道を歩くのは避け、本堂を目指すのだが、途中、民家がポツポツあるので更に不安に煽られる。この道だよねぇ。。。
先を急ぐと、本堂の前に鐘楼がそびえ立つ。
しかし昔からあったものでは無く平成19年に完成したようだ。
ここにきて人がいない事の優越感を噛み締める。
並ぶ必要も無いし次の人のために早々と退散することもなく、心おきなく鐘がつけるのだ。
作法なんて熟知していないので鐘の突き方を知らないと言うデメリットはあるが。
ゴーンと山林に響き渡る鐘の音。
昌幸氏が聞いた音色では無いので感慨深くはならなかったが、染み渡る音色をじっくりと耳に残す。
とりあえず写真を激写したが、いつもの携帯写メールには収めなかった。
雨のため、然程良いシーンに恵まれなかったからだ。
。。。階段下りていく心が折れていたという説もあるが。
ひとしきり鐘を堪能すると、本堂が目の前。
感慨深くお賽銭を入れて心を静めていると、お賽銭箱の右隣に帳面がある。
「どれどれ、マーキングを書き散らそうかい」
そんな面持ちで覗き込むと、なんとその帳面「写経」である!!
うほほほぉ〜ッ!!!!
初めて出会う写経帳面。
早速一筆認めた。
邪心だらけなのか文字がガッツリ左より。。。精進足らずですな。
本堂の横から裏庭に周り、いよいよ昌幸氏のお墓に向う。
お庭はこじんまりとしているが、なかなかのプチ日本庭園をかもしている。
そしていよいよ「真田公墓所」に到着。
向って左が我等の真田昌幸氏のお墓である。
それにより正面では無く、左ナメの撮影となってしまった。
まぁ正面写真はたくさんネット散歩で見れるしね。
コケに包まれた墓石のなんと感慨深いこと!
マイナスイオンをたっぷりと吸収しながら尊敬の念を込めた。
高い木々に囲まれたこの場所は、この地に生涯の思いを尽くした真田昌幸氏にとって心休まる安住の地なのかも知れない。
観光名所として煌びやかに装飾されていない所も、地域密着型の真田氏にはピッタリ、そんな思いで目を細めていた。
さて、これにて「真田昌幸氏のお墓参りツアー」の全日程が終了するのだが、何せお墓参りまでの本日の行事がお昼過ぎに終了してしまった。
つまり時間が大余りなのだ。
あぁ。。。1日掛けても足りないくらいの観光名所って実はとても重要。
上田市の観光協会さんは、この戦国ブームにあやかってもう少し真田氏発祥の地である上田の観光に力を入れても良いのでは。。。
ちょっぴりの寂しさを胸に旅はいよいよクライマックスへと向う。