客足が途絶えない方法教えます! |
2008-12-21 18:55 |
三輪健太郎さん 著者
書籍のフルネームは「僕は本場のミステリーショッパー 客足が途絶えない方法教えます!」だ。
長かったので太字になってる部分をタイトルに入れてみた。
三輪健太郎 光文社 売り上げランキング: 7331
おすすめ度の平均: 覆面調査ってなんか胡散臭くね? ミステリーショッピングは売上向上に効果的? 顧客目線を疑え
ミステリーショッパーとは、物販を問わず飲食店や病院、エンターテーメントなど、サービス業全般に対して、営業中に一般客として覆面調査をする人の事である。
わかりやすく言うと、毎年メディアで騒がれるミシュランの格付け無しの調査員といったところだろうか。
もちろんミステリーショッパーを専門の会社に依頼するのは、そのお店の経営者である。
現場改善、売れない理由の模索、会社理念の意思の疎通確認、様々な理由で、自社ではわからない問題点を外部の目で見つけ出すというのが目的だ。
この本は、どのように調査をするかというノウハウ本ではなく、依頼してくる会社に警笛を鳴らしている本だと思う。
ミステリーショッパーだけではなく、コンサルティングにも言える事だと思うが、海外からビジネスとして入ってくるものは、日本ではなかなかその本来の機能を使いこなせて無い事が多いと感じる。
ミステリーショッパーが見つけ出した問題点の改善策を考え出すのは、その事業の経営者であるし、コンサルティングに相談することの改善策を考え出すのも、やはりその事業の経営者である。
そこがぶれて、「外部に委託したら売上が上がる」という思いで経営者がいた場合、かなり救われないことになる。
個人的な偏見だが、日本人はなかなか外部から来たものの受け入れが苦手な人種ではないだろうか。
鎖国が長かったせい?
なんて無理やりな知識と結びつけるあたり、素人丸出しの評論である。
この本は、サービス業を営む方々が読むと面白い。
「そんなの知ってるよ!」
という事も書かれているが、改めて気付くキッカケとなるだろう。
消費者行動の心理うんぬんよりも、大事なのは一つ一つの心使い。
そう思いたい1冊である。
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