間違いだらけの大食管 |
2009-1-31 11:18 |
前回、パンチの効いた胸焼け体験の翌日。
本日の夕飯メニューをぼんやり考えていたところ、友人より驚くべき情報メールが飛び込んできた。
先日「大北海道展」で初購入した「カチョカバロ」なるチーズの賞味期限が、なんと明日に迫っている!との通報。
おぉおおお!!!
食べ方を吟味している内に、あっという間に月日が流れていた!!
先週末に赤ワインと一緒に嗜もうと、ワインをお買い上げしたまでは順調だったのだが、がっつり夕飯を食べたらそんなボンジュールな気分になれず、結局部屋に転がるワインボトル、冷蔵庫に眠るカチョカバロ状態で今に至る。
さて、それを言われてしまったら是が非でも期限内に食べねばならぬ。
ここで重大な矛盾が生じる。
そう、私は、日頃から賞味期限切れをうすうす感じながらも、見ないようにし期限内に食べきったと思うように生きている。
しかしながら、今回は乳製品というせいなのか頭で考えるより直感的に「まずいぞ!」と心が警笛を鳴らした。
遠い昔、とっくに賞味期限の切れた牛乳を一口含んだ瞬間、恐るべき苦味によりすぐさま吐き出したトラウマから「乳製品には気をつけろ!」という警戒心が育まれているのだと思われる。
ミニポイント:牛乳は賞味期限がえらく過ぎると苦くなる。
と言う事で、早速カチョカバロを夕飯にする事に当確。
パッケージの後ろに召し上がり方が記載されており、生でも焼いても頂けることを黙認。
カチョカバロはひょうたんのような、金貨袋のような、蛸壺のような妙な形をしているので、まずはその包み口のような部分と袋部分を切り離し、口部分を生で食べてみる。
う〜む。。。
そもそもチーズは甘いのから酸味のあるもの、ミルキーなもの、臭みのあるもの、色んな種類があるので好みの問題がある。
カチョカバロが大好きな人たちには申し訳ないが、あえて表現すると
「チーズ風味のハンペン」
チーズ独特の酸味もなく、フニャリとした触感の後ろの方に「チーズかい?」と感じるくらいの風味しかない。
Theチーズ!が好きな自分としては、なんだか物足りない。
早速「焼いて食べるがよし!」の口車に乗せられてフライパンを温める。
ここで忠告しておくが、カチョカバロはフライパンで焼くことはお勧めしない。
「外側に焦げ目がつくくらい焼くと、噛んだ瞬間中身がトロトロ!」
的な記載があったのだが、焦げ目をつけようと焼いたそばから中身が次から次へと出て広がっていき、もんじゃ焼きの土手崩壊状態になる。
そもそも「パンに乗せてオーブンで焼く」とあった気もする。
しかし我が家にはオーブンなんて高級品は無い。
ステンレスのフライパンに乗せ、強火で焼いたのがまずかったのかは定かではないが、とりあえず広がったチーズがおこげとなり更におこげ予備軍のチーズがとろけ出す。
それにより予想だにしなかったクッキング戦争の前線に立った。
事前に同じフライパンで焼いておいたトーストにカチョカバロwithおこげを乗せ一口頬張る。
トロリ〜んっ!
とろけるチーズ並のとろとろ感とピザ用ナチュラルチーズ並の伸びを見せる。
カチョカバロは焼いた方が美味しい。
何気にチーズフォンデュに使うと他の食材の邪魔をせず、かつ後味にチーズ風味がするから美味しいかも知れない。
さて、ナイスボリュームのカチョカバロの袋部分をスライスして2つをトーストに乗せた。
しかしまだ袋は半分以上残っている。
期限は明日。
明日も同じ夕飯は嫌だな。。。なんてな「お茶漬け、うどん、お茶漬け、うどん」を1週間で繰り返している食生活のくせに贅沢な思いがよぎる。
えいっ!
更に2枚スライスして焼いてみる、そしてトーストに乗せる。
えいっ!
更に更に2枚(残り全部)をスライスして焼いてトーストに乗せる。
カチョカバロ経験者は、驚きのため開いた口も塞がらないだろうが、わずか数十分の内にカチョカバロ1個+トースト3枚を食べ散らかした。
大喰らいうんぬんの問題ではなく、ナイスボリュームのチーズをペロリと食べたのだ。
流石に辛かった。
自分は何のために生まれ、どこに行き着くのか?なんて哲学的なことが浮かんでは消えるくらい無意識に限界への挑戦へと向っていたのかも知れない。
乳製品を賞味期限内に食べ終わるという動物的直感に勝利したが、またしても自虐大ダメージである。
食べ終わったそばから胃の中はずしりと重く、ずっと「あぁ気持ち悪いぃ。。。」が心の中を駆け巡った。
当然翌日の朝、相当暗い胸焼けで目覚め一日を迎えたのである。
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