女は黙って濡れネズミ その1 |
2009-6-17 21:28 |
昨日の土砂降りである。
ここ2、3日、夕方からの激雨は薄々知っていた。
しかし仕事を早く切上げ、優等生並みに帰宅をしていたので直撃を避け、むしろ雨の音を聞きながらマッタリ夕食なんてな日々。
そして昨日、ぼんやり起き上がるとなんと寝坊!
朝の天気予報も占いも見る事なく駅へと急いだ。
玄関を出てすぐにどんより空を見たのだが、
「今日も早めに帰れば大丈夫だろう!」
今思えば調子に乗っていたのかも知れない。
この私が、夕立以上の激雨、そして雷に巻き込まれるはずは無い!と。
仕事場にて、本日の雨は昨日以上との情報を仕入れた。
しかも、振り出しが早まっていると。
いよいよ帰宅時。
会社を出る時は雨もなく、どんより空ながらも帰宅までは大丈夫なような雰囲気。
心が少しざわつくも先を急いだ。
で、地下鉄から地上線に乗り換えて後2駅、
バツバツバツバツぅ!!!
嫌ぁ〜な打音が響き渡る。
読んでいた本から顔を上げ電車の窓を見ると、猛打乱舞の横殴り激雨のしぶきが窓を流れている。
あ、あああああ!!!!
バケツをひっくり返したような。。。なんて形容される事も多い雨量の雨である。
地元駅に降りたち、しばし呆然と立ち尽くす。
叩きつけるような大粒の水が「俺が!俺が!」と先を争うように空から落ちてくる。
ほんの5メートル先にはコンビニエンスストア。
コンビニエンスと言われるだけあって傘ももちろん常備している。
傘、お買い上げ!なんて手段もあるのだが、実は今朝、天気予報は見逃したものの寝ぼけ頭のかすかな向こうで
「日本は傘の消費世界1位!雨の日の傘の忘れ物は1日3000本!」
なんてニュースが流れていた。
つまり、傘は必要だったらお金を出してでも手に入れるが、不必要になった瞬間、まだ使用できる物であっても捨てるんだよなぁ。。。
なんて心が痛くなっていた。
と、言う事で、家には2本程置き傘がある。
あえて買い足す必要性が全く無いこの状況において、土砂降りの雨を前にどうすべきかを考える。
「少し待てば雨脚も緩くなるやも」
人並な結論に至り、しばし雨を眺めながら待機。
電車が到着する度に「しばし待て族」は増員していく。
10分経過。。。。ザバァ!ザバァ!
。。。20分経過。。。ドバァ!ザバァ!
。。。ときおり雨が緩みそうになるのだが、その数分後には前にもましての大雨である。
コンビニがちらつく。
ニュースが甦る。
待機継続。
ザァァァ、ザァァァ。。。
比較する雨量の平均値が普段の雨の日よりもかなりあがっているが、これ以上待ったところで雨の気まぐれはおさまらないだろう。
そう、機は熟した。
ファンファーレと共にいざ出撃へと一歩を踏み出したのである。
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