傷だらけの天使、炎の階段落ち |
2009-7-12 12:44 |
昨夜、居酒屋の階段を滑り落ちた。
大好きな餃子の王将にて、定食のスープを瓶ビールの底で蹴散らかし並々とした中身を10分の1にしらしめた後、もう1軒行きますかい?!
と、近くの居酒屋に流れ込んだ。
その日のメイン話題は人格形成と言うちょっとした小難しい話で、素人探偵気取りで矢継ぎ早に質問を投げかけては返って来る答えに一喜一憂して友人と2人で酔いどれていた。
友人は、大学の後輩などから就活相談にのる事が多く、就活中に心の迷路に迷い込んだりする若人たちを微力ながら安らぎへと誘ったりする事があるという話題から人格形成→教育→現代社会→情報と、ずっと年上のおじ様方が話しそうな会話に夢中になった。
そのせいか話が尽きず、杯も進んだ。
だからと言って産まれ立ての子鹿のようなヨロヨロ足取りになる事もなく、ロレツが回らなくなることもなく、ちょっと小粋なレディーさん!くらいな気分で店を後にした。
で、間もなく。
先を歩く友人の後から話の続きをしつつ螺旋階段を降りていた瞬間!!
はうッ!歩、歩幅間違えた!!
思ったのも束の間、階段の縁に踵が引っかかり前のめりになろうとしていた。
今考えても冷静だなぁ。。と思えるのだが、その瞬間に
「このままだと先頭を行く友人を背後から仕留める、と言う卑劣極まりない状況になる!」
とのとっさの判断が脳内を駆け巡り、すぐさま右手に「手すりを掴むべし!」との指令が飛ぶ。
学生時代から鈍ってはいないが、ここ数年眠っていた反射神経が頭角を現し手すりに手が伸びる!
掴んだ!!!が、しかし!!!
アルコールという媚薬が、悲しいかな酔いどれ堕天使の全握力を抹消してしまっていた。
つまり、手すりは掴んだもののするすると右手が滑り落ちる。
やややッ!
容赦なく前に滑り落ちようとしているのだが、ここでも更に冷静な判断により前の友人に「落ちる!」との警告を発し、更に左前にいた友人を避けるように右方向に受身の態勢で残り10段くらいを目前にした地上へと滑り落ちた。
昔、会社の社員旅行にて沖縄の道路に寝転がり星空を眺めて以来のアスファルトさんこんにちわ。
「何してんの?自分?」
慌てて抱き起こそうともしない友人。
その態度が、あまりにも友人らしく横たわったまま大爆笑してしまった。
しかもとっさの自分の運動神経、反射神経の良さに気分を良くし、
「私ってすごくない?!ちゃんと受け身とってるよぉ!!」
前のめりに落ちていく瞬間がスローモーションに見え、しかも頭をぶつける事もなく生還!さらに横たわったまま、「そういえば小さい頃スタントマンになりたかったんだよねぇ」なんて聞かれてもいない思いで話を口にした。
大爆笑の私、最後まで手を貸さず気遣いもしない友人。
ようやく立ち上がり、本日の勲章の成果を確認する。
左ひじにうっすらと擦り打身、左内ひざに大打身、左内すねに擦り打身、右すねに擦り打身、以上。
女優ではないが、顔に擦り傷一つつかなかったのはありがたい。
一夜明けた今、打身たちは青痣へと変化を始めている。
擦り傷は赤々としており、これから浴びるシャワーは酷く辛いものになるだろう。
あぁ、それにしても流血事件に発展しなくて良かった。
お酒の後の流血は傷以上の精神的ショックを巻き起こすし。
しかしよく考えてみると、「大丈夫?」の一言もかけない友人、とりあえず歩けるものの、おんぶして欲しいくらいの衝撃ハプニングが起きたにも関わらず無関心の友人、それどころか傷狙いで蹴りを入れようとするドSっぷりの友人。
もしあのまま天に召されていたとしても、眉をピクリとも動かさず去って行くんだろうなぁ。。。
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