髪ばっさり |
2009-9-5 22:24 |
断髪式である。
と、言って何かを改めて頭を丸めたわけではない。
5ヶ月ぶりに伸び散らかした髪を伐採に出かけたのだ。
しかし、しかし、しかし、ここに到るまでが無茶苦茶長かった。
以前、ヘアサロンに特にスタイルも決めずに出向いたら
「スタイル決めて無いんですか?!」
「次の予約の方もいるんでぇ」
「適当にカットしてイメージと違うと言われても困るんでぇ」
と、無計画さに呆れられ重い空気になった事があった。
それ以来トラウマになり、いつの日か
「スタイルを決めてから髪を切らなければならない!」
と、呪縛にはまってしまったのだ。
により、この数日、会社のレディさん達からヘアサロン出陣の掟を収集し、昼休みにはネットでヘアカタログなんてのを閲覧していた。
ただ、ほとんどのカタログはパーマをかけブローで素敵に仕上げている。
そして一般素人がそのスタイルを希望したところで、同じ仕上がりにならない事も知っている。
悶々と決まらないスタイルを考えては、どうでもいい事を考えている自分にイラッとしてくる。
しかしここで諦めては現状の落武者スタイルが永遠に続いてしまう。
とりあえずサロンに予約の電話を入れる。
ちなみにこの1年、プライベートヘアサロンではなく格安サロンに出向いている。
プライベートヘアサロンは石鹸シャンプーにアロマオイルを入れたオリジナルシャンプーにマンツーマンで対応してくれるので心地よいのだが、格安サロンはシャンプー無しで1700円のため、その安さに酔いしれているのだ。
希望の時間では取れなかったが、何とか予約をしていざ出陣!
予約時間の1分前に店に忍び込むと、既に4人のお客が座って待機している。
。。。もしかして待つの?!
予感は的中、それから30分も冷房直風シートにてオアズケを喰らった。
プライベートサロンは予約時間通りに対応してくれるのがあたり前で、この格安サロンも安く早くを売りに?カットは30分と謳っている。
だから周辺にあるサロンではなく選んでいると言っても過言では無いのに。。。
初めて訪れた時は予約時間通りに対応された気がする。
前回は少し待たされた記憶。
今回もかなり待たされた。
どうやら無茶苦茶そのサロンは流行っている様子。
女子高生からOLさん、若い男子、様々な人が棲息している。
しかも、ほとんどの人々は格安に釣られているわけではないようだ。
聞こえてくるお会計は普通のヘアサロン並。
むしろ格安で得意気なのは自分だけな気もする。
冷え切った体を引きずりながら案内された椅子に座る。
その瞬間!
「そうそう!この椅子!長時間座る用の椅子じゃないんだよねぇ」
体が感覚を思い出す。
店内は一般的なサロンと違いはないが椅子だけが座り心地が快適じゃないのだ。
単純にカット30分だと気にならない程度だから、あえて安い椅子にしてるんだろうと勝手に信じている。
なのにパーマやカラーをしているお客を見かけると「辛いだろうに」と残念な気分になる。
早速、美容師のお兄さんが「本日はどのように?」の第一声。
先ほどまで冷房でガン冷えした事に怒りさえも覚えていたにも関わらず、急に弱みを握られた子供のように
「長さはこのくらいで、スタイルは。。。考えてません。。。」
と、正直にカミングアウト。
するとお兄さんはスクッと立上げりウロウロとどこかに徘徊し、素敵なヘアカタログを持参してきた。
そして髪の長さから推測するスタイルをいくつかペラペラと見せ、ミニ打合せを開催。
心の奥の何かが溶けて温かい気持ちになる。
「そう、とくにこだわりの無い私を、あなたが髪(神)の御前に導きたもう!!」
駄洒落まで飛び出すお粗末。
よくある断髪イベントをここまでツラツラ書き散らかすのもどうかと思うが、結果、素敵な仕上がりになった事により待たされた時間なんて吹っ飛んだ自分を抱きしめてあげたいのであった。
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