シャッターアイランド |
2010-5-3 12:48 |
マーティン・スコセッシ監督
巨匠スコセッシ監督作品!
なんて乱舞していたが、よくよく考えてみたらスコセッシ監督作品は「タクシードライバー」と「ディパーデット」しか見ていない。。。
もっと観ているイメージだったが。
満を持して観に行くとしょっぱなから「細部に渡りよく注意して謎を解け!」的な警告が発せられる。
って事は色んな台詞やシーンで不思議に思った事は「何故ならば」の解説が無いって事だな!と、心してかかる。
ストーリーは、アルカトラズしかりな脱獄不可能な孤島の刑務所、それも精神障害であると判断された犯罪者を収容する刑務所での失踪事件を捜査する主人公の物語。
普段なら主人公に一喜一憂して失踪の謎を解きにかかるのだが、如何せん映画の前に警告メッセージの呪縛がある。
なので、失踪の謎を解くことよりも映画の謎を解く事に神経が集中してしまい、とても残念な状態に陥る。
映像、音楽、雰囲気は2作品しか観てないとは言えスコセッシ監督がビシビシと感じられる。
(ちなみに2作品しかちゃんと全部観ていないと言う意味で他多数の作品も断片的に観て対内容を知っていたりする)
何となくタクシードライバー的な。。。と言うと共感を得る人もいるやも。
まぁ変てこな警告メッセージのせいで予備知識をほとんど入れていないにも関わらず状況が読めてしまい、最初に予想している事がシーンが進むに連れ確信に変わっていき、後は2パターンのオチのどっちだろう?なんて見方になってしまっていたので本当に残念でならない。
この警告メッセージは、推理映画とか娯楽映画としか観ていない人のための警告なのか、映画が好きでメジャーじゃない映画も観てるよ!的な人に対して「裏の裏のまたその裏を読んでね!でへへッ!」てな警告なのか。。。
正直、自分が弾き出した答えじゃなくて「普通はそう思うんだよねぇ〜ッ。。。でもね?!」的な裏読みをしなければいけない映画なのかもわからない。
つまり「謎」と言われているもののレベルがわからないでいる。
最後のどんでん返しと言われているものが「カッコーの巣の上で」や「 隣人は静に笑う」なんてなわかりやすかったり虚無に襲われるどんでん返し映画を知っている人だと、本作品のラストは特段驚きでもないし。
更に「そういう事じゃぁないんだよ!」的な事があるようにも思えないんだよなぁ。。
と言う事で本作品は自分が判断したとおりの結末だとしよう。
それにしてもディカプリオは演技上手いなぁ。
「タイタニック」の時の演技なんてそうでもない作品がいくつもあるが、「ギルバートグレープ」から上手いなぁと思っている自分としては久しぶりの本領発揮?!と思えて嬉しくなった。
外見はその当時と比べて魅力はなくなったがやはり演技に関しては一目を置く。
アイドル的な扱いを受けてしまったがために演技評価がされないのが残念。
彼はドンパチカッコイイ役をやるよりもヒューマン映画でじっくり見せる演技の方が輝くと思われ。
「バスケットボールダイアリーズ」もそこそこな印象あるし。
おや?映画の感想よりディカプリオの話に。。。
レビューには賛否両論あるようだが、音楽とか静けさとか娯楽的な映画を観る気分じゃない人にはお勧めかと思われ。
今回は、全員集中して観ているせいか劇場内も静まり返り仕事帰りでレイトショーを観た連れの友人は開始直後に心地よい睡眠へと誘われていた。
勿論つまらないからでは無い。
環境が最高に睡眠に適したからである。
映像はなかなかお好みな感じだったが、まぁ一回観ればよいかな。
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