チビッコギャング〜お絵かき編〜 |
2010-6-6 13:44 |
法事により実家に帰省。
そこで親戚のチビっ子ギャング達のお守りをする事になった。
ギャングは6歳と3歳の女の子、下に1歳未満のベイビィーBoyもいるが今回は2人の女ギャング達が季節外れのアヒルの浮き輪を持って我が家に押しかけてきた。
ギャング達には前日の夕飯で始めてご対面したのだが、その席では両親の手前かシャイを決め込んだくせに、熱も覚めやらぬ翌日の朝にドシドシとやってきた。
自分も暇を決め込んでいた訳ではないのだが、
「パパ&ママにお家を聞いて来たの。遊ぼう!」
とキラキラした目で真っ直ぐに見られると断る言葉が見つからない。
そもそもパパ&ママがこっそりお守りを促しやがったな!
事情はどうあれチビ達の相手をしてやるか!と重い腰を上げる。
その前に、自分は絡まった紐ノレンを解していたので「これが解かなきゃいけない」とモゴモゴ呟くと7歳のチビ姉が「こうやってやるのよ!」と絡まり紐を解し始める。
お?!これはもしかして!
すかさず合理的アイデアが閃く!
このままチビ達を調子づけて、あわよくばこの作業を遊びの一つとして手伝わせるってのはどうだい!
ペテン師かい?と思わせんばかりの口ぶりでチビ達を褒め殺して紐解き大会が始まった。
実はこの紐ノレンは前日から絡まっていてほぼ半日解す作業をしていてゲンナリだったのだ。
1本1本解しては「ほら、取れたぁ!」とはしゃぐチビ達を見つめ「やるじゃないか」と褒めながら自分の手際より上手く解しているチビ達に嫉妬心すら芽生え始める。
そうこうして10分。
まさかの完全制覇!紐が解れ終わったのだ!
そしてここからチビっ子劇場が幕をあげる。
そもそもチビ達の家は歩いて1分かからない所にある。
最初はチビ達が家においでと誘ってきたが、何気に法事の留守番がある自分。
渋っていると「お絵かきする!!今から持って来る!」とチビ姉が勢い良く走り出した。置いてかれるミニチビ。
置き去りにされたミニチビと目が合う。
しばし沈黙。。。「持って来る!!」と走り出すミニチビ。
にやり。まだミニチビは心を開いてないな。
何せ炎のAB型である。
我が血液型もAB型なので手にとるように心が読めるが、チビ達のB型ママに言わせると「ミニチビAB型は何考えているのかさっぱりわからない」そうである。
AB型はじっと様子を窺ってから行動するものですから。
ちなみに家の親族はAB型率が無茶苦茶高い。
前夜のスモールお食事会9名中、AB型4:A型3:B型2という構成。
これが中型お食事会12名になったとしても、AB型5:B型4:A型3という日本の統計を全く無視するAB型圧勝の構図になるのである。
O型が一人もいないって所がポイントなのかも知れない。
さて、「お絵書き帳」らしきもの3冊にクレヨンを持って現れたチビッコギャング。
チビ姉が仕切る
「皆さん白いページを出して下さい」
1冊手渡された自分もペラペラと捲るが白いページがほとんどない!
お絵かき大好きさん達なのかよくわからないがページ一杯に描かれている絵を見ると微笑ましくなる。
自分のチビの時は、出来るだけ沢山絵を描きたくて隅っこに小さく描いて結局白紙部分が多いと言う悲しいバランスのお絵かき帳になっていた気がする。
目の前にあった「大阪名物岩おこし」を目ざとくみつけたギャング達。
チビのお口に合うかしら。。。と思いながら自分の大好きな岩おこしを開封して手渡す。
ガリガリと食べ始めるチビ達。
お気に召したのか次から次へと頬張り始める。
おこしの硬さは大丈夫かと気になったが、最近の子供と言えども今のうちにガリガリ歯を鍛えるべきだなと思い直し好きなように食べさせる。
するとチビ姉。
「お絵かき大会でぇ〜す!一番最初に書き終わった人がお菓子を食べれます!」
と一方的なルール設定をする。
従うミニチビ。
ピタリとお菓子を食べるのを止め「さーちゃん、お姉ちゃん描くぅ〜ッ!」と元気いっぱいにクレヨンを握った。
この言葉にしばしウットリ。
3歳児に「お姉ちゃんを描く」なんて言われたら頬も緩むのだ。
チビ姉はマイペースに「みーちゃん女の子描くぅ〜ッ!」
と大ハッスル。
どうやら現在彼女の中で女の子を描くのが流行っているらしい。
そういえば女の子って女の子を描くんだよなぁ。
さてここで自分はどう描くかを悩む。
ここぞとばかりに大人パワーを見せ付けてプリキュア並の絵を描いてもいいし、少女漫画風なお目目キラキラを描いてもよい。
しかし本気で描いた絵に対してチビ達から何の評価も得ない悲しい結末を想像すると臆病になる。
という事で気の抜いた絵を描き始める。
媚びるかのようにチビ達の似顔絵をチビ達にわかりやすく描く。
「出来たぁ!!」と声を張るミニチビ。
お姉ちゃんを描く!と豪語したミニチビの絵は3歳画伯が描くそれと同じで、大きな黒いまん丸の中に赤い目玉がクルクルとあり、ぽっかり口が開いている。
むむぅ。。。やはりここまでか。。。
妥協を赦したくない自分としては「お姉ちゃんに髪が無いよ!」と言い捨てる。
無言で髪を書き始めるミニチビ。
丸い顔に多少の毛が描き足されて完成を向かえる。
似ているうんぬんはさておいてだが。
続いてチビ姉が完成をむかえる。
「出来たぁ!!」
自分が幼稚園の時に描いていた絵を彷彿させる絵柄に
「子供の描写って時代が変わっても同じなんだなぁ」と感慨深くなる。
何を基準に「上手に描けたね」と言うべきかもわからないので、
「お?!可愛い女の子じゃん!」なんて言ってみる。
この辺のチビへの発言には慎重。
芸術センスを伸ばそうとするならアドバイスなんてものをするのだろうが、そもそも自分にそのセンスが備わっているかも微妙なので大口は叩けない。
そうこうして自分の絵も完成し二人に見せる。
何のコメントも貰えずチビ姉が
「やっぱりまだ出来てない!!」と言い、付け足しで描き始めた。
といって自分の絵にインスピレーションを受けた訳ではなく、文字を書き始める。
自分の絵はチラ見程度にあしらわれる。
予想通りだったとは言え一抹の寂しさも見え隠れした。
しばしの間の後「出来たぁ!!」嬉しそうにチビ姉が見せた絵には
「おねいちゃん がんばって」
はうぅうううッ。。。。。
ここにきて泣かせる言葉が書き殴られた。
別に日々の苦労をチビ達に言って聞かせた訳でもないのに突然のエール。
こんな6歳のチビに勇気づけられるとは。。。
まぁ、本人は全くそんな気で書いたとは思わないが心にしみる出来事に
「この絵、頂戴」
なんて柄にもなく口走った。
渋そうな表情をしたチビ姉。
そしてうやむやの内にお絵かき帳を閉じた。
えぇええええッ!!!
この私が上手いかどうかもわからない女の子の絵を欲しがったのに、まさかのシカト?!!
。。。多分、お絵かき帳を破ったりしたくなかったと思うのだが、この出来事は自分の中にちょっぴり甘酸っぱい記憶となって刻み込まれた。
ちなみにチビ姉にとって「え」という文字は難しいらしく、「おねいちゃん」だし、私の名前の「えりこ」は難しくて書けないと突っぱねられた。
そんなチビッコギャング達との攻防はまだまだ続くのである。
|
(トラックバックURL) http://naturde.com/step_blog/archive_593.htm
|
コメント |
|
コメント一覧 |
|
トラックバック一覧
|
|