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THE CATCHER IN THE RYE
J.D.SALINGER著者
THE CATCHER IN THE RYE

かの有名な「ライ麦畑でつかまえて」の原文である。
ずっと昔からお勧め本として紹介されていたのだが、原文で読むか日本語版で読むか悩んだあげく、悩んでいたことを忘れすっかり月日が流れた。

しかし最近、ふと友人と文学の話になり原文を持っていると言うことで借りて読んでみた。

書名はお馴染みだったものの内容は全く知らず、読み終わった人に聞いても
「読んでみればわかる」
の一点張りなため何の予備知識も無く読み始める。
どうせなら!
と、家では声に出して読んでみる事にする。

「IF YOU REALLY want to hear about it,...」
主人公の少年の背景を本人の語り部調に始まる。
紅茶を飲みながら優雅に音読。

のはずだったのだが、読み始めてすぐ意気揚々と声高に読んでいた声が小さくくぐもる。
何やら家庭で言おうものなら母親に叱り飛ばされそうな言葉が続く。
ま、まぁ主人公は思春期真っ只中の年頃だし、プレップスクール(名門校に入るための新学校)を追い出され続けてもいるし。。。

ひたすら会話口調が続くとも知らず、とりあえず禁句は声をくぐもらせながらも音読を続ける。

物語は、主人公ホールデン少年がクリスマス休日目前に、またしてもの退学通告を出された日からの3日間が描かれる。
学生寮にいる仲間達は、その行動と共に屈折した形容詞で表現され、しかもその表現が絶妙だったりもする。
誰しも思春期には、他人や見ること起こること全てにこういう目で見ていた時期があるのではないだろうか。

当初、色んな登場人物による物語の展開があると想像した期待は裏切られ、ひたすら独白が続く。
しかもページが進むにつれ言葉使いはスラングが強くなる。

途中、友人から「本読み終わった?」なんてお気楽な問い合わせが入り、ちょっぴり疑問に思っていたことを口にする。
「。。。あのぉ。。。これって。。。文学小説なんだよね?」
「うん」
「。。。なんだかぁ。。。言葉がぁ。。。汚いんですケドぉ。。。」
「あぁ、南部だしスラング多いよ」
サラリと言ってのける友人。

ぬ?ぬぬぬ?
この本は、太宰治について熱く語っていた君が「お勧め!」として自分に貸した本では?
その流れからして無意識に美しい文学を期待していた自分がいたかも知れない。
まぁ太宰治が美しい文学かと問われても微妙だが。
それは勝手な思い込みとして、むむぅ。。
「これって、良い本なんだよね?」
更に喰らいつく自分。
「まぁ、読んでみなさいって」

再び音読に戻る。
ふふ〜む。。。
こんだけスラング、訛りオンパレードの主人公とは、
「実は病気か何かで空想の世界に生きていた!」
てなオチかい?
「もしくはこの勢いで犯罪を犯し独房の中で手記でも書いた!」
とか?
とりあえず夢を膨らませつつ進める。

主人公、学校を飛び出し家路に向う。
ニューヨークの町を有金を集め彷徨う。
行き交う人々を心の中で凄まじく皮肉り、時には自分を正当化。

確かに、自分にも大人社会を「くだらない」なんて冷めた目で見つめる子供時代はあった。
主人公の考え方もまぁわかる。

結局、最後まで読み進めた。
期待した夢オチも、実は独房者説もなく終わりをむかえる。

「えっとぉ。。。これは何?」
普通に出てきた感想を友人にぶつける。
「ん?何もないよ?」
涼しい顔の友人。
「へ?これは精神の葛藤とか最後のどんでん返しとかってのは無いの?」
「ん?ないよ?」
「ぬぬぬ?な、何故に文学作品だと?何故にこんなに有名な作品に?!!」

早速ネット検索。
そして納得。
やはり、言葉が重要ポイントなのだ。
その当時の時代背景が浮き彫りにされ、当時の若者が使っていた言葉をそのままに、そして少年から大人に成長する前の世の中の葛藤や屈折を表現している。
それこそ文学と呼ばれるものなのだ!!

なんて調査した事をすっかり熱く鵜呑みにしてみたが、本作品、
いまだに「禁書リスト」に名を連ねているらしい。
ありゃ。

しかし、本作品の日本語訳って難しいだろうなぁ。
日本語に適する表現が無いような。

英語はあんまりぃ。。。
ってな人も是非一度原文に目を通すことをお勧めする!
きき慣れたスラングが端々に散りばめられていて数えるだけでも本書の雰囲気が垣間見れるのではと思われる。

ちなみに、読書中は友人との間でガッデムスラングが大ブレイクしていた。
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