貧困ビジネス |
2010-12-28 15:38 |
門倉貴文さん著者
門倉 貴史 幻冬舎 売り上げランキング: 67988
既に社会問題としてお馴染みの貧困者を狙ったビジネスに関して、詳細や状況を紹介している本である。
テレビでも報道される
「敷金ゼロ物件」「臓器提供」「振り込め詐欺」
といった聞き覚えのある問題から、
「養子縁組のリセット屋」「募金詐欺」
など初耳に近いビジネスに触れる。
また、子供の手足を切断にして物乞い。。。
なんて驚愕な世界事情も紹介されている。
発展途上国へ海外旅行に行くと、観光名所のすぐ側に物乞いの子供達がいたりする。
自分もバリ島へ仕事で滞在した際、信号で止まった車にどこからともなくワラワラと子供が寄ってきて窓を叩き物乞いをされた事がある。
現地在住の方々は物乞いに手助けはしないようにと言う。
それが彼らにとって生活の糧になるのか、自立を阻むことになっているのかはわからないが、本書で語られる人為的に哀れみを装い物乞いする事はとても危険なことだ。
もしもそれで生活が成り立ってしまったら、未来を担う子供達が大人の欲望の犠牲になってしまう。
本書は、悪い部分だけをさらして書かれているのでもなく、光の部分として「寄付ビジネス」「ビッグイシュー」についても紹介している。
国が違えば税法も変わるが、アメリカで寄付が当然の事として行われるのには課税対象外という素敵な事があるからだったりもする。
だったら日本も!
と、安易に考えるのは危険だが、世界を見て良いものは進んで取り入れていくというのも悪くは無いだろう。
メディアで流れる情報だけが真実とはせず、たまには色々と本を読み漁るのも楽しいものである。
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