グリーンホーネットへの道〜その2〜 |
2011-2-19 08:54 |
さて、電車が全く来ない状況は変わらない。
頭をフル回転させ、とりあえず近い駅まで行ける方法を探る。
通常、目的地の一駅前までは今回運休中の電車を含め3通りの路線がある。
まず一つは運休中のためアウト。
次の路線も、運休中路線に乗り入れしているため見合わせると言う事でアウト。
次なる路線は一度別のハブステーションに出てグルリと半円を描くように行く経路。
もしかして!
僅かな期待をかけて駅を後にすると交番に向った。
「この駅まで出てるバスってありますか?」
そう!線路がダメなら路上はどうだい?
アーティストも路上から上り詰める人もいるじゃない!
よくわからない関係性を導きながら尋ねる。
「一番近くて車庫行きがありますケド」
親切にもお巡りさんが教えてくれる。
車庫?車庫ってどこだい?
追求すると何やら行きたい駅の2つ手前の駅付近。
危険だ!
とっさに直感が働いた。
バスと言えば住宅街なんて所にまで侵入し、「ここどこだい?」ってな道路を通ったりする。
土地勘の無い場所で終着を伝えられたら、映画館どころか家路までが危うい!
お巡りさんに丁重にお礼を言いながら再び駅に舞い戻る。
こうなったら不本意ながら迂回路作戦でグルリと回って、それから最終地への行き方を考えよう。
そう思い悲しい経路を辿り始める。
時刻は上映開始の10分前。
完全に間に合わないことが確定した。
さてここで!
あなたならどうする?
正直、心は挫けていた。
しかし今日を逃すともう観れる時間に映画館に足は運べない。
既にチケットもお買い上げしている。
観れないかも知れない状況に置かれると希少価値心理のせいか絶対観たくなる。
電車で目的地から一旦離れながら葛藤。
映画館に到着したところで開始から30分は経過する事は確実。
レイトショーだから確実に映画予告無いから上映時間に本編が始まる。
むむむぅ。。。
むむむぅ。。。
行くべ!
おいら、行くよ母さん!
心を決めると後は目的地までの電車が再開していない場合を心配するだけである。
まさかそこからタクシーに乗るなんて悲しい事は絶対したくない。
せっかく割引デーに手配した意味が無い。
ようやく経路半分の折り返し地点に着いたと同時に友人から
「電車復旧したらしいよ」
うぇええええッ!!!
今かい?!!!今なのかい?!!!
今更聞いた所で迂回ルートを使う方が今来た経路を戻るよりも早い。
とりあえず情報ありがとうメールを返し、迂回ルートの電車に向う。
しかし、しかし!
ここはハブステーションと言い切っただけあって、無茶苦茶沢山の路線の電車が走っている。
久しぶりに降り立ったハブステーションで目的の改札を見失う。
しばし右往左往。。。
駅員さぁ〜んッ!!!
困ったときはプロに聞く!
これが自分の鉄則なのですぐに窓口に行き駅員のお兄さんに改札を聞く。
ここで慎重にならなければならないのは、東西南北の改札を間違うと恐ろしい距離を引き返す事になる。
既にウロウロと時間ロスを数分している。
が、記憶を辿り正しいと思われる方向の改札に行くことが出来た。
。。。昔このハブステーション近辺で働いてたんだけどなぁ。。。
で、結局目的地に着いたのが上映開始から40分。
チケットを発券してスクリーンに足を運ぼうとするも、入り口にはモギリさんもおらず、ガードがあり入場出来ない状態。
カウンターに一人ポツンと佇むお兄さんに
「あのぉ。。。今からでも入れますか?」
恐る恐る上目遣いで聞いてみる。
「え?」
差し出したチケットをジロジロと見つめ、
「。。。上映開始から大分時間経ってますケド。。。」
「。。。知ってます。。。。電車が来なかったんです」
だからと言って自分だけのために今から上映開始してくれる訳でも無いが、お兄さんに呟いた。
お兄さんにガードを外してもらい、スクリーンドアにエスコートされながらようやく目的地に到着。
自分が予約した座席は一番後ろの、しかも出入り口とは逆の隅っこ。
足を踏み入れ座席を見ると、パラパラと20人もいない様子。
流石に皆真剣に魅入っている前を通って最上階までに上る気もしないので、とりあえず少し上った近場の座席に腰を下ろした。
真っ暗闇の中、真っ先に心を過ぎったのが、
「うわッ!タモリさんがいっぱい!」
3Dメガネをかけた人を正面から見る機会もあまり無いのでシンプルにそう呟きながら座席に身を委ねたのであった。
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