地震2 |
2011-3-16 11:23 |
緊張のまま一夜が明ける。
朝までの間に「緊急地震速報」の音が鳴る度に帰宅時に動いたワゴンを支えに向う。
何度かくリ返している内に右足が震える。
緊張で震えているのか、日頃の運動不足の筋肉に硬直が走っているからなのか、地震で揺れているのかさっぱり検討がつかない。
火の海と化している気仙沼の映像や津波の映像、そこに地震速報、都内は震源地が遠いとは言え、昼間の震度5弱を経験してからずっと神経はピリピリ。
流石に疲労困憊なのだが眠れない。
スニーカーを履いたまま頭に何も落ちない場所に横になり、余震の度に飛び起きる、
それを繰り返す。
大津波警報が一向に治まらず、翌12日は家から一歩も出ない事を家族や友人に伝える。
何かが起こった場合、携帯は全く役に立たないと言う事がわかっているので、避難した場合はお互いどこにいるのかだけを確認した。
そんな中、前日に帰宅難民となったクリニック勤務の友人は、帰宅出来ないとは言えベットもあったので駅で過ごした人たちよりは暖も取れていた。
しかし、当然緊張のため一睡もする事は出来ず、明け方電車運行再開と共に帰宅するつもりが、さっさと帰宅した院長が翌朝通勤してくると、
「医療で働く意識が低い!」
と、叱咤。そのまま開院のため仕事を始めた。
「こんな日に外に出る人いないでしょう?!!」
と言う自分の意見とは裏腹に、通常通りに患者さんは来院し、通常通りの一日を終えた。
前日会社待機となった友人が、朝方帰路につくと、駅前に「ゴルフ倶楽部御一行様」のワゴン車が停車しており、数名のゴルフ倶楽部を持参した人が乗り込んで行った。
「。。。昨日、地震あったよね?」
友人がポツリと呟く程、世の中にはいつも通りの日常を向えている人たちが多かったようだ。
自宅待機でテレビに噛り付き、危機管理レベルをハイにし、その一挙手一投足を見守っているスニーカーを履いたままの自分。
睡眠もままならず余震に怯える。
。。。なんだろう?この温度差は?
地震や津波だけでは無く、原子炉まで危険な状態になっているのに?!
この時もまだ、宮城の大災害を見ながら自分の身の危険に緊張していたのである。
|
(トラックバックURL) http://naturde.com/step_blog/archive_716.htm
|
コメント |
|
コメント一覧 |
|
トラックバック一覧
|
|