地震3 |
2011-3-21 10:41 |
翌日の日曜日。
原子炉の火災を受け、
「むむぅ。。。大津波警報も解けず、M8.0くらいの余震が数日中に来る恐れ、あげく原子炉火災。。。」
という漠然とした情報で弾き出した自分の答え。
「?!自宅待機が濃厚?!!」
となると、数日の食料は必要だなぁ。。。
なんて、この時はまだ食料買い溜めや品薄なんて言葉もあまり大きく報道されておらず、何となく水が不足してるくらいだと思っていた。
その朝8時。
24時間営業の近くのスーパーに行くと、ワラワラと数名の買い物客。
とりあえず4月までの賞味期限の金時やボイルするだけのスパイシーチキンなんかをカゴに入れる。
と、食パンコーナーで足を止める。
「物流状態の混乱のため商品入荷未定」
はうッ?!
その張り紙のある棚はガランと空きスペース。
すかさず棚の後ろに回りこむとダブルソフトの食パンが2斤ポツンと佇んでいる。
はうぅうううッ?!!!
水が無くなるであろう事は想像していたが、食パンも?!
しかも次の入荷未定?!
こうなると、日頃お高くて手を出さないダブルソフトにまで手が伸びる。
買い溜めと言うより、本当に食パンが切れて無かったので1斤取り上げる。
友人も近くのスーパーが開店したら買物に出ると言っていたので現状報告!
「水とか食パンとか、品切れ続出してる!!!」
とりあえずお買物は開店と同時にした方が良いのでは?
と、アドバイスを送る。
こういう人が買占めに走るから。。。
なんて思われると心外だが、サラリーマンにとって平日のお買物は困難で、週末に一週間分の食材をお買い上げすると言うのは今に始まった事では無いのである!
なのにこの非常事態で日常のお買物にまで支障が出始めた!
これは、朝から晩まで働く労働者にとっては死活問題!
自分は日頃から水はネットで箱買いしているので補充する必要は無いが、視察と称して水売場に足を運ぶと
「商品メーカーが地震により倒壊したため、商品入荷は未定となっております」
なんてな張り紙と共にガランと空いた棚。
そうか!
交通インフラの事しか頭に浮かばなかったケド、工場も被害にあってるんだ!
この時、今後暫くの品薄状況が想定された。
混乱やパニックになってはいけないが、普通に交通整備が整わない、製造メーカーが減少、なんて情報を得ると、
「いつもより多めに買っておこうかしら。腐るものじゃないし、無駄になっても使っていけばいいし」
こう考えるのが一般的な人間心理で、今回の買い溜め品薄状態に至っているのだろう。
また、この震災前のエジプトのデモで石油価格が高騰し、今後石油製品の価格が上昇するとも囁かれていた。
その情報も頭の片隅にあって、今後流通が復旧してもトイレットペーパーやティッシュ等の生活用紙は値上がりするのでは?!
なんて思いも大量買いに走らせたのだろう。
そういう自分は、とりあえず2日くらい外出禁止になっても大丈夫なくらいの食材と、原子炉を考慮して電気が無くなっても使えるものをお買い上げしようと、プラプラし始めた。
まず電気が無くなるという事で冷蔵、冷凍物は必要無い。
糖分は絶対必要だから、とりあえず日保ちするし。。。
なんていいながらチョコレートとビスケットを確保。
日頃からキャンディーは持ち歩いているのでその補充分を1袋。
ウェットティッシュを一袋。
マスクを一箱。
水以外の水分補給でファンタグレープ、ビタミンウォーター、午後ティーミルク、各500mlを1本づつ。
。。。お湯が出ないとなると。。。。
ここでオードリー春日さんのアイデアが浮かぶ!
。。。赤ちゃんのお尻拭き。。。1袋。
使わなかったら春日さんに送ればいいや!
この時は単純にそう思った。
今やもう使って無さそうだけど。
それからお酒コーナーに行き、ビール350ml缶6パックとぉ。。。。
あ!おつまみも必要よね!
乾き物とぉ。。。今日はクランベリーもお買い上げしよう!
すっかり目的が酒盛りに変わり、イソイソとおつまみを確保。
こうして自分なりの避難グッズが出来上がった。
ちなみに、このお買物は13日(日)に行ったため、「買い溜め禁止!」や「品薄が深刻化!」になるちょっとだけ前のお話である。
今や「被災地に物資が届かないから自粛して!」なんて連日騒がれる事態になっているのだが、東北・関東近郊にも震度5強の強い揺れが発生している。
被災地の事を思いながらも、自分達も不安で一杯なのだ。
余震も続き、眠れない夜を過ごし、自分は結局11日(金)の発生時から13日(月)までスニーカーを脱ぐ事が出来ず部屋で過ごした。
必要以上の買い溜め、ならぬ買占めは物資を必要としている人たちだけでは無く、被災地では無い場所での日常生活にも支障を来たし始めている。
現に、先週卵が切れてから、なかなか店頭でお見受けする事が出来ず、ようやく昨日6個入手する事が出来た。
物資を供給する事も大事だが、健康な自分達も生きるために食事は大事だ。
震災から10日。
相変わらずスーパーではガラガラの棚が多い。
テレビで何度「品物はありますから買い過ぎは止めて下さい!」
と伝えても、消費者にとって
「目にする光景こそが真実!」
になりつつあるのかも知れない。
今回の震災で政府やマスコミの情報に信頼が置けないのだ。
放射線についての情報公開も半信半疑で、「結局自分の身は自分で」という考えに向ってしまう状況をどう収拾するかが政治手腕なんだろうなぁ。。。
今ある最低限?の避難グッズで原子炉の動向を見守りたいと思う。
被災地の方々や避難中の方々は、今は耐え忍ぶ事しか出来ない。
その分、健康である自分達が、彼等の生計を建てる一歩のために働いて日本経済を盛り上げ、安定させて行く事が今自分に出来る事だと信じて頑張りたいのである。
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