18分のレディーさん |
2011-5-7 20:20 |
本日ヘアカットに出陣した。
そもそもヘアサロンは苦手。
どうにも落ち着かない時間が流れ、時にはその場しのぎ的な会話も披露しなければならない。
余震が続いてるし。。。
を、言い訳にずっと渋っていたが、イヨイヨ後ろ髪が反抗的になり前髪がスダレてきたので満を持しての出陣である。
今までは時間ピッタリになるようにユックリ店に向ったり、早く着いた時は目の前のコンビニで時間を潰したりしていた。
しかし、時間ピッタリに行った所でどうせ「待て」状態になる。
それをようやく学んだので、本日は歩みを進めたタイミングで門を叩いた。
「頼もうッ!!!」
なんて粋な入店をするはずもないのだが、ブログなので粋がって書き散らかしてみた。
で、入店すると美容師さんがワラワラと入り口に溜まっていた。
「お?お出迎えかい?」
のはずもなく、お客さんが1人しかいない様子。
しかし、予約してまだ来てないだけかも知れない。
ここで浮き足立ってはいけない。
時間より15分程早く入店した自分は手続きを済ませ、待て場の椅子に腰掛けよう。。。の瞬間!
「こちらへどうぞぉ〜ッ」
うほッ?!!!
まさかの予約時間繰上げ開始か?!
イヤイヤ、そう思わせといてからの〜。。。カット台に座らせ放置!
有りうる!
疑心暗鬼にも程があるのだが、そんな気持ちでまな板の上に乗る。
「今日はどうします?」
お?
兄さんもう手始めますかい?
つい今の今までヤサグレていた自分を棚に上げ希望のカットを口にする。
そもそも、ヘアカットは髪形をどうするかが決まらないから苦手である。
昔やってみたいカットを口にしたら、
「あ、それパーマかけてセットしてますよ?」
とサッパリ言われて悲しみで枕を濡らした夜もあった。
パーマは昔数回かけた事があるが、髪質なのかすぐに落ちるし髪も痛む。
ましてや今やなるべく環境に配慮して生活しているのでパーマはイヤイヤ!なのだ。
大抵のヘアカタログはパーマがかかったものが多く、かけてなくてもホットカーラーでセットしてたりするので、自分が同じ髪形にしたとしてもセット出来る腕はない。
今回は「長さは顎くらいまでで、毛先を軽くして下さい」の言葉を早口に言ってみた。
美容師のお兄さんはその言葉をオーダーとし、黙々と切り始める。
目の前に置かれたレストランの雑誌を手に取りながら成すがままに身を委ねる。
サクサク、サクサク、サクサク、サクサク。。。
隣で髪をカットされているお姉さんは担当美容師のお兄さんと乗り突っ込み並に会話をしている。
と言うかほぼお姉さんが一人で喋ってる状況だ。
自分の担当は寡黙に作業を続ける。
「あ、何だか嬉しいかも」
心の中で呟いた。
美容師さんに話しかけられたら会話を始めたりするのだが、途中で話を終わらせるのも気まずいなぁ。。なんて気を使ってお客なのに接客モードに入ってしまう自分。
嫌では無いが、出来るだけ避けたい状況なので、今回のように話しかけられないととってもリラックス出来る。
「んふ。今日は早く始まったしついてるかも!」
なんて舞い上がっていたら前髪に着手。
ぬ?もう前髪?!
気になって雑誌から目を上げるとさっきまでの落武者髪はサッパリと姿を消していた。
おぉ!!!早ッ!!!
目を大きく見開いて驚こうとしたが、前髪カット中で片目ウインクの微妙な驚き表現をしてしまった。
「前髪これくらいでいい?」
お兄さんの口から久しぶりの言葉が発せられた。
「あ、それでオッケーっす。」
何だかいなせな江戸っ子もどきで返事してしまった。
前髪をカットし終え軽くブローをすると、
「後ろはこんな感じ。」
合わせ鏡を見る。
おぉ!ご希望通り!
「大丈夫です」
頷きながら答える。
サクサクとカット台を降りレジに向う。
隣のまだ喋りに花を咲かせているお姉さんを残し店を後にした。
今回、早かったなぁ。。。
まるであれだね。
あのぉ。。。。。シザーマン!
一人心の中でしっくりくる表現に悦に入る。
携帯を取り出し時間を見る。
?!!まだこんな時間?!
当初の予約時間から9分が過ぎたのみ。
入店から退店まで18分。
床屋かいッ?!!
てなスピード感!
好みはあると思うが、こんだけサックリ終わらせてくれるなら、モタモタしがちなヘアカットを月1回ちゃんと来てもいいかなぁ。
なんてちょっぴりレディさんに近づいた気がしつつ。
しかしよくよく考えたら
「おい!兄ちゃんッ!最後の最後でタメ口かよぉッ!!!!!」
明らかに自分の方が年上なのにぃ。。。。
と、体育会系で育った自分は年功序列が妙に気になるのであった。
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