ピロリ菌戦争 〜外伝・哀〜 |
2016-6-22 12:07 |
朗報と悲報。
前回、「副作用はない」なんて豪語し、
その舌の根も乾かぬ午後17時過ぎ、何の前触れもなく異変が起こる。
と言っても痛みや発熱がある訳ではなく、ただただ便のご機嫌がよろしくない。
こんな事を食事時に書き散らかすのも何だが・・・
現在服用している「ボノサップ」なる薬の注意書きに、
症状が発動した場合、直ちに薬を止め、ドクターもしくは薬剤師の元へ駈け込めとある。
今回その症状らしきものがあったのでドクターの元へ転がり込む・・・いや、待てよ。
その前に診察に相応しい症状かググってみようじゃないか!
ちなみに、病関係のことはネット検索してはイケないと重々承知している。
チョットした咳ですら「大病の兆し!」なんて追い込み情報が盛り沢山だからだ。
とは言え、とは言えだ。
痛みも何もないのに、目に映る症状だけでドクターを頼って良いものだろうか??
そんなおこがましさに身悶えした結果、Google先生にお尋ねする。
案の定、生きることへの尊さを感じるような大病疑惑の情報が舞い躍る。
病に慣れていない自分としては、
「何のこれしき!」な事なのか、
「素人は口出しせずプロに聞けやー!」なのかサッパリ検討がつかない。
受付締め切りの時刻は刻一刻と迫ってくる。
う〜む、どう検索しても大腸にとって芳しくない言葉が並ぶ。
あんな病やこんな病の初期症状かも知れない。
「痛みが無くても、これから痛みを伴う場合もある」的な情報を参考に
ドクターの元へいざ出陣!を断腸の思いで決断した。
正直、悪しき情報満腹警報な今、
「先立つ不孝を・・・」「余命いくばくも無く・・・」
なんてな言葉が浮かぶ。
以前書き散らかしたかも知れないが、知人に毎年お正月に遺書を更新している人がいる。
確か20代後半くらいから遺書なるものを書いているらしい。
そんな事が思い浮かぶ。
老若男女問わず人生が儚いこともある。
そろそろ遺書なんてものを執筆するかなぁ・・・
いや、ブログに吊し上げはしないが。
相変わらずモジモジと診察を待てしてから、いよいよドクターとご対面!
正直、薬を変えるか別途検査が必要ではないかと手に汗を握る。
事前に助手に症状を伝えていたので書き散らかされたテキストを読みながら、
ドクター「はいはいはい、問題ないです」
スコーンっ・・・・
ドクター「全然、問題なし!これはね、ハッキリ言って重病の症状ではないです」キリっ!
自分「・・・・うほ?・・・うほうほ??」
猿から進化したてのゴリラのように鼻息が荒くなる。
ドクター「私はねぇ、こういっちゃ何だが、同年代のドクターの3倍の患者を治療してるのですよ」
ドクターも別の形態で鼻息が荒くなった。気がした。
散々余命を考え、死ぬまでに出来ることは全制覇だぜ!
なんてな気になっていた気持ちが秒殺で吹き飛んだ。
なんだぁ、なんだぁ〜!
やはり症状はネット検索したものを鵜呑みにするのは危険だ。
情報として眺めるのは良いが頭でっかちになって余命をカウントダウンする必要はない。
とりあえず後残り4日の薬服用。
最終日までに腹痛、発熱、便座を深紅に染めることが無ければ、全く問題ないとのこと。
もしも、万が一この症状が出てしまったら直ちにドクターの懐に飛び込め、
そんな様なことを伝授され頬が緩む。
ドクターからも
「今まで富士山くらいの患者を診てきて、便座を深紅に染めた人は1人もいない。」
なんてなお言葉を頂いた。
だから自分もそうならない、とは言えないが。
結果、ここまで大騒ぎした割に数分で解決。
まぁそんなもんだよな、人間はそうそう軟に出来ていない!
2時間前の自分を回想しながら病院を後にしたのであった。
外伝・幸に続く・・・
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