んふ。
世の中では、携帯、PCメールで殺伐とした言葉が飛び交う昨今、
我がポストにチビ姉から手紙が届いた。
若干6歳のチビが書き散らかした文字が躍る。
おぉッ!!!
前回、書いてとオネダリしても「難しくて書けない」とバッサリ断られた我が本名である「えりこ」の「え」の文字が認められている!!!
うほいッ!
この時のために血の滲むような書き取りの訓練、100段階段の上り下り、時には滝に打たれ、仏を彫りこむ、そんな修行の末にようやく習得したのだな!!
感激に胸を打ち振るわせる。
頬には一筋に伝う温かい何かが。。。
ん?。。。んん?!。。。は、はうぅうううッ!!!!
チビ姉の健闘も空しく、チビ姉のママンが書いたと思われる封筒の宛名が
「英梨子」になっている。。。
自分、「江利子」ですからぁあああッ!!!!
確かに高校卒業するまで母親の勝手な思いにより、
本名の「江利子」じゃなく「江梨子」って漢字を使用してた経緯があるケド。。。
イヤイヤッ!まさかの所にオチがあるなんて!!
まぁこの御礼は返事を出す時に差出人を太マジックで書いてやるか。
それはさておき。
チビ姉は遊び心がタップリなのか自由なのか、手紙は左から右に書き始められ、続けて2段目を読もうとするとさっぱり意味がわからない。
むむむぅ。。。
一文字、一文字はチビっ子文字だがちゃんと文字として読める。
これは何かの暗号か?!
しばし眺める。
まさか!ロウソクの火で炙って文字が!!
。。。出る訳もないのでじっくり見ると1行目の文字の終わりに「←」の矢印。
ぬ?
改めて1行目を読み進み2行目は右から左に読んでみる。
おぉおうッ!そういう事かい!
ちゃんとした文章が現れる。
チビ姉はとにかく「ありがとう」を連呼しているが、
「1回しか遊んでないケド、ありがとう」
とも正直に書き散らかしている。
しかも「またあそぼうね」なんて気の利いた社交辞令もいない。
。。。お盆に帰ったら遊んであげないぞ!
なんてちょっとすねてみたり。
しかし別紙に書き散らかされたチビ姉画伯の「ちゅうりっぷ」にご機嫌を取り戻す。
自分宛にチューリップの絵が数本描かれている。
丁度今日、@会社にて花屋さんのパンフレットを見ながら
「こんなアレンジフラワー貰ってみたいねぇ!!」
なんてキャッキャはしゃいだばかりだったので、その思いが通じたのかとドキリ。
そしてチビ芸術家が折り紙で一生懸命折ったアジサイも入っていた。
きゃッ!チビ芸術家に内緒でアップしちゃった!
と、まぁ心温まる風の便りに目を細め一時の安らぎを覚えたのであった。