2週間程前に
四字熟語辞典をお買い上げした。
酔いどれて陽気になったその足でフラフラと地元の総合スーパーを徘徊し、
日頃は訪れないようなコーナーに立ち寄り気づいたら四字熟語辞典を手にしていた。
早速友人に入手速報を伝え本を使ってのミニGAME大会が開始される。
まずパラパラと適当に捲ったページにある気になった四字熟語をPick upし、
その意味は何かを問題にしたり、逆に意味を読み上げて四字熟語を当てる、というようなものだ。
友人は、自称「天才(「唯我独尊」実写版)」の人間なのだが、豪語するだけあって出した問題をスイスイ回答していくので、不本意ながら「良く知ってるなー」と感嘆した。
何問か進むと、やはり人間とは進化する動物なもので新たな出題方法が形成される。
(と言うより、あまりにも解答率が高いので捻って懲らしめてやろうという意地悪スイッチがONになった)
「最初の漢字が「七」で三つ目の漢字が「八」になっている四字熟語を3個挙げよ!」
ここで頭の柔らかさが試されると思う。
何故なら聞き覚えのある四字熟語なので記憶の引き出しを開けて行きさえすれば解答は見つかるはずだからだ。
先ほどまで得意げに鼻を膨らませていた友人は、
「七転八倒」・・・激しい苦痛などで、転げまわってもがき苦しむこと
を解答してからピタリと頭が動かなくなった。
そうなってくると無理やり四文字の漢字を作りだしてくるので、自分もその都度突っ込みを入れる。
結局残り2個を自力で呼び起こすことが出来ず、Hintを出すことによりクリアした。
大人になって頭が固くなっているせいなのだろうか。
意味や使い方から論理的に解答を導くことは出来ても、無から記憶を呼び起こすのはなかなか大変になってきているのかも知れない。
ただ、この現象は忘れっぽくなっているのではなく、
生きてきた分の情報量が多く、脳内のどの引き出しに入っているか整頓出来ていないからだろうと思っている。
「もう年だから」と年齢を理由にして考えるのを諦めているような友人もいる。
言霊と呼んでいる人もいるが、自分も口に出したら脳はそれが真実として認識してしまうと考えている。なので自分だけの事には「出来ない」とか「〜ない」という言葉は思ったとしても口にしないようにしている。それよりは出来ることの可能性を口にする。
これは、昨年通っていた英会話学校の授業の影響でもあるのだが、
その学校では「難しい」という言葉は禁止されていた。
似たような発音の単語伝言ゲームの授業で、最初のうちはどうしても「難しい」を言ってしまっていたがその癖を改めると前向きになれ吸収も早くなった気がする。
(直ぐに関連付けて思い込む性格なので事実無根かも知れない)
ちなみにこの四字熟語辞典は、編集・発行:株式会社大創出版でダイソーのミニ辞典シリーズ、つまり100円SHOPでお買い上げしたものだ。
ミニという事で全ての四字熟語が掲載されているのではなく、友人がそれらしい四つの漢字を並べてミニ辞典に掲載されていない場合は、チャレンジという事でWebで調べる。往々にしてデタラメ漢字を並べたものはWeb上の四字熟語辞典にもなかったりするのだが。
(後に「四字熟語」の意味を調べると「漢字4字で構成される言葉の全て」とある。
つまり漢字4つで意味を成していればそれが四字熟語だってさ)
今回のGameは、勝ち負けも罰ゲームもない突発的な遊びだったのだが、予想外に頭を使った。
これと同時に「
ことわざ辞典」もお買い上げしているので、次回はことわざでGAMEをしたいと思う。
友人から
「何が目的で四字熟語辞典とことわざ辞典買ったの?」
と問われたが、答えはない。
ただただ酔いどれながら勤勉になっていたから手に取ったのだ。
自分の深層心理では「知識人なりたい!」なんてな願望があるのかも知れない。
余談だが、友人から「誤字熟語辞典でも作ったら?」と提案された。
何故なら、「あなたは誤字が多いから」だそうだ・・・。
共同制作を提案してみたが丁重に断られた。
確かに自分は誤字と認識を間違っている言葉が多くある。
つい最近知った誤字は「飽くなき戦い」で、ず〜うっと「悪無き戦い」「明日無き戦い」だと思い込んでいた。
知識人を目指す前に、一般教養が必要だなと胸を熱くしたのであった。