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女は黙って濡れネズミ その2

勇者は大雨の中飛び出した。

ちなみに本日の装いは、白い半そでのカーディガンにピンクの花柄スカート、緑のペッタンコ靴、つまり最も戦場にふさわしくないレディさん服である。

一生懸命走るも、ペッタンコ靴の中ではソックスがスリップと格闘。
スベスベ生地のスカートが太ももにベッタリ、予期せぬセクシーレディーさんに変わりつつある。

ベシャベシャと走ってるうちに
「重いなぁ、この鞄」
腕マッチョの原因の一つと疑っている通勤鞄がズシリと感じる。
ん?!鞄?!。。。?!!!!
閃いた!閃いてしまった!
と言うか気付いてしまった!

何かのCMだかテレビだか映画だかで見覚えのあるシーン、そう、急な夕立から逃れるように鞄を頭に掲げ走り去るサラリーマン。
実に面白い!早速やってみよう!

と言う事で鞄を頭上に掲げてみる。
おぉ!やはりそうなのか!
雨から多少逃れているような気がする。

それから数メートル、掲げた鞄が罰ゲームのようにその重さを強調し始める。
そもそも掲げる用鞄では無い。
もし適応する掲げ鞄と言うものが存在するのであれば、明らかに否である。

「レディさんの重い鞄なんてタイシタコトナイデショウ。」

なんて思われるとそこはかとなく心外である。
誰かがこっそり入れた百科事典が潜んでるのでは?!と思われる程、凶器的な鞄なのだ。
機会があったら重量を量りブログにお披露目したいくらいだ。

そんな訳で、名案と思われた鞄掲げ戦法が、今や足かせとなり始めた。
腕マッチョは力尽き、ついに鞄を頭に乗せる民族スタイルへと変貌。
そこで問題!
「人は5〜8キロある物を頭に乗せて走れるか?」

答えはイエスである。
しかしある極限において1分間だけ。

とりあえず頑張ってみたが、最終的に頭に乗せていると走るどころか歩くことすら覚束なくなり、いつも以上のロースピードに成り下がっていることに気付いた。
既に全身がびしょ濡れである。

辺りには誰もいない。
ラストスパートの心臓破りの坂。
そもそも駅から家まで徒歩7,8分。
意を決すまでもなく、鞄を頭から降ろし足早に歩き始めた。
心は青春モードに突入。
大雨の中傘もささずにレディーさんが徘徊するなんて、もはやドラマの主人公、激情の巻き!である。

家、到着後、まさかの玄関で服を脱ぎ散らかしそのままシャワーへと向う。
「シャワーって暖かい」
素直に呟きながら濡れ鼠は体と心を温めたのであった。

女は黙って濡れネズミ その1

昨日の土砂降りである。

ここ2、3日、夕方からの激雨は薄々知っていた。
しかし仕事を早く切上げ、優等生並みに帰宅をしていたので直撃を避け、むしろ雨の音を聞きながらマッタリ夕食なんてな日々。

そして昨日、ぼんやり起き上がるとなんと寝坊!
朝の天気予報も占いも見る事なく駅へと急いだ。
玄関を出てすぐにどんより空を見たのだが、
「今日も早めに帰れば大丈夫だろう!」
今思えば調子に乗っていたのかも知れない。
この私が、夕立以上の激雨、そして雷に巻き込まれるはずは無い!と。

仕事場にて、本日の雨は昨日以上との情報を仕入れた。
しかも、振り出しが早まっていると。

いよいよ帰宅時。
会社を出る時は雨もなく、どんより空ながらも帰宅までは大丈夫なような雰囲気。
心が少しざわつくも先を急いだ。

で、地下鉄から地上線に乗り換えて後2駅、
バツバツバツバツぅ!!!
嫌ぁ〜な打音が響き渡る。
読んでいた本から顔を上げ電車の窓を見ると、猛打乱舞の横殴り激雨のしぶきが窓を流れている。
あ、あああああ!!!!
バケツをひっくり返したような。。。なんて形容される事も多い雨量の雨である。

地元駅に降りたち、しばし呆然と立ち尽くす。
叩きつけるような大粒の水が「俺が!俺が!」と先を争うように空から落ちてくる。
ほんの5メートル先にはコンビニエンスストア。
コンビニエンスと言われるだけあって傘ももちろん常備している。

傘、お買い上げ!なんて手段もあるのだが、実は今朝、天気予報は見逃したものの寝ぼけ頭のかすかな向こうで
「日本は傘の消費世界1位!雨の日の傘の忘れ物は1日3000本!」
なんてニュースが流れていた。
つまり、傘は必要だったらお金を出してでも手に入れるが、不必要になった瞬間、まだ使用できる物であっても捨てるんだよなぁ。。。
なんて心が痛くなっていた。

と、言う事で、家には2本程置き傘がある。
あえて買い足す必要性が全く無いこの状況において、土砂降りの雨を前にどうすべきかを考える。
「少し待てば雨脚も緩くなるやも」
人並な結論に至り、しばし雨を眺めながら待機。
電車が到着する度に「しばし待て族」は増員していく。

10分経過。。。。ザバァ!ザバァ!
。。。20分経過。。。ドバァ!ザバァ!

。。。ときおり雨が緩みそうになるのだが、その数分後には前にもましての大雨である。
コンビニがちらつく。
ニュースが甦る。
待機継続。

ザァァァ、ザァァァ。。。
比較する雨量の平均値が普段の雨の日よりもかなりあがっているが、これ以上待ったところで雨の気まぐれはおさまらないだろう。

そう、機は熟した。
ファンファーレと共にいざ出撃へと一歩を踏み出したのである。

腕マッチョ

何故だろう。。。

二の腕がマッチョだ。
昨年、圧をかける二の腕サポーターを装着し、恐ろしい程の効果を発揮し、
「え?これ腕?!」
と友人にふっくらした二の腕を指摘され、自分でも驚くほどのたくましい腕になり、志半ばでありながらも装着を卒業してから早1年、理由も無いまま二の腕がマッチョだ。

考えられる事として、先月から腕立て伏せを10回している。
肩凝り防止と、タルタル二の腕をどうにかしたい思いで始めた。
昨年の二の腕マッチョを防止するべく、どんなにこ慣れたとしても10回を上限にそれ以上でも以下でもなく軽運動として毎日していた。

なのに何故だ?!

もともと腕筋肉質なのは承知している。
誰もが感嘆する程の力持ちなのも特技欄に値する。

今月から骨盤メンテなる微運動を始めたが、足腰をフゥフゥやる感じで全く腕には負荷がかからない。
なのに何故だ?!
このところ、少し熱い陽射しに対応して半そでなんかを着飾ろうとすると、決まって鏡に映る自分を眺めて心が折れる。

どうすれば二の腕マッチョから逃れられるのだろう?
適度な運動でもマッチョに拍車がかかる。
何もしないと、「いつか羽ばたけるのでは?!」と思えるくらいタルタルしてくる。

「あたし、足が太くてぇ。。。」
なんて言うコンプレックスと、まさか同じなのか?!
「二の腕がマッチョでぇ。。。」
おぉおおおお?!
ついに私にも世間一般に言うコンプレックスに苛まれたのか?!!

生後数ヶ月の赤ちゃんの足並に育った自分の二の腕を見て感傷に浸る。
よりも前向きに生きようとブログに認めてみた。
う〜む。。この二の腕は、筋肉に変えるべきか、贅肉としていつか火傷を負った時に「この肉で移植を!」と言うためにとっておくべきか。。。
あぁ。。。不謹慎な発言まで飛び出してしまった。。。
あしからず


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