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DAY 5 (7/24) Hotel紹介 (Qbic Hotels)

時間軸が違うが宿泊ホテルを紹介。

前回のドタバタ劇の中で、8分内でチェックイン&荷物置きの快進撃を起こしたのが、Qbic Hotels(日本語サイト英語サイト)。
このホテルは、今回の仕入先のお姉さんが教えてくれたオーガニックサイトにあったeco-Friendlyホテルの1つで、シティホテルの基本的なものを、シンプルな構造にしてリーズナブル価格に、それでいてアーティスティックな部屋作りを心がけている。しかも1セットの組み立てで部屋が作れるよう設計されている。
ホテルのWebサイトに、シャワールーム&ベッドの組み立て動画が配信されているので興味があれば閲覧を(英語だが)。TOPページの最下段にある「VIEW OUR VIDEO」をクリックすれば動画が流れる。説明や会話はなく組み立てが早送りで流れるだけなので言葉の壁はないだろう。

その他、水の節約方法を考え、シャワーはレインシャワーと呼んでいる空気を多めに含ませるように設定していたり、備え付けのシャンプーやボディソープにも「STOP THE WATER WHILE USING ME!」のメッセージがある。シャワーや水に関する動画もHPにあるので興味があれば。

そんな感じでオーガニックやエコロジー、eco-Friendly(地球に優しい)を心がけて作られたホテルに1泊したのだが、前回書き散らかした時間との闘いを振り替えつつ写真を紹介する。

ホテル入口。

入口の右手の青い看板に「Disabled Entrance(障害者用入口」と書いてあるのだが、実はチェックイン前、急いでいる自分は「Entrance」だけを読み、「正面の自動ドアはカフェやショップ用だな」と勝手な思い込み判断をし、正面玄関ではなく右手の角までスーツケースを持って走って行ってたりもする。何故このようなボケ散らかし判断をするのかは謎だが、よくこのような思い込み判断をするので短所なんだろう。

気を取り直して正面のガラス張り自動ドアを入ると、直ぐにチェックインカウンター(教壇サイズの机に2人の受付がそれぞれノートパソコンを置いているだけ)があり、名前を言うだけで確認終了、チェックインとなったのだが、さきほど本家のQbic Hotel web siteを見たら、チェックインに関しても、宿泊客(メインが観光客なんだろう)の気持ちを考えて30秒で素早く済ませるよう心掛けているとあった。勿論フレンドリーな会話を楽しんでも良いのだが、基本はさっさと済ませるらしい。
知らないところでそんな心遣いのあるホテルを選んでいたという事も、ガイドツアーに間に合った幸運の1つだな。

部屋は2F窓のない部屋(そこしか空いていなかった)なので、とりあえずエレベーターに乗り込むのだが、丁度扉が閉まろうとするところ!先に乗っていた若いカップルは自分の存在に気付いたのだが扉の「開く」ボタンを押さない。
「待て待て待て!」
本来なら危険行為で絶対やってはいけないのだが、閉まりかける扉を左手で食い止めた。ここでもう一度状況を説明するが、自分とカップルの目が合った時の扉は全開。親切心があれば「開く」ボタンを押して2秒程乗り込みを待ってくれても良い状況だ。(親切を求めてはいけないのだが)

とりあえずエレベーターに乗り込むと、若いお兄さんの方が「ごめんね」と気を使ってくれた。彼女の方はすましている。彼氏苦笑い。自分の方も今ばかりは乗り遅れる訳にはいかないので「ごめんね」と誤った。
すると今度はエレベーターが動かない。
ぬ?ぬぬぬ?
自分が閉まりかけたドアを手で止めたからか?
そんな事を思いながら何故かカップルのお兄さんを見つめた。全員で顔を見合わせたのだが、彼女の方がカードキーをエレベーターにかざすと扉が閉まりエレベーターが動きだした。このホテルはセキュリティーの為、ルームカードキーが無いと夜間は正面ドアは開かないし、エレベーターも動かないらしい。

エレベーターが開くと同時に転がり出た廊下

カラオケボックスのような造りだ。

部屋案内を確認


途中に無料のコーヒー&紅茶がある

しかし、自分のフロアのコーヒーメーカ壊れてた

翌朝上の階まで取りに行ったけどさ

ルームNo.118へ到着!


この部屋にスーツケースを置き去りにし、直ぐに旅立ったのが午前中のドタバタ劇の話で、夕方戻ってきてからゆっくりと部屋の写真を撮影


続きを読む...
DAY 5 (7/24) Hotel 移動のドタバタ劇

さて本日はいよいよ次のホテルに移動。

ロンドン市内は5日滞在で、6日目から「一人世界の車窓から」旅を始める予定だったので、可能な限りホテルを連泊して安くし、最初のホテル「Boka Hotel」に4泊し、次のホテルに移動というスケジュール。つまり本日7/24のBreakfastをペロリ後にCheckout。

という事で4回目のBreakfast。
一応English Breakfast以外に、コーンフレークやフルーツポンチ、ヨーグルトもビュッフェスタイルで用意はされているのだが、量的にそこまで辿り着けないので卵の調理法をどうするかぐらいしか変化は出来ない。この時、ボイルドエッグは思いつきもしいなかったので、フライドかスクランブルの2択。昨日挑戦したスクランブルを思い出すと食欲が削がれたので、ここはノーマルに戻ってフライドエッグにチリビーンズ抜きをorder。4日間を通して1日目のフライドエッグが1番美味しかったな。調理人によるのだが、1日目は半熟エッグだったのでソーセージやベーコンと美味く絡んでいて、それをトーストに乗せて至福だった。

と、今日はのんびりとしていられない。
何故なら、ホテルを移動しつつ、11時迄にはグローブ座のエキシビジョンツアーの受付を済ませなければならないのだ!
エキシビジョンツアーというのは、グローブ座の歴史を説明しつつ各座席をウロウロと歩き周ったり、展示物を見たり、当日演目のリハーサルを横目に観れたりするツアーで、当然本編の演劇が始まるまでしかツアーは行われない。
2日前に下見ついでにツアーを申し込もうとしたら、鼻差でツアー締め切りだったので、今回を逃すと1週間後にロンドンに戻って来る時しかチャンスが無くなる。そんな危険は避けたかったので、本日何が何でも11時迄に行かねば!だ。

ここから海外ドラマ「24」みたいに時系列で書き散らかす。
9:23 Hotel Checkout 鍵を返却するだけなのですんなり終了

9:27 Earl's Court駅に到着
だがしかし、ここで改札を通ってはいけない!
そう、イギリスにあるオフピークタイムという乗車賃が安くなる時間は、9:30からなのだ!10人くらいの観光客が改札前でモジモジ。自分もそれにならってモジモジと時間を潰す。

9:30 改札通過!
と意気揚々としたのも束の間、スーツケースが改札扉に挟まる。この後2回ほど改札にスーツケースが挟まるのだが、イギリスの改札扉は都内のそれと違って閉じるのが早い。スーツケースを後ろ手にひいていると確実に挟まる。かと言って横に並んで通る程の幅もない。無理矢理引っ張ったところで改札扉が開いてくれる訳でもないので、挟まったスーツケースを下に下げて隙間から転がし出した。思わぬロスタイム!

9:34 ディストリクトライン1本でAldgate East駅!
に着けば26分で予約したホテルの駅に到着のはずだったのだが、ここでまさかの電車乗り間違えを起こしてしまう。とりあえずディストリクトラインには乗車したのだが、1つのホームに行先が4方向ある事をすっかり見落とし、地図で言うところの右手に真っすぐ向かうはずが真上に向かって走り出した。
直ぐに間違えに気づいたので、2つ先のNotting hill Gate駅でセントラルラインに乗り換えれば、都内で言うところの山手線一周グルリを避け、中央・総武線で真ん中をぶっちぎって目的の駅に着く。

そう見込んで下車したのだが、どうやらセントラルラインのホームは階段を降り、地下に潜り移動しなければならない様子。今はスーツケースを持っているが為にそれが苦痛。しかも時間が限られているので地下に潜ってウロウロは避けたい。
となると、この駅では途中までサークルラインがディストリクトラインと並行に走っているので、真ん中ぶっちぎりの中央・総武線を諦めてセントラルラインに乗車することにする。

9:44 ノッティンぐヒルゲート駅からサークルラインに乗車。
・・・って、おい!2駅進んで次の乗車まで10分ってなんだい!
正直ロンドン市内の電車は2〜3分置きにくるので便がいい。にもかかわらず、目的方面の電車が来ないのだ!日曜だからなのか?色んなラインが乗り入れているからなのか??

そして乗り換えた電車はEdgward Road駅という3つ先の駅止まり。ここで同じセントラルラインに乗り換えて先を進まなければならない。
で、下車したもののまたしても電車が来ない。
いや、そうではなく、路線図の確認が遅れて1本目的の電車を乗り逃がしたのだ!
目的の電車は来ないし、Edgward Road駅自体が暗く人も少なく、ニューヨークだったら危険な駅な部類ではないかと思ったくらいなところで佇む。

9:58 ハンマースミス&シティラインに乗り込む

今一度書き散らかすが、自分は今日11時にはグローブ座のエキシビジョンツアー受付を済ませなければならない。既にホテルはチェックアウトしたのでスーツケースを持っている。つまり次のホテルにチェックインするかスーツケースを預かってもらわなければならないのだ。

当初の予定では、9:30に電車に乗って10:00前にはホテル近くの駅に到着、駅からホテルは5分かからないので10:05にはチェックイン、出来なくてもスーツケースを預けて、3駅先のキャノンストリート駅は3分、10:30には確実にグローブ座にいるはずだった。

それがどうだろう。
10時にホテルカウンター前に立っているはずが、9駅手前の駅でようやく乗車。1駅2分としても18分(実際には22〜23分)かかる場所でスーツケースをお供に連れているのだ。

これから考えるとホテル近くの駅に着くのは10:25、ホテルには10:30、チェックイン手続きにどのくらいかかるかわからない。逆算すると11:00にグローブ座受付にいるには、まずキャノンストリート駅からグローブ座まで徒歩約10分、Aldgate East駅(ホテル近くの駅)からキャノンストリート駅は3分、チューブホームまでの深いエスカレーターや電車待ち時間を加味しても20分は移動時間に欲しい。

つまり10:40にはチェックイン、もしくはスーツケース預かりを済ませなければ間に合わない。ホテルには10:30に着く予定だから10分間が勝負!もしも他の宿泊客で時間がかかったりしたら1発アウト。

10:32 そんな事を考えながらAldgate East駅到着。
ホテルまでの道は前夜にグーグルマップで見ていたので、後は方向さえ間違えなければすんなりと行ける。相変わらずの手書きマップを握りしめて走り出した。


ちなみに、この時はまだちゃんと地図を描いていた。この後から持前のいい加減さから惨劇が訪れるのだが、それはまた別の話。

10:45 キャノンストリート駅到着
10:32〜10:45の13分間は、時間との闘いでTime Lineを記録していないのだが、駅間の移動は3分、ホテルから駅まで徒歩5分のところ実際は往復4分、ホテルに入ると順番待ちもなく直ぐに受付を開始、部屋はもう入れると言われチェックインを済ませ部屋にスーツケースを置くまでがおよそ8分内で終わったのだろう。電車も直ぐにキャッチ出来たがため、奇跡的に15分前に目的地のある駅に辿りついていた。

さてここから。
2日前に場所を確認していたとは言え、駅からグローブ座はテムズ川を渡って行くのに、前回は橋を見つけるのに相当時間を要している。一目散に川の方向に駆け出し、キョロキョロと渡れる橋を見つけ、猛ダッシュで橋を渡る。
テムズ川周辺は、平日昼間でもジョギングしている人がいるのだが、まさに今、自分がジョギングしている。装いがスポーツらしくないが。
日本のような湿気はないが、ロンドンの夏も大分熱い。息を切らし、汗を流し、およそ観光客らしからぬ状態だ。

ピッ、ピッ、ピッ、・・・(ドラマ24の音)

10:56 グローブ座エキシビジョンツアーCheckin!
結果、4分を残して無事エキシビジョンツアーの受付を済ませたのだ!
電車を間違え、乗りたい電車は来ず、10時に遠い駅で佇んでた時は本当に無理なんじゃないかと思った。一瞬ホテルのチェックインを後にしてスーツケース持ってグローブ座行こうかとも考えた。走りながら何度も挫けそうになった。
だがしかし、人間、やれば出来るのだ!
初めて訪れる地のホテルを探し当て、11時チェックインのところ30分前に部屋に通され、しかも広いホテルで部屋をグルグル探したにも関わらず、間に合ったのだ!

1時間半の間に目まぐるしい出来事はあったのだが、ここから更にやらかし物語は続くのであった。

ボランティアという病

著者:丸山千夏さん


「あなたは善意を押し付けていませんか」越権行為、必要のない物資、巨額の寄付金etc・・・の帯を見かけ、背表紙に書かれた問題定義に興味を持ち読破。
久しぶりの一気読みだったのだが、面白くて一気に進んだ訳ではない。むしろ、何が言いたいかわからないので先へ先へ進んだだけだ。

内容は、ジャーナリストである著者が、今年4月に起こった熊本地震の際にボランティアに立ち上がった公認・非公認の団体の行動の事実と噂を書き並べ、そもそものボランティアの歴史や過去の大震災時の様子が書かれているのだが、正直内容が浅い。

「そうなんだ・・・」と、自分も知らなかった事があり考えさせられるものもあるのだが、ジャーナリストの肩書があるのにネットで調べたような事しか書かれていなかったり、噂の事実を確認する為に熊本にいる団体に話を聞きに行かれているのに、本丸の責任者と対話が出来ていなかったり。その理由が「入れ違いで責任者が熊本にいなかったから」とも受け取れるような説明がチラリと書かれていて、一番裏どりをしなければならない内容なのに責任者とアポイントも取られず、突撃で現地入りしたものの団体加入1年にも満たない担当者に話を聞いているだけ、これでは根拠があるのかないのかの噂話をわざわざ本にする必要があるのだろうか?と思ってしまった。

小説ではないので起承転結が必要とは言わないが、非公認団体を批難したかったのか、著者本人はその団体を否定しようとしたけど、事実は藪の中、それとは別に行動力を褒めて、最初は悪者に描きながら本来はヒーローなんだよ、と読者を誘導したいのか、あちこちに話が飛んでは戻るので何が言いたいのかわからない。1冊の本というよりは本を書く前のドラフト資料の箇条書きを読まされた感じである。

とは言え、時として「何かしたい!」と思ってする人間の行動が、相手の状態も考えずに迷惑になってしまうというのは、指摘されなければなかなか気づかない。そう思うので気づきを題材にしている点では素晴らしいのに、内容が浅くなってしまった事が残念だ。4月の熊本地震発生から8月19日には本書の初版を出しているので、誰かに焦らされたのだろうか?と、妙に勘ぐってしまう。

自分は昨年10月に社内ボランティアで岩手県の釜石市に行った。釜石市は洪水被害にあったところで、動画サイトにも上がっているのだが、そこでボランティアを行っている団体の方々に対してコミュニケーショントレーニングを開催したのだ。
ボランティア団体も地元の方々で、彼等も震災で家や家族を失っていたりするのだが、色んな援助や補助を受け町は生活を取り戻し内側は整ってきている、次は復興へ向けて外側に向かってアピールをしていく活動が必要だ、ということでビジネストレーニングのボランティアだった。

震災から5年、色んなものが落ち着きを取り戻すと補助金の終了なども決まって来る。そうなると団体も解散し、各々仕事を探して社会復帰を行うことになる。
「何か自分でも出来ることを!」と思い立ち行動した人たちが、用が済んだら終わりというのも何だかなぁと当時は思っていたが、本書の一文に、
「他県からボランティアで来て頂くのは大変ありがたいが、そのまま居座らずに速やかに帰って欲しい」というのが地元民の本音としても書かれている。

自分が行った釜石市は、地元の人たちで作られた団体だったから少し話しは違うが、他県からのボランティアと地元民では、「協力してあげた」「協力してもらった」という意識しないにしろその関係性が出来る傾向にあるようだ。そして目に見えて何かを成し遂げた達成感は日常でなかなか感じることが出来ないので、大きな出来事で力を貸したことは心地よくなり居座ってしまうのかも知れない。

「ボランティアとは?」を考えるきっかけとしては本書は良かったのだが、如何せん残念な気持ちでいっぱいになる、という面もあり不思議な本である。
お勧めではないが、ボランティアについて改めて考えてみてはどうかと思い、今回久しぶりに読書レビューをしてみた。

自分は、これがきっかけになって読書スイッチが入ったので、積読山の登山を開始したのであった。


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